派遣看護師をしていて悪かったこと 3選
はじめに
今回は派遣看護師をしていて悪かったこと、不安だったことを書いていきます。
まず、どうして、書こうと思ったのか?(ネガティブな内容なのに)
それは、単純にお金面での不安定さが目立つようになったからです。
私自身、派遣という働き方を経験してみて「あぁー。やっぱり正社員はいいな。」と思いました。
それなりに仕事さえしていれば、ある程度月毎に収入があるからです。
派遣看護師の良いところ、悪いところ。あなたには、この両方を知ってもらいたいと思います。
なお、「良かったこと」についてはリンクを貼っておきます。ご興味ある方はぜひ、読んで頂けたらと思います。
話しかけにくい
やはり1つ目に上がるのはこれかな、と思います。
初めての人。初めての職場環境。緊張を感じる人が大半だと思います。
はじめは、何をすればいいかわからず、何もしない時間を過ごすことが多いでしょう。
「この人は、トイレ介助が必要なのだろうか?」
「外に出たい、と言っているが、付き添いが必要なのだろうか?」
認知機能は?身体機能はどのくらい?
患者の情報が分からないと、やっていいのかどうかわからない。
モタモタしていると、「もういいわよ、行ってくるから。」と言われてしまいます。
産休や育休などで、一時的な派遣を依頼している場合は異なりますが、
派遣を半年、1年と依頼している派遣先は、慢性的な人材不足。
人が足りていることが少なく、スタッフに声をかけにくい場合が多いと思います。
派遣先が変わると、そのたびに悩むタネになりますから、初日の不安は、ヤバいです。
新しい技術が身に付きにくい
派遣先の多くは、一時的な場合が多く、派遣期間が半年程度が通常だと思います。
中には、常に派遣を頼んでいる派遣先もありますが・・・。
主に短期の派遣期間であるため、自分にとって新しいスキルが身に付きにくい。
ここで「身につかない」とはっきり言ってしまうことも考えましたが、私は否定します。
なぜなら、成長やスキルアップなど全くできないわけではないからです。
例えば、私の場合
デイサービスやグループホームなどの介護施設や医療施設を経験。
その場で、新しいやり方やその根拠を知ることができました。
褥瘡ケアなどはその施設によっても違いは出てきます。
例を挙げるなら、ラップ療法を取り入れているか、褥瘡部を洗浄するかどうか。
本当にびっくりするくらい、施設によって方法が異なります。
(医療従事者でないとわからない話をしました、一般の方は飛ばしてください)
一般看護技術に自信がなくても、その場で経験できることもあり、
スキルアップのチャンスだと思って挑戦することも悪くないと思います。
しかし、病院と比較してしまうと、どうしてもスキルの成長速度や頻度は目劣りしてしまいます。
理由は2つあります。
派遣先としては、正社員である看護師に経験して、成長してもらいたいためです。
シフトの影響で看護師がいない場合も少なくありませんが、正社員の看護師がいる場合は、そちらを優先されます。
そして、もう1つ。
主な派遣先は、介護施設なため圧倒的に医療的ケアがない。
「なんで介護の仕事をしないといけないの?」
派遣看護師を始めて、まもない頃。そう思いました。
点滴もないし、皮膚ケアもない。介護職員と仕事内容が同じな施設もありました。
過去に1度、それを理由に派遣先を変えてもらいました。
看護師なのに医療ケアができないことがとてもストレスでした。
施設別でいうと、グループホームは全体的に少なかったです。
認知機能面での援助が多くあるため、点滴や皮膚処置などは少ない印象です。
デイサービスは、サービス事業者によって差はありますがインスリンや注入など。
特別養護老人ホームは点滴と注入、皮膚ケアなどあります。介護度が重い分、もっとも医療ケアがあると思います。
逆に
技術的な面で不安が残る看護師は、「できることはあるだろうか?」と思いますよね。
「早くに病院を退職して、次をどうするか迷う新人看護師」
「子育てなどの家庭の事情で、ブランクを抱えている40代の看護師」
医療技術の面で不安が残る場合は、派遣先を探してくれる派遣元のスタッフに相談すると良いでしょう。
派遣看護師を始める際、派遣元のスタッフと面談する機会があると思います。
その時に、自分にできる医療ケアの内容を提示しておきます。
派遣元のエージェントは、その情報を元に派遣先候補を提示してくれます。
※優秀なエージェントは、自分から確認してくれます。派遣先が変われば、
仕事状況はどうであるかヒヤリングをしてくれます。
連絡回数が少なかったり、提示してくれる派遣先の候補が少ない場合は、担当を変えてもらうことも1つでしょう。
これから、派遣看護師を考えている人は、医療的ケアの有無を確認して派遣先を選ぶことをオススメします。
派遣先を選ぶ時は、医療的ケアなど自分のスキルアップを目指すことも1つの基準になると思います。
また、自分にどんなサービス提供方法が合っているか?
価値観や生活リズムを考慮して転職する時の材料にすると良いでしょう。
突然、仕事がなくなる
これは、派遣看護師をしていて1番きついと感じました。
何かしらに理由で、現在の派遣先との契約を打ち切ると、次の派遣先を担当者に探してもらうことになります。
時間はかかりますが、次の派遣先が見つかることが9割だと思います。
しかし、派遣先との希望事項が合わないなどの理由で派遣先が見つからない場合があります。
私は、実際にこの事例の中にありました。
次回からの勤務、つまり、来月からの派遣先が見つからないことに対して、不安や焦燥感。
担当者が交渉してくれているため、自分で信仰具合がわからないことも不安や焦燥感を悪化させる原因でもありました。
この時、正社員として、就職が決まっていたため、あと残り2ヶ月しか派遣勤務ができない状況でありました。
やはり派遣先は2ヶ月だとあまり相手にしてくれないようです。
地方だと通勤の問題もあるため、見つからない原因にも繋がるでしょう。
想像してください、仕事があると思っていたら突然、なくなるんです。
しかも2ヶ月も。何もしなければ収入は0です。
その2ヶ月、単発業務のこなし収入を繋いでいました。ある程度収入を維持するため
その日その日の仕事を契約していきました。
しかし、思う以上に仕事は埋まらず、不安にかられます。
その結果、家族にも迷惑をかけてしまいました。
プライベートで予定を入れていたことを忘れていました。
人にとって「不安」と「焦燥」がいかに悪影響かわかる体験をしました。
看護師はえり好みしなければ、なくならない仕事。
世間的に言えば「食いっぱぐれのない仕事」
そんな安心感が私を甘えさせていたのかも知れません。
最後に
以上3つが、私の「派遣看護師」をしていて悪かった点になります。
「病院で働いてこその看護師」という風潮はまだまだ世間にはあります。
しかし、だからこそ、派遣という働き方を経て、異なった働き方があることを知る。
看護師としての生き方を選ぶことができると思います。
「悪かったこと」という直接的な表現ではありましたが、少しでも読者にリスクを理解してもらいたいと考え、使わせてもらいました。
この記事が誰かの役に立つと幸いです。