勉強のやる気が出ない受験生へ
勉強のやる気が出ないというのは、普遍的な悩みです。かくいう私も、中学受験生の頃から10年以上この問題と向き合ってきました。その中で、私なりに考えたことがあるので、もしよろしければ参考にしていただけると幸いです。
大前提として
やる気は基本出ないものだと思った方がいいです。私自身、「今日めっちゃ勉強したい!!」とやる気に満ち溢れているのは、1年のうち10日もあるか怪しいです。でも、旅行等を除いて毎日勉強する生活を10年続けています。だから、やる気がないのは、勉強しない理由にはなりません。じゃあ、どうすればやる気が無くても勉強できるのか。
まずは始めてみよう
答えになっていないかもしれませんが、まずはイヤイヤでもいいから勉強を始めてください。そして、騙されたと思って15分くらい続けてください。そうしたら、不思議なことにノってくることも多いのです。また、勉強を始めてみると、「あれ実はこれやらないとやばいんじゃない…」「何時までにはこれを終わらせないと!」とかいい意味での焦りが出てきます。そうしたら、しめたものです。
疲れてやる気が出ない時
疲れには2種類あって、マンネリ化による疲れと、身体的な疲労の場合があります。前者はいわば脳が疲れている状態です。マンネリ化を防ぐには、取り組む教科の順番や勉強の場所を頻繁に変えると良いです。これだけで、いつも新鮮な感じが出ます。
後者は、まずは睡眠をしっかりとりましょう。寝不足が解消されると、今までの無気力さが嘘のようにやる気が出てくることがあります。また、ずっと椅子に座っている勉強は疲れやすいです。私は、比較的背の高い棚を机にして立って勉強したり、テキストを持って部屋をうろうろ歩きながら音読したりしていました。これも、疲労&マンネリ化防止に繋がります。
勉強中に涙が止まらない…
これは、追い込まれた受験生にありがちなのですが、このまま無理してもいいことなしです。まずは、勉強から離れて好きなことをしたり、ゆっくり休んだりしましょう。症状によっては病院の受診も必要かもしれません。
学習習慣がすでにある受験生は、あまり毎日猛勉強しないといけないという強迫観念を持たない方が良いです。「80%の力で最後まで完走する」「勉強が辛い時は無理せず休む」という心がけでいましょう。
人間は必要に迫られると勉強する
勉強を頑張れないのは、志望校合格が絶対に叶えたい目標ではないからかもしれません。でも、受験まで期間が長い人があまり危機感を持てない気持ちもわかります。そんな人におすすめなのが第1志望の過去問をひとまず解いてみることです。きっと志望校の到達地点の高さに衝撃を受け、即座に「頑張らないと!」という気持ちになれると思います。
究極のやる気ドバドバ状態
皆さんは「フロー状態」をご存知でしょうか。いわゆる無我夢中のことです。この状態に入れると、時間感覚を喪失するほど勉強に没頭でき、もはや勉強中毒になります。私は高2の春休みに1週間ほどこの状態が続き、毎日寝る時間になるたびに「えっ、もうこの時間!?もっとやりたいんだけど」とやる気が無限に湧き出ていました。
一度でも経験できると、勉強の虜になってしまう究極の状態です。でも、勉強をある程度頑張り続けないと経験できないのも事実。皆さんも、継続的に勉強してフロー状態を経験してみてはいかがでしょうか。