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【塾なし大学受験】Part2 数学の勉強法

 この記事では、数学の参考書とその取り組み方をお伝えしていきます。基本的に、理系で河合塾偏差値55以上の大学を第1志望としている方向けですので、そうでない方は適宜自分の状況に読み替えてください。

大前提として

 絶対に、教科書傍用問題集(4STEP、クリアー、サクシード等)は全ての問題が即答できるまでやりこんでください。これができてないと、いわゆる受験対策のフェーズに入れないし、逆にセンスがある人だったらこれだけでも共通テストで7〜8割いくと思います。基本は、定期考査に合わせてやり込むべきですが、それができなかった人は長期休みなどで埋め合わせてください。
 これができている前提で、以下の参考書に進みます。

網羅系問題集

 青チャートやフォーカスゴールドがこれに該当します。これらのすべての例題も解法を即答できるまで何周も繰り返してください。とはいっても、実際には9割くらいの完成度が限界かとは思いますが、くれぐれも何となく解ける状態で終わらせるのはやめてください。

 理系の人は、数Ⅲまで取り組まないといけないので、時間がかかります。逆算すると、遅くとも高2の夏休みには1冊目を取り組み始めないと、受験までにやり切るのはほぼ不可能です。ちなみに私の場合だと、高1の春に数ⅠAを始めて数Ⅲまでの全例題のうち9割が解けるようになったのは、高3の夏前でした。つまり、マスターに2年以上かかっていたことになります。これは特殊例かもですが、余裕を持つなら高1から習ったところだけでも順次解き始めるのが吉です。

 高3の夏前に解法暗記の作業が終わった人は、夏休みに青チャートであればExercise、フォーカスゴールドであればStep Upを解くと良いです。例題に比べ、適度にストレッチが効いているので、解きごたえがありますし、秋からの過去問演習の橋渡しとなるかと思います。もし、夏休み期間に解き終わらなければ、秋に過去問演習と並行して引き続き取り組んでみましょう。

計算力をつける

 数学を受験科目に使う人にとって避けて通れないのが、計算ミスです。数学の成績が上がるにつれてミスは減り、もしあっても実力でカバーできるものですが、癖になってしまうとなかなか克服できない厄介ものでもあります。
そもそも、解法自体は単純なのに、計算力で差がつく問題も少なくなく、計算力は数学力の一部といっても過言ではないです。

 そこで、計算力をつけるのにおすすめなのが、『合格る計算』(河合出版)です。とりわけ理系の人には、数Ⅲの微積分野のページがかなり有効です。私はこれをやり込んだおかげで、模試の積分分野では常に満点をキープすることができました。
普段の問題演習では、解法と計算の両方に気を配らなければならず、計算への意識が散漫になりがちなので、やはり計算に特化した練習は必要不可欠といえます。

苦手分野の克服

 網羅系参考書を一通り解いてみたが、どうしても苦手が克服できない分野というのは存在すると思います。そういう場合には、その分野に特化した問題集を解くのがおすすめです。私は、場合の数・確率が非常に苦手だったので、『ハッと目覚める確率』(東京出版)を使い、基本的な考え方から見直したことで、模試の場合の数・確立分野の得点が大幅に改善されました。

 数学は1題1題の配点が高く、「これが出たら終わり」という分野があるのは致命的です。苦手を自覚したら、集中的に対策するようにしましょう。

 以上、網羅系参考書、計算テキスト、苦手分野のテキストの3本立てで紹介しましたが、どうしても時間がない人は網羅系参考書だけでもしっかりやりましょう。

次回は、英語の勉強法を紹介します!


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