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「幸せ」は目に見えるし、音がする。

男運がないことで有名な私ですが、この度幸せを感じています。
なんてそんなのろけた話がしたいのではなく、「幸せ」は確かに五感で感じられるっていう話です。

ちょっとだけ話を戻して進みましょう。
比較的惚れっぽい体質で、飽きずにはまるのが私の恋愛あるある。
何かと執念深いもので、中学生の時は同じ人に5回は告白したし、高校でも後半2年間は同じ人が好きだったり、大学時代も追いかけてばかりの恋をしていました。

どMなのか。
いや、そんなはずはない。

ここで厄介なのは自分に好意を向けられると受け入れられないということ。
蛙化現象っていうんですかね。自分に自信がないわけではないのですが、どうして自分を・・・という気分になっていまします。
そして辛い恋愛はもちろん、音がしないし、目には見えません。手のひらの間をすり抜けることもなく、そもそも手のひらですくってすらいなかったんだと思います。

ざるで必死に水をかき集めるような、そんな努力をずっとしていました。

なんだかんだ言っても仕事も充実して、友達もいて、楽しく飲んで騒いで遊んでとそれ以外のことで幸せをずっと感じていたので恋愛の優先順位も下がるわけです。幸せは誰かに分けてもらうモノではなく、自分でつかみ取るもの。強く生きていかないとって思っていました。

世界の状況が変わり、生活環境が変わり、1人でいることに不安を覚えた2020年。仕事量も減り、暇な時間が増え、うつ状態になり、思えば限界なんてものはとっくに超えていたんだと思います。ギリギリのところで突っ張って生きていて、誰かの優しさに触れたらそれが壊れてしまいそうでした。
だからあえて人と距離を保っている、どう考えても可愛くない女子なわけです(笑)

そんな中、全部まるっと受け入れてくれる人が現れたわけですね。
ほぉ~、お主やりおるな。

私の手首には傷があります。
1年半くらい前、自分が弱かったがゆえにできた傷。多分消えることはないでしょう。後悔はしていないといえばうそになるけど、この傷のおかげで踏みとどまれたこともたくさんありました。自分の弱さを自分への戒めとして、これは私の体の一部です。

それがまたどうやっても見える位置なんです。
「あー、なんて言われるんかな。自分で自分に傷つけるようなダサいやつって思われるかな、嫌われるかな」って思っていました。つかんだ幸せここで終わっちゃうのかな~って。でも帰ってきた言葉は

「しんどかったんだね。大丈夫、未来は明るいよ。」

そういって私の手をずっとさすっていました。
特に何を言うわけでもなく、事実を受け入れてくれました。そっか~、そっか~、って聞いてくれる姿は私が今まで見てきた何とも違うものでした。
もちろんこれからも人生を終わらせたいほどのしんどいこともあるだろうし、突発的な衝動に駆られることがあるかもしれません。でもこの傷と相手がいれば、少しだけ長めに踏みとどまれるし笑顔になれる気がします。

受け入れてくれた姿は、まさに幸せそのものでした。
さすってくれたその手は、まさに幸せそのものでした。
抱きしめられた時の鼓動は、まさに幸せそのものでした。

幸せになることが怖くて、相手を試すようなことばかりをしている時も多くありました。嫉妬するようなことを言ってみたり、無駄に束縛してみたり。
それは結局自分からすべてを手放していることでした。

彼が話す内容の中には、いつも私がいる。彼が話す未来の中には、いつも私がいる。小さな約束も大きな約束も。私を肯定してくれて自信もってと言って包み込んでくれるその手だけは離さないでいたい。

怖くてもきちんと正面から向き合おう。たくさんたくさん話して一緒に未来を作っていこう。そこには五感で感じられる幸せな音がするから。

だから、もう私も幸せ感じていいんだよね。
大丈夫、ゆっくりゆっくりでいいから明るい未来を見ていきたい。

彼との幸せは「五感」で感じられる。
音がするし、目に見える。

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