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女性に優しい社会は、女性が生きやすい社会ではなかった。

私の生理痛はさほど重くないが、生理前(直前ではない)のある一定期間に体調が悪くなる。どちらかというと塞ぎ混んでしまうタイプ。そして浮腫もひどくなり、自分をうまくコントロールできなくなる。
自分でも出来る限りの努力はするけど、未だにどうにもならないことの方が多い。

女性に優しい社会を。というその世界は、絶対に優しくない。そんなことを思ったのはTwitterに上がってたあの話題。

#緊急避妊薬を薬局で こんなことすら議論になる世界のどこが優しいのだろう、優しくなろうとしているのだろう。
リスクを議論することはもちろん大切。でもその薬ひとつ手に入らずに生涯涙し続けるひとがいることもまた事実なのである。

朝起きて、いや寝ることもできず妊娠したかもしれないリスクに怯えたことがある人は少なくないはずだ。誰に相談したらいいかもわからず、こっそり預金通帳を確認する。多くが幸せで溢れる産婦人科に自分が足を踏み入れる...と考えるだけで吐きそうになる。しかしその場合残されている時間は少ない。72時間。それいないに薬を服用しなければ、そのあとは次の生理はいつくるのか。指折り数えて過ごすんだ。

追い詰められて涙すら流せない私たちは、たったひとつの薬すら薬局で買えないのか。

女性の体についての理解は広まってきていると言われている。でも圧倒的に高齢者社会の日本ではそのわずかな声は古い考えに打ちのめされてしまうのだ。
「生理は恥ずかしいもの」「ピルを飲むなんて淫らだ」「避妊しなかったのは合意だ」など2000年も成人した今とはおもえない文化が根付いている。

男性は言う。「おんなのこの日ってそんなに辛いの?」「お腹痛いの?」とね。答えはひとつ。

人それぞれだしその時々。

あと変にカモフラージュするのはもうやめようよ。恥ずかしがらないといけないことではないでしょう?女性を下に見るのをいい加減やめてください。妊娠したら2人で未来を語り、それが望まれなかったら1人で涙を流さなくてはならないなんて、不条理すぎる。
(ちゃんと2人で話し合えるひとがいるのも、また事実です)

女性の管理職アップ、給与アップ、それはたしかに優しく見えるかもしれない。でも根本的なところで理解されていなかったら?それは生きやすい世界ではない。

私たちは決して能力の差や、給料の差を嘆いているのではない。この仕事は女性が向いてる、女性の意見が知りたい、そんな言い方しかできない社会はおわりにしよう。

「あなたの意見をきかせて。」

それだけで済むじゃない。私たちはただおなじ人間として当たり前のように互いを尊重して生きていきたいだけなんだよ。

男だから、女だから。
パパだから、ママだから。
彼氏だから、彼女だから。
上司だから 、部下だから。

そうじゃない。性別は個性のひとつ。

人間だから、と当たり前に言える社会に早く変えていこうね。

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