映画感想『非常宣言』
原題『英 Emergency Declaration / 韓 비상선언』
韓国発の新たな傑作爆誕!!
2023年初っ端から凄いの観せられちゃったなぁ。
めっちゃチカラハイッタわぁ ୧(๑ ⁼̴̀ᐜ⁼̴́๑)૭
殺人ウィルスによる航空機バイオテロ発生!
逃げ場の無い機内とそれに対応する陸の警察と政府。
何気ない伏線の張り方がシャレオツ!
群像劇としても、総じて描かれる親子の物語としてもドラマ性に優れ見応えしか無い!
犯人がそのフライトを選ぶ理由から事件に至る背景…
そして何よりパニックの意味が変転し、人が大きな決断を下す時後悔しない為の最大に考慮すべき事は何なのか?と言う問いに迫る展開に息を呑んだ。
一瞬も目が離せなかったなぁ。
乗ってないのにG掛り過ぎィ〜!
マスク鑑賞がまた感情移入を助長させるじゃないか!
俳優も良かった。
個人的にはイ・ビョンホンとキム・ナムギルのエモシーンに萌えた。
イム・シワンのヤバさも際立ってたけどね。
それとチーフCAを演じたキム・ソジンの毅然と行動する凛々しさがカッコよかったなぁ。イ・ビョンホン(演じるヒョク)とのロマンスとか期待しちゃった(笑)
でも、やっぱり2人の父親像を演じたソン・ガンホとイ・ビョンホンが身体を張ってこの危機を脱しようとする姿にグッと来たね。
ソン・ガンホに至ってはちょっと信じられない行為でもあるがそこは韓国映画、過激とも思える感情描写も見所のひとつだ。
イム・シワン演じる犯人の犯行理由やその生い立ちの背景と終盤に描かれる元大臣に対する事情聴取時の言葉に人間の感情や動向の説明出来ない部分が描かれ、思考の異常性が何によって齎されるのか?と言う問題にハッキリした答えは出せないのではないかと世の中のグレーゾーンの存在を匂わしている。
そして、どんなに精密なマニュアルが存在しようと予期せぬ非常事態に対応する正確な答えもまた存在しないのだと言う事。
このテロが起こり得る予測が何処から出来たか?と言えばそれはもう冒頭の航空会社のカウンターシーンだと言う事は間違い無いが結局"おかしな客"と言う認識だけで終わってしまうんだよね。
でも「乗客の多い便は何処行きか?」なんて明らかに普通なら訊かない質問を発する奴は要チェックだよ。
長年接客業やってるとそう言う勘は働くな。
【警備報告案件】です!
◆ちょっとネタバレ◆
恐らく誰もがCOVID-19流行初期のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」を思い起こしたのでは無いか⁈
今作は旅客機と言う事で燃料が無くなれば墜落か緊急着陸しか選択肢が無い。
しかし殺人ウィルスも積んじゃってるから何処も受け入れてくれない。
物凄い問題提起だと思った。
船なら浮かんでられるが飛行機は飛んではいられない…どうする?どうする?GO出来ないよー
(੭ ˃̣̣̥ ω˂̣̣̥)੭ु⁾⁾
此処に命を賭けた様々な決断が生じて、ストーリーは解決の糸口を見つけていくんだが「自分ならどうする?」と言う投げかけにこの作品は映画ならではの結末を描き出した。
危機管理は何処まで想定すれば良いのか?
果たして今、各国はこの状況下にどう対処し得るのか?気になる所だ。
2023/01/12
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