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不安とED不安は勃起不全を惹き起こす大敵!-不安はストレスとは異なるもの-

梅雨入りでも意外と雨の日が嫌いではないSです。
今回からは「不安とED」について述べていきます。
前回の記事で「ストレスとED」についてあれこれご紹介いたしましたが、今回からは似て非なる「不安とED」です。
不安と勃起不全(ED)はしばしば同時に起こってしまいます。不安な気持ちに気をまわしてしまう状態では、性行為を行うことは容易ではありません。
様々な種類の不安と、それが性生活におよぼす影響について詳しく説明していきます。


不安を抱えているイメージ

ストレスと不安の違いとは?

ストレスと不安は、二つの異なるタイプの心理的要因なのです。アメリカ心理学会によると、ストレスは外部のトリガーによって惹き起こされます。仕事で大きなプレッシャーを感じていたり、ご家族の介護、経済的な問題などでストレスを感じている場合などです。これらのタイプの個人的および職業上のストレスはすべて外部トリガーです。

ストレスは次のような症状に関連しています
・怒り
・イライラ
・筋肉痛
・倦怠感
・睡眠不足
・消化器系の不具合

一方、不安の主な特徴は、外部のストレス要因に遭遇していない場合でも、特定のことや一般的なことについて「継続的に過度に心配すること」です。症状はストレスによって惹き起こされる症状と似ています。
・イライラ
・筋肉の緊張
・不眠症
・倦怠感
・集中するのが難しい

ストレスと不安はどちらもEDや性欲減退を引き起こす原因となりえるもので、また、性的健康や性行為の他の側面にも影響を及ぼす可能性があります。


性的パフォーマンス不安?それとももっと深刻な問題?

今回の記事では、2種類の不安について取り上げます。
いずれも性的な健康に影響を与える可能性があります。

・不安障害
・性的パフォーマンス不安

不安障害は、医師が診断できる精神疾患です。これらの心理的な要因は、仕事や学校でのパフォーマンスを妨げたり、個人的な人間関係に影響を与えたりすることがよくあります。不安障害には様々な種類がありますが、最も一般的なものは次のようなものとなります。
・パニック障害
・全般性不安障害
・広場恐怖症
・社会不安障害
・心理的外傷後ストレス障害(PTSD)
・強迫性障害(OCD)

米国国立精神衛生研究所は、男性の14.3%がこれらの障害のいずれかに苦しんでいると推定しています。

不安と勃起不全

不安障害のある男性は勃起不全を経験することが多く、それが健康的な性生活の妨げになります。

国際インポテンス研究ジャーナル(https://www.nature.com/ijir/)に掲載された医学研究のレビューによると、不安障害のある男性はED症状、特に軽度から中程度の勃起障害を発症リスクが高いことが分かりました。

研究者たちは、PTSD、強迫性障害、社会恐怖症/社会不安障害、パニック障害を患う男性における勃起不全の有病率を調査した研究を検討しました。
勃起不全の有病率は障害の種類によって大きく異なりますが、平均すると20%という結果でした。PTSDの男性では、EDの有病率は3%~85%の範囲でした。パニック障害では、有病率は2%~36.2%の範囲でした。強迫性障害の男性では、最大20%の男性が勃起不全に苦しんでいました。

次号に向けて

今回はED視点での「不安とストレスの違い」を中心にご紹介いたしました。
次号では、不安障害の治療や改善の具体的なご紹介、また、「性的パフォーマンス不安と勃起不全」について深入りしてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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