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TKA後の膝屈曲は焦らない
TKA患者を担当するにあたって私が感じたストレス
・膝が思うように曲がらない。
・Drから早期から早く曲げないととせかされる。
・曲がらないことから焦りが出てしまう。
・自分の手技が悪いのではないかと悩む。
・即時的に痛みが取れない。
・患者からいつになったら痛みが取れるのかといわれるが、具体的に答えれない。
・なぜ曲がらないのかという答えにむくみのせいで曲がらないと答えてしまう。
・・・・・・など
私は様々な悩みありました。
これらに対して、文献を調べ実際に患者をみていくうちに少しづつ悩みが減っていきました。
今回は、膝屈曲に注目して悩みを解決してくれた文献や本の内容を紹介します。
術後の膝屈曲角度の目標値の妥当性
①術前の膝屈曲角度は必須。
➁術中の角度を目標とするのが理想
③日常生活動作から考えると120°以上が理想
① 術前の膝屈曲角度と術後の膝屈曲角度に有意差は見られない
➁ 術中角度とは、手術中の麻酔下にて術後の膝関節角度を測定した角度であり、構造上膝関節が可動可能な角度となる。術後はなるべく術中の角度に近い角度を目標にしてアプローチを行うことが大切。
③人工膝関節置換術(以下,TKA)に おいて,膝の屈曲角度はADLに支障を伴わず遂行する ために120°以上必要であるとされている
急性期にどれだけの膝屈曲が求めれるのか?
基礎知識 ~炎症期について~
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術後1日目~3日目は、積極的な関節運動をせず、起居や起立動作を痛みなくできるような動作指導をしていく。また、病棟での排泄動作の獲得を目指す。その際にいかに疼痛を出さずに動作をするか動作指導及び環境設定が重要となる。この期間は、疼痛が強いため、無理に歩行練習や起立で練習をすると炎症が遷延する可能性がある。
術後4日目~6日目は、疼痛に応じて運動療法の開始となる。しかし、膝屈曲時の疼痛の増強は、筋攣縮や防御性収縮の増悪となるため、特に注意が必要となる。
上記の方法については次項にて述べていく。
急性期における屈曲可動域の目安
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