起始・停止・神経支配・作用起始: 腸骨の内側面、仙骨の底部、第12胸椎体の側面、第1〜5腰椎体 停止: 大腿骨小転子、そのすぐ下の大腿骨骨幹 神経支配: 腰神経叢、大腿神経(L2・3・4) 作用:股関節の屈曲、外旋、骨盤の前傾動作に関与しています 解剖・機能の特徴腸腰筋は主に股関節の屈曲に関与する筋肉で、歩行や走行などの動作において重要な役割を果たします。 股関節の屈曲: 腸腰筋は股関節を屈曲させる最も重要な筋肉の一つです。階段を昇る時や走る時に太ももを上げる
電気筋肉刺激 “Electrical Muscle Stimulation”EMSとは 電気刺激を筋肉に与えて動かすことで、筋力トレーニングができる機器のことです。 EMSの効果 筋力の向上:EMSは筋肉を収縮させることで、筋力を向上させる効果があります。特に、通常の運動では鍛えにくい深層の筋肉(インナーマッスル)にも効果的です。 リハビリテーション:怪我や手術後のリハビリテーションに利用され、動かすことが難しい筋肉に対しても、電気刺激により筋肉を動かすことができます。
お尻の外側が痛い時は、腰方形筋を直接伸ばすと痛みがなくなります。 腸骨下腹神経について腸骨下腹神経(ちょうこつかふく神経)は、腰神経叢の第12胸神経(Th12)と第1腰神経(L1)から起こる神経です。この神経は主に以下の筋肉群の働きに関与しています。 腹直筋 腹横筋 内腹斜筋 外腹斜筋 感覚 腸骨下腹神経は皮膚の感覚にも関係しており、お尻(殿部)の外側と下腹部の感覚を司っています。 走行について 腸骨下腹神経は大腰筋の外側縁を出て、腰方形筋の前面を外側斜めに
中心性頸髄損傷の特徴上肢に優位の機能障害:下肢よりも上肢に重度の麻痺が現れることが特徴です。 非骨傷性損傷が多い:交通事故やスポーツ外傷などによる頸部の過伸展や過屈曲が原因で発生し、骨折や脱臼を伴わないことが多いです。 多彩な感覚障害:しびれや痛みなどの感覚障害が多様に現れ、特に上肢の深部腱反射が亢進することがあります。 中心性頸髄損傷は、頸部が急に後ろに反り返ることにより、頸髄の中心部が損傷を受けて、上肢や下肢に運動障害が発生したり、疼痛やぴりぴりするような痺れが発
高齢者の半月板切除術における予後影響因子術前の膝の状態:手術前に膝がどれだけ傷んでいたかは、手術後すぐの回復にはあまり関係ない。 手術後の膝の形:内側の半月板を取った後、膝の形が変わりやすく、膝の痛みが進行することがある。 経過期間と外傷歴:手術前に長い間、膝の痛みがあった人は回復が遅いですが、膝を怪我したことがある人は回復が早い。 引用:高齢者の半月板切除術における予後影響因子の検討 半月板切除術後に変形性膝関節症になるリスク半月板切除術と変形性膝関節症: 半月
レッグレイズは、腸腰筋を含む腹筋群の強化に効果的適切なフォームと安全性に注意しながら行うことが重要です。 Japan Journal of Physical Education, Health and Sport Science」に掲載された腸腰筋に関する研究について以下のうように記されています。 研究目的: 本研究は、筋電図(EMG)を用いて徒手運動種目による腹筋強化の効果を調査し、特に腸腰筋の活動に焦点を当てています。 運動種目: シットアップやレッグレイズなど、7
起始・停止・神経支配・作用 【起始】後殿筋線と下殿筋線との間の腸骨 【停止】大転子 関節包 【神経支配】上殿神経 【作用】股関節外転 内旋 外旋 解剖・機能の特徴・股関節を求心位に保つ役割 ・停止部に関節包 ・前部線維と後部線維に分けられる ・股関節の安定性に重要 臨床と小殿筋小殿筋と伸張肢位 ・Beckらは股関節屈曲位での外旋および股関節伸展位での内旋にて小殿筋が伸張されると報告 不安定面における小殿筋筋活動の分析 小殿筋の筋線維は大腿骨の頚部に沿って走り
起始・停止・支配神経起始部の違いにより浅部・深部線維に分けられる 浅部線維 【起始】 腸骨稜、上後腸骨棘、腰背筋膜、仙骨、尾骨 【停止】 腸脛靭帯 深部線維 【起始】 腸骨外側面で後殿筋線の後方、仙結節靭帯、中殿筋の筋膜 【停止】 大腿骨殿筋粗面 【神経支配】 下殿神経(L5~S2) 解剖・機能の特徴・機能的に上方線維・下方線維に分けられる。 ・上方線維は股関節の外転作用 ・下方線維は股関節の内転作用 ・姿勢の変化による大殿筋と坐骨結節の関係 立
TKA患者を担当するにあたって私が感じたストレス・膝が思うように曲がらない。 ・Drから早期から早く曲げないととせかされる。 ・曲がらないことから焦りが出てしまう。 ・自分の手技が悪いのではないかと悩む。 ・即時的に痛みが取れない。 ・患者からいつになったら痛みが取れるのかといわれるが、具体的に答えれない。 ・なぜ曲がらないのかという答えにむくみのせいで曲がらないと答えてしまう。 ・・・・・・など 私は様々な悩みありまし
アキレス腱断裂手術適応と運動療法の目的手術のする目的 断裂したアキレス腱を早期から組織修復を行う。 下腿三頭筋の機能を再獲得し、再び底屈運動を獲得する。 上記を考慮し手術適応としては、競技レベルのスポーツをしており、早期の復帰を希望する方や再断裂を起こしたくない方です。 保存療法は、日常的にスポーツをしていない方や手術の合併症が気になる方は保存治療を選択する傾向です。 どちらにしても、医師と患者が話し合い選択していく。 運動療法の目的 ・縫合部の周辺組織の過
上腕骨近位端骨折保存療法の適応基本的に転位がない症例に推奨される。 転位がある症例に対しても手術後も骨脆弱性に起因する骨折部・骨片および螺子の転位や合併症により機能回復が限定的となることから保存加療を推奨しているという報告もある。 骨折の分類Neer分類やAO/OTA分類 Neer分類は、骨折を起こした上腕骨近位端が小児期の4つの骨端 核(骨頭,大結節,小結節,骨幹部)に分かれる傾向があることを利用した分類である。4つのセグメント相互の間に1cm以上の横転位、あるいは4
TKA術後において膝の伸展制限を改善することが重要!! まず、膝伸展制限(屈曲拘縮)が残るとどうなるか? ・歩行は常に膝屈曲位での歩行となり、立脚期である荷重応答期から立脚中期にかけて膝伸展筋群である大腿四頭筋の遠心性収縮が過剰に必要となる。 ・常にスクワットをしながら歩行していることになる。 ・膝伸展筋群の緊張が抜けない→膝屈曲ができない。曲げる際に疼痛が増悪し、膝の屈曲にも難渋する悪循環となる。 ・膝の靭帯は膝伸展位でより伸張され、膝の動揺を防ぐ。膝屈曲位では、靭帯が緩む