この 手っ取り早く結論が得られる世の中 に
全P連としてnoteへの1発目の投稿は書いている僕自身が思ってもいなかった内容で始めることになりますが、よろしければお付き合いくださいませ。
また、改めて詳細な自己紹介はするとして、一応一発目なので簡単に。
全日本POPとそれにまつわる諸々のこと連盟 略して全P連と申します。
商品の説明書きのPOPや販売方法の考え方や発想など、小売りはもちろんそれ以外の仕事やコミュニティにも活用できる為の情報を発信しています。
僕らは元ヴィレッジヴァンガードというごちゃごちゃしたお店の社員です。
当時店頭で書いていた商品の説明書きのPOPや販売の工夫等、そして
それ以外の業種や世の中の情動なども交えながらそれらをプログラム化して
講演、研修、イベント、記事執筆を行っています。
活動を始めた頃、記事執筆の依頼を頂きました。それが雑誌商業界です。
商業界さんにはそれから10本ほど記事等執筆させて頂き、そのおかげで別の所からお声がけを頂くことも増える様になりました。
そんな商業界さんが本日、業務停止の一方が入り編集長からも丁寧な連絡を頂きました。
そんな複雑な気持ちがある中、以前から思っており、全P連が伝えたい事でもあるのが今回の内容。
全P連はお伝えしているテーマの一つに
「記憶に残る購買体験」
があります。
最短最安値で必要なものを手に入れる買い物は大事だけど
寄り道をしながら思わず買ってしまう買い物も楽しいよね、という事。
それが全P連のメンバーが行ってきたお客さんへのアプローチの仕方であるし、POPで伝えることにもそういった促しがあります。
寄り道をしながら思わず買ってしまうという事でお客さんの記憶に残るのは
商品以上にそのプロセスです。いつ、だれと、どこで、どんな状況でそれを買ってしまったか。
ミリオンセラーのCDはどこで買ったかは覚えていないけど、マイナーだけどお気に入りのCDは
買ったときの事を鮮明に覚えている。そんなイメージ。
プロセスは実際に体験しないと残らない。当たり前の事かも知れませんがネットで便利になった現在ではそこが飛ばされがちになってきています。
解らないことがあればネットで検索すれば大抵出てきます。
素晴らしきことにまとめサイトも星の数ほど存在します。
でもそれは誰かが体験したことの結論です。容易に手に入る知識だけではそのプロセスを語れない。
誤解のない様に補足しておくと、もちろん記事や情報の中には納得のいくプロセスのあるものも沢山ありますが、僕は結果やソリューションだけを詰め込んで正の知識としている事も多いと思います。
自分で動いて、汗かいて、間違えたりして到達した結果だから生きた知識となる。
それは買い物でも同じことが言えるとお伝えしています。
購買プロセスや、その思考の活用についてはまた別の機会に。。。。
始めの話に戻りますと、今回雑誌商業界が無くなることについてその意味を考えていたのは昭和23年から続いた商業界が業界に提供してきた多くの情報をネットでどう代替できるのか?
多くの小売りがこの先どう生き残っていくかを模索、挑戦していく中でパートナーとなっていた商業界のヒントや励ましをどこから得られるのか?そういった意味ではこの業界誌が提供していたのは結果の情報ではなく小売りが結果を出すためのプロセスの提供でもあると考えます。
「読書は散歩だ。コースはいくらでもある。」
僕らが元居た職場にあったフレーズ。
読書だけじゃない、買い物もそうだ、買う側も売る側もそうだ。
会社の事業開発もチームワークもそう。
目指すべきゴールは一つでも到達の仕方は無限にあります。
その可能性を改めて大きく感じさせ、発信していこうと思えたのは
商業界から毎回頂く記事依頼が全P連にいつも新しい視点を持たせて頂けたから。
その恩に報いる為にも全P連、これからも精進していく所存。
こんな所からで恐縮ですが、再度、商業界には感謝とねぎらいを伝えたいと思います。