皆さん!1月26日の「冬土用」「未の日」には「トマトを食べましょう」!
ん?「土用」「丑の日」に「うなぎを食べよう!」ではなくて??――こんにちは。JA全農広報部note編集部員Nです。さっそく初耳!のフレーズからスタートしました。皆さん、「冬土用未(ひつじ)の日」ってご存じですか?わたしはこの度、初めて知りました。この時期はトマトを食べるのがいいらしい…。
「冬土用」?「未の日」とは??
土用とは「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前のそれぞれ約18日間を指しています。そして「未の日」やよく聞く「丑の日」は十二支を日にちにあてたもので、12日に一度訪れるとか。
ちょうど土用に当たる時期は季節の変わり目。夏の土用丑の日には「う」のつく食べ物や黒いものを食べると夏バテしないと言われているように、冬の土用期間にある「未の日」には、未にちなんで「ひ」のつく食べ物や赤いものを食べると良いとされています。ちなみに、夏土用丑の日、冬土用未の日のほか、春土用の戌の日には「い」のつく食べ物や白いもの、秋土用の辰の日には「た」のつく食べ物や青いものを食べると縁起がいいそうです。
立春の直前の18日間前後が冬土用の期間。今年は1月17日(金)から2月2日(日)までで、1月26日が土用未の日になります。そして赤い食べ物といえば……、トマト!
各県トマトとお気に入りの食べ方を紹介!
夏野菜のイメージが強いトマトですが、今ではハウスを活用した栽培や品種改良がすすみ、産地をリレーするなど一年を通してスーパーに並びます。そこで、今の時期にトマトを出荷している主産県の販売担当の皆さんに、各県のトマトの特徴や食べてもらいたいトマトの種類、おすすめの食べ方などを聞きました。
JA全農とちぎ
栃木県のトマトは11月~6月にかけて収穫する冬春トマトが栽培の主流です。【日照量の多さ】【まじめな栃木県の気質】【手間ひまかけた栽培育成】【ずっしりと締まった実】が本県産の魅力。首都圏にも近いため、新鮮な農畜産物を消費者にお届けできるのも本県産の魅力になります。
生食では「トマトとツナのお手軽サラダ」です。トマトとツナ缶を入れ、ポン酢を加えてあえるだけ。あったかいメニューはトマト鍋やスープはもちろんのこと、「チーズを入れたトマトすき焼き」などもおススメです。餃子の皮を生地にしてトマトをのせた「餃子皮ピザ」など栃木にちなんだ食べ方も試してほしいです。
全農とちぎのインスタグラム(zennoh_tochigi)では、トマトのレシピや産地情報はもちろん、栃木の農畜産物についても発信しています!ぜひ、ご覧ください。
JA全農ちば
九十九里浜の南に位置し、山と海に囲まれた温暖で自然豊かな長生(ちょうせい)郡で育つ「長生(ながいき)トマト」は、高品質で酸味と甘みのバランスがとれていることが特徴です。消費地に近いことから、鮮度の良いものを一年通してお届けしています。
おすすめの食べ方は「トマトのごまみそ汁」。冬から春にかけて旬を迎える長生トマトをおいしく食べるために誕生したレシピで、すりゴマと大葉をトッピング。トマトとみその相性が抜群です
ちなみに、「おいしいトマトはヘタが違う!」と言われ、ヘタの緑色が濃くピンとしています。さらに皮にツヤがあれば鮮度が良く、ヘタの近くまで赤くなっていればしっかり熟している印です。また、トマトは品質がよい物ほど重くなるので、持ったときにずっしりとするものを選びましょう。
JA全農岐阜
岐阜県の冬春トマトは、木曽川水系を湛えた肥沃な土壌と水を生かし、ハウスで育てられています。県下でも比較的温暖な気候条件の地域で生産されています。都市部への交通アクセスが良く、地元である岐阜を中心に名古屋~北陸と近郊の消費地へ出荷しています。日の光をたっぷりと浴びた新鮮なトマトをぜひお近くのスーパーなどでご賞味ください!
おすすめの食べ方は「トマトの中華スープ」。忙しい朝でも簡単に作れるレシピです。寒い冬場もトマトで温活!
JA全農ふくれん
「博多のトマト」
博多のトマトは福岡県内の8JAでブランド化に取り組んでいます。部会ごとに同じ種類でのトマト栽培を目指し、こだわりの大玉トマトを栽培。出荷時には産地で定める品質の規格をもとに定期的な査定会を行い、県内産地の品質向上に励んでいます。また、残留農薬検査を全産地で実施し、安全・安心なトマトづくりに取り組んでいます。
特に3月~5月は、県内8JA全ての産地の出荷が出そろい、博多のトマトの旬の時期となります。各部会が厳選した品種で、こだわりの大玉トマトを出荷しています。
地元で定番の食べ方というわけではありませんが、「トマトのみそ汁」がおすすめ。みそ汁の具材と一緒にぶつ切りにした旬のトマトを入れて程よく過熱し、お召し上がりください。意外な組み合わせですが、ほどよい酸味とみその相性が絶妙です!
また、トマトを一玉丸々煮込んだ「トマトおでん」もトマトのほど良い酸味に、おでんのだしが見事にマッチし、おいしかったです(※注:他の具材にも多少酸味が残るので入れる具材によっては別に調理してください)。
昨年、全農直営の飲食店舗「みのりカフェアミュプラザ博多店」で開催した「福岡県産野菜フェア」で博多のトマトを使用したクリーム煮のメニューを提供しました。1玉丸ごと入ってインパクト大!クリーム煮にしたトマトは酸味と甘みの相性が良く、こちらもとてもおいしかったです。
JA熊本経済連
熊本県では1年を通して温暖で日射量が多く、きれいでおいしい地下水を使って栽培を行っています。全国1位の生産量を誇る熊本県産のトマトをぜひ食べてみてください。
おすすめは「トマトのごまみそ汁」。トマトとみそには料理をおいしくするグルタミン酸が豊富に含まれています。栄養素も豊富で、トマトとみそは黄金の組み合わせです。
JA全農のオリジナルトマト
せっかくなので、全農オリジナルブランドのミニトマト「アンジェレ」もご紹介。欧州生まれのアンジェレはデーツ型で糖度が高く、ゼリー質が少ないため果汁が飛びにくいのが特徴です。現在、19県で栽培していて、産地をリレーすることで周年出荷に取り組んでいます。ちょうど今の時期は、主に栃木県と熊本県から出荷しています。
歯ごたえのあるアンジェレはうま味が濃縮していて、お酒のおつまみにもぴったり!ヘタがないので洗うだけでOKなのも便利です。
実食!そのまま食べておいしいトマトは、加熱してもうまい!
さっそく、各県トマト担当の皆さんに教わった食べ方でトマトを楽しんでみました。また、JA全農青果センターのレシピ集「SMART」や全農広報部Xで紹介しているメニューにも挑戦したので紹介します。
①トマトのみそ汁
トマト担当者から推しの声が多かったみそ汁。食べる前は「え、おみそ汁にトマト?」と思うけれど、食べてみると皆さんおすすめのとおり、トマトの酸味とみそがマッチしてクセになります。シンプルにトマトだけのみそ汁にすりゴマ&大葉トッピングや、ミョウガトッピングも合いますよ。豆腐や玉ネギなどいつものみそ汁にトマトを加えたり、卵を合わせたり、案外バリエーション豊かです。
②トマトおでん
丸ごと入れたトマトは存在感大!全農ふくれんトマト担当いわく「ほかの具材にも多少酸味が残る」とのことだったので、湯むきしたトマトを最後に加えてみました。トマトの酸味とだしのうま味が相まって、いつものおでんと一味違う味わいが楽しめます。
ちなみに、この日は店頭で三浦大根をみつけたので、レンコンと一緒に野菜おでんにしてみました。
③トマトの餃子皮ピザとトマトとツナのサラダ
餃子が有名な栃木ならではの一品。餃子の皮にのせて焼くだけなのに、ピザ感もあってうまい。これまたあえるだけのトマトとツナのサラダとともに、お酒のおつまみにもぴったり!全農とちぎ担当に餃子皮ピザのレシピを教えてもらったので、ご紹介します。
④トマトポークジンジャー
全農のグループ会社で青果物の卸売販売を担うJA全農青果センターが、「加熱トマト最強レシピ」で紹介していたレシピの1つ。こってり生姜焼きと大玉トマトの爽やかさが合って、ごはんもすすみます。「トマトは横半分に切ってからゼリー部分をよけて切ると形が崩れにくい」のアドバイスに、なるほど~!
詳しいレシピはこちら。野菜を手軽においしく食べるコツを提案する「SMART」では、ほかにも「加熱トマト」のレシピや調理のポイントを紹介しています。
⑤アンジェレトマトで卵炒め
全農広報部Xで紹介したトマトの卵炒めです。ゼリー部分の少ないアンジェレを使うと「べちゃっとならない」とX担当者。半分に切ったアンジェレトマトとブナシメジをマヨネーズでさっと炒めてフライパンの端に寄せ、空いたところで溶き卵を半熟手前まで炒めたら合わせて、塩コショウで完成です。簡単で彩りもよし!
多種多様なトマトをいろいろな食べ方で楽しもう
スーパーの青果売り場に行くと大玉トマトからミニトマトまで、いろいろな種類のトマトが並びます。色や形もさまざまで、産地ごとにブランド化を図るなどそれぞれに特徴があり、味や食感なども異なります。そのまま食べても、調理してもおいしいトマト。冬土用未の日にトマトを食べて、健やかに過ごしましょう!(ちなみに赤いものなら…、イチゴやリンゴ、赤パプリカなどもありますね)。
全農直営飲食店舗「みのりみのる」で「冬土用未の日」フェアを開催!
「冬土用未の日に赤い食べ物を食べると縁起がいい」と言われていることから、全農の直営飲食店舗「みのりみのる」12店舗で1月17日から2月2日まで、「冬土用未の日フェア」を開催中!トマト主産地5県のトマトやミニトマトを使ったメニューを提供します。
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