『白き鋼鉄のX』は面白い地獄
先日発売されたゲーム『白き鋼鉄のX(読み:イクス)』がとても面白かったので感想を書いていきたいと思います。
操作面や爽快感はより高く、ストーリーはこれまでよりボリューム抑え気味ながらも、とても面白い地獄でした。
インティクリエイツ、倒錯しているのか?(きっとそう)
※内容的には通常ステージのボーナスアイテムを獲得、二度エンディングを確認した状態で記述しています。END分岐あるのかな?
白き鋼鉄のX(読み:イクス)ってどんなゲーム?
ロックマンシリーズのような横スクロールアクションゲームです。
様々なボスの待つステージを攻略していき、攻略によって新たなスキルを習得。各々弱点属性などもあるそれらのスキルを用いて、更にステージを攻略していく。見知った人は良く知った、そういうゲームです。
このゲームは『蒼き雷霆ガンヴォルト』シリーズの外伝で、二作目で主人公の一人を務めたキャラクターアキュラのスピンオフでもあります。
アキュラくんのアクションの特徴は、ブリッツダッシュと呼ばれるゲージを消費して行う空中ダッシュ。
ステージ全体を縦横無尽かつスピーディーに駆け巡るこのアクションは、天井や床・壁、敵などにぶつかることでゲージが回復、跳ね回ることで無限に飛び回り続ける事も可能というもの。
更にこのゲームでは、敵にぶつかることによって相手をロックオンすることができ、敵にぶつかっていくことでコンボやスコアを稼ぎつつステージを攻略して行けるのです。
このブリッツダッシュを活かした高速かつ自由なアクションがアキュラくんの魅力。ひいては『白き鋼鉄のX(読み:イクス)』の魅力とも言えます。
敵にぶつかって反転するアキュラくん。
ドットアニメーションも細かく作られている。
また、ブリッツダッシュ用のゲージを消費することで、カゲロウという攻撃回避システムも発動、ゲージの回復を忘れなければほとんどの敵の攻撃を無効化しつつ爽快なバトルを行う事も出来ます。
じゃあ絶対死なないヌルゲーなのかというとそうでもなく、普通に効かない敵もいるし、スコアアタックをしようとするならカゲロウは発動出来ない仕組みになっています。
爽快にざっくりと楽しみたい方にはカゲロウを始めとしたアビリティスキルを発動、スコアタやハードなモードを楽しみたい方はそれらを切って戦いに挑むなど、プレイヤーに合わせて難易度を調整できるのも今作のポイントです。初代だと結局はカゲロウ使ってる場合じゃなかったけど。
敵を倒し続け、コンボを決める事でスコアに変換されるポイントクードスが貯まり、一定の点を超えるとサポートロボットのRoRoが変身、歌を歌う事でアキュラくんをサポートしてくれます。
この歌の要素もガンヴォルトシリーズから続く魅力の一つで、今作も良い曲が揃っている。
更に、プレイヤーが倒れた時には一定確率で復活ソングも発動、以後プレイヤーがかなり強化されます。勿論スコアは下がるけど。
価格はダウン度ロード版で 1,815円(+税)と安く、全体のボリュームもそれに準じたものになりますが、多数取り揃えられたRoRoのヴォーカルソングや、やり込もうと思えばどこまでもやり込めるスコアアタック要素など、満足度の高い一作になってるかな、と思います。
まぁ、細かい内容やキャラ紹介は公式動画を観るのが一番早かろう。
一通りの説明は終えた所で、本題です。
ところで、この記事を読んでいる貴方はこのゲーム、クリアしましたか?
以降の内容にはかなりのネタバレを含んでいるので、まだの人はゴーバック。このゲーム、ネタバレはかなり厳禁なので。
そんなわけで、『白き鋼鉄のX』の感想を始めましょう。
※これ以降はネタバレ込みの感想です
まさに悪魔(デーモン)の所業!!
いや、会話イベントでかなり伏線は張られているんですよね。
年齢の話とか、食べ物の話とか、真っ白鎧の時の内容もおかしかったもんな。だからそっちの想定はしてた。してましたとも。
「うわ……」って思ったのはここね。
もしこれが完全な異世界設定だったらいないハズの存在。これただの遊び要素か?本当に?嫌な予感しかしないけど?って思い始めました。
でっかい球コロ出てきたときは思わず笑いながら「あっこれヤベェな」って理解しましたよね。そこからの『バタフライエフェクト』の正体もね……
機械に繋がれた○○ちゃんはなッ!
サイコーに胸キュンなんだよッ!
言ってる場合か。倒錯しているのか?
もう色んな意味で生かしてはおけない。
でもだからって「アリガトウ」はやめて。
お前……
まさか爪がこんな平和的かつ良心的なエンディングに見えるとは思わなかったぞ……
からの……デマーゼル!!お前!!!何してんの!!!!
ああ、翼戦士……翼……羽根……フェザー……
繋がった……嫌な線が繋がった……
無能力者にマイナーズって蔑称付けるの、改めて言われると彼のやりそうなことなんですよね。ナチュラルに見下してたから。
でもまさか、ねぇ。一作目から……ねぇ……?
これまで溜めに溜めてた分、ラストバトル前の討滅と「お前のようなバケモノ」にテンションを上げさせられる。設定を聞いた時から「ああアキュラくんのヘイトスピーチが正当になる世界だなぁ」と思っていたらこれだ。
勿論そうなると時代設定が時代設定だけど、伏線は張られていた。
ああ~……白き鋼鉄のX……
でもアキュラくん、(本人の意識上)14歳として機械化されてるってことは、爪程度の時間軸からもう機械化改造したってことになるのかな?
スメラギの様子がおかしくなっていく中、(おそらく)エデンとフェザーが手を組んで勢力を増し、妹を奪われる中で己を機械化することによって戦う力を得ようとするアキュラくん……??
にしてもサイボーグ化まで全然時間ないな。
アキュラくんこれ即決で機械化手術したな?
敵に噛みつくための行動力が相変わらず高いアキュラくん……!
ところでメインカメラをやられたアキュラくん、ノイズの中に妹の顔やコハクの顔を一瞬浮かび上がらせるの止めてください。こっちがビビります。
で……。
こっからアキュラくんたちだけやられるENDなのかなと思いきや、普通に最高のED曲や胸アツな救助展開が入って戸惑いました。
もしかして今作、真エンドないのかな?
今の所、Twitterでも真エンド的な情報を見かけない。
ひとまず通常ステージのボーナスはコンプしたけど、特にEND変化なかったです。SPは……あくまでSPっぽいしな……?
もし何か更にひっくり返される要素があったら気になる所だけど、今作はライブノベルも無くなってるし、全体的にシナリオは少なめなのかな?
いやでも、外伝として別タイトルでお出ししてきたこれがガンヴォルト二作プレイ前提のパラレル地獄ワールドだとは思わなかった。思っているべきだった。インティだもんな。ガンヴォルトシリーズだもんな。
プレイし終えて……今……物凄くGVに帰ってきてほしいです……
でもあれだね……爪やった時も思ったけど……
紫電くんの計画が発動していた場合が一番平和だったんじゃない……?
いや、問題がめっちゃ多いのも分かるけど。
シアンが「コロシテ……」する可能性もあったけど。
完全に本編には合流しない世界線だと分かっていても、だからこそガンヴォルト三作目に期待が寄せられる、そんな外伝でしたね。
けどまぁ、面白かったなぁ。
というわけで、ネタバレここまで。
※ネタバレ部分終わり 最後に
『白き鋼鉄のX』、めっちゃ面白かったので色んな人にやってみて欲しい……んですけど……ガンヴォルトシリーズプレイ前提なストーリー展開もあるので、気になるようだったら同作の一作目と二作目をまとめたストライカーパックの購入をお勧めします。
Switch版は3DS版の追加コンテンツを導入している上、二作目爪のシステムに沿って改修も行われているそうなので、多分こっちの方がやりやすい。
スコアアタックの楽しさや、二作目で登場するアキュラくんモードの爽快感などは『白き鋼鉄のX』にも引き継がれた要素です。まずはこっちをやって様子を見るのもアリかも?
以上、『白き鋼鉄のX(読み:イクス)』感想でした。
お読みいただきありがとうございました。
ついでにこっちの記事もよろしくね。