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すたたたた…… 空気を軽く叩きながら、機械の小鳥は羽ばたいた。 激しく翼を振りつつ…
#1 「それで……どうしよっか」 部室を出て、わたしは明石と呼ばれていた女の子に訊ねた。…
#2 「白城先輩、よろしくお願いします」 「えぇ、いい勝負にしましょう」 一週間後。 わ…
#3 「それで、フェザー部入っちゃったんだ」 「うん。もう少し向き合ってみてもいいのかな、…
#4 「ミネルヴァちゃん、かもーん!」 屋上へ出ると、飾利先輩は早速ミネルヴァを呼び出し…
#5 「ただいまぁ」 「おかえり、ツバサ。なんか飲んでくか?」 「んー……あ、今お客さんい…
#6 多分、心のどこかで期待してたんだと思う。 チコは本当にお母さんがわたしへ贈ったもので。 つまりお母さんは、わたしの事を想っていたんじゃないか、って。 (でもチコは、違う) 緑川アテナは言っていた。 チコは、起動実験中に飛んで行ってしまったのだと。 事故みたいなものだ。もしくは迷子か。少なくとも、贈られてきたものではない。 じゃあ、返すべきだ。本当なら、そうすべきだ。 でも、と思う。そうなったらきっと、わたしはブルームフェザーに触れられなくなる。