見出し画像

「ネットとかわからないし、家は狭いし、家族がいてできないし、アジャストないから嫌だし」と諦めている生派ヨギへ

コロナの影響によりスタジオでのクラスはどこも生徒さんが減少しているだろう。僕のクラスも例外では無く、ビフォーコロナに比べると全体的に60〜70%といったところだと思う。こんな状況下でも通って下さる皆様には感謝しかない。

僕のクラスではもうずっとテクノロジー、サイエンス、アートについての話を頻繁にしているから常連さんはオンラインでのクラスについても比較的すんなり移行できた方が多いし、リテラシーも高いと感じている。オンラインクラスと併用でスタジオクラスを活用して下さっている方も多い。

オンラインクラスをまだ体験されていない方や1度体験されてイマイチだった方に、どうしてオンラインクラスを活用してみないのか聞いてみると、以前から懸念していたいくつかの根深い問題と近代ヨガの副作用が見えてきた。

ネットとかわからない

これはヨガどうこうではなく日本の教育問題になるかと思う。オンラインクラスを受講するために必要最低限のzoomの使い方など基本的な知識や動作方法はヨガスタジオも説明文や動画を用意しているので、それを参考にしてもらえればなんとかなるかと思うが、そもそも「アプリのダウンロード方法がわからない」や「ガラケーです」となると非常に厳しい。。

今後、あらゆるところでDXが進んでいるので、この際なんとか喰らい付いて受講できるところまで頑張ってもらいたい🙇‍♂️ zoomでクラスに参加できるくらいのデジタルスキルは今後快適に生きていく上で必須になってくるのは間違いないと思います。

家が狭い

首都圏で一人暮らしだと当然ヨガマットを敷いてのびのび動けるスペースのある方は少ないと思う。部屋数が少なく、広くないため家の物が映り込んでしまうのも気になる。そんな時は是非、バーチャル背景を使ってみて欲しい。自分とマット以外のものは映らないので、寝室であっても問題なく参加できる。以外と便利な機能なのに使用している方が少ないので1度試してみてほしい。あとは、たまに近所の公園やレンタルスペースの活用もおすすめです。

家族がいてできない

家族と共有している空間が多い場合は、不可抗力で部屋が使えない時がある。さらにお子さんがいたり、介護をしているためにクラスに集中できないという方もいらっしゃるかと思う。いくら画面に写り込まないとはいえ、ヨガに興味の無い別の作業をしている家族がすぐ隣にいると互いに気が散ってしまい、没入感が薄まるのはよくわかる。

そのような状況でも、まずは1人で空間を使える時間に参加してもらえれば嬉しい。スタジオで毎日練習していた方は不満だと思うが、現在は僕のサロンをはじめ多くのオンラインクラスが毎日開催されている。まずは1人でストレスフリーな時に活用できれば十分だと思う。

小さなお子さんがいらっしゃる場合は、むしろスタジオに通うよりもオンラインでの方が実は続けやすいのではないだろうか。お子さんに邪魔されたり一緒に動いてみたりするのもコミュニケーションの機会と捉えてもらえればスタジオクラスとは違った楽しみ方ができる。僕のサロンでは子供達が一緒に続けているうちにアシュタンガヨガフルプライマリーの流れを覚えてしまった家族までいる。家族の共通の趣味にしてもらえると嬉しいし、健康維持のためにも良いかと思う。

要介護者がいらっしゃる場合は、介護ストレス解消のためにも外で1人の時間を持つという意味でスタジオでの練習は大切な時間なのだと思いますが、オンラインクラスならすぐ近くに居ながらも練習できるというメリットもある。一瞬も目を離せられないという方は特にオンラインクラスを考えてみてほしい。簡単なクラスを受講するだけでもストレスはかなり軽減されると思う。

アジャストが無い

フィジカルなアジャストにこだわる必要があるかどうかは目的や目標によって決まってくる。早く上達したい、どうやっても自分では上手くできない、最近スランプ気味だ、という方は本来なら先生から手とり足とり指導してもらった方が良いが、コロナでソーシャルディスタンスを確保しなければならないので、フィジカルアジャストでの上達をしばらくは期待できないと思う。長くみて2021年末までは生クラスでフィジカルアジャストをしてもらうことは難しい。

天の声のみでアジャスト無しならYouTubeで十分だし、生クラスと同じ金額ならリスクがあってもスタジオに行きたいという方は多いと思う。僕も同じ考えですが、ヨガクラスの価値をどこに置いているかによって考え方は変わります。

天の声のみでも先生が有名人ならそれで良いという方もいるでしょうし、YouTubeだといつでもできるからいつまでも始めれないという方もいます。もう熟練者だからアジャストは必要無いという方や所属しているスタジオやパイセンから嫌われ干されたくないから仕方なくという方もいるでしょう。

コロナによって生き方や仕事の仕方を多くの人が見直している中、「ヨギも自分にとってヨガとは何なのか」、「ヨガで何をしたいのか」、「これからヨガとどう向き合うか」を熟考することが必要です。インストラクターとしては、それを踏ませて形骸化しているビフォアコロナの装飾的なアジャストをそぎ落ちしつつ、本質から新しいアジャストを構築していくことが求めれてくると感じている。

近代ヨガの副作用

1930年代後半あたりから近代ヨガとして動きメインのスタイルがインドから世界へ広がり、多くの人がヨガを取り入れるようになったが、ヨガ人口の増加に伴い各スタジオ、クラス、イベントでは定員がどんどん増えたことにより3密でのヨガが定着したことがオンライン化の遅れに繋がっていると感じている。

3密でのヨガスタイルを正当化しつつ伝統化していく流れが今回のコロナによって見直され、ニューノーマルなウパニシャッドが次々と誕生して広がることを願っているが、オールドノーマルへのノスタルジーに引き戻されることも考えられ、まだ時間がかかりそうだ。

ZENKOU YOGA CREATIVE ROOMでのオンラインクラスの立ち位置

僕のサロンでは、コロナ以前の2年前からFacebookライブやZOOMでのオンラインクラスを毎週開催してきた。スタジオでの生クラスやYouTubeの編集されたクラスとは違う良さがあるから続けている。オンラインクラスの良さについては以前の記事を読んでみて下さい🙇‍♂️


いいなと思ったら応援しよう!

Zenkou
ヨガの技術と知識をアップデートしつつ、社会に貢献できるようにサポート宜しくお願い致します🙇‍♂️ インプット質量の改善、WSなどイベントの開催、若手の育成に活用させて頂きます。