級位者が最短で学べる早繰り銀(定跡ファイル付き🎁)
こんにちは!
将棋系YouTuberのほっしーと申します。
僕は元奨励会員&全国優勝経験者であり、AIを使った将棋の研究を発信しています。今回が3回目のnote投稿になります。
1回目と2回目の投稿では角換わり腰掛け銀48金・29飛型の代表的な変化を解説しました。
早繰り銀を学ぶメリット
角換わり腰掛け銀は捻じり合いになることが多く、手順を覚えるのが大変です。しかも、仕掛けのタイミングが難しく、千日手模様になったり・・・
でも、居飛車党だと角換わりは指しこなしたいものです。そこで、角換わりの中でも習得しやすく実戦での再現性の高い戦法を紹介します!
それが、早繰り銀になります。腰掛け銀と違って、攻めの比重が高いので、手順も覚えやすく、実際にその通りに進行しやすいのです。
早繰り銀の手順は級位者にとっても理解しやすく、むしろ、早繰り銀を通して手筋を習得していくこともできます。
また、早繰り銀の定跡ファイルも添付しております。興味のある方は、ぜひダウンロードして、アプリで動かしてみてください。
早繰り銀の解説
では、基本図からいきましょう!
先手が46銀と出たところで、これが早繰り銀となります。特徴として、78金型ではなく、78玉型を採用しています。これは、後の変化でメリットがあり、そこも意識していただきたいです。
35歩から銀を進出させるのが狙いで、後手は44歩と突いて銀を追い返そうとします。
後手から45歩が見えているので、35歩と突いていきます。同歩と取ってしまうと、同銀から銀交換となって先手の言い分が通ることになります。
ですので、44歩から一貫して、45歩と突きます。
ここで引いてしまうと、35歩で歩損ですので、34歩と攻め合います。このとき、78玉型のメリットが出るのです。
もし、78金型の場合、34歩に対して46歩、33歩成、47歩成、32と、46角と進みます。
先手が金得なのですが、最後の角打ちが厳しいのです。飛車取り+57角成で、特に後者は、玉が危険な格好になってしまいます。
もし、78玉型なら、このような激しい攻め合いになったとき、玉が安全で圧倒的有利となります。
ですので、78玉型の場合では、34歩の取り込みに同銀と取り、そこでおとなしく37銀と引いておきます。
先手は次に、24歩から飛車先の歩を交換したいところです。後手としては、①33桂と②33角が主流となります。
まずは、①33桂から解説していきます。
以下、24歩、同歩、同飛、23金、28飛、24歩と飛車先の歩を交換してひと段落です。
さて、ここからどうやって攻めていくか。早繰り銀の方針は、「自分の攻めの銀」と「相手の守りの銀」を交換することです。
しかし、このまま銀を出ても自爆するだけです。そこで、銀をぶつけるための土台を作る必要があります。
その手が36歩になります。
この歩を打つことによって、26銀~35銀で銀交換が可能となります。方針が明確なので、仕掛けから手順が覚えやすいです。
しかし、そんな簡単に有利にはなりません。もちろん、後手は先手の銀ぶつけを妨害してきます。
この戦型に関する対局動画をYouTubeにアップしているので、興味があれば、ぜひご視聴ください。
これで、①33桂の変化はひと通り指せるかと思います。対局動画は逆転のテクニックまで解説しています。
では、②33角の変化を解説していきます。
24歩とは突けず、78玉型ですので、33角の利きが嫌なところです。また、こちらの変化は激しい展開になりやすく、直線の変化を覚えておかないと一気にやられてしまいます。
しかし、逆に言えば、直線の変化をしっかりマスターしていれば、知識だけで持っていくことだってあるぐらいです。
また、定跡ファイルもダウンロードできますので、アプリで並べながら解説を読むと理解が深まるかと思います。
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