Bimboから学ぶこと
すごく久々に更新します。
パンデミックで会社も在宅勤務になり、1日家にいるので、時間の余裕ができました。あと、精神的にもゆっくりできるようになりました。
ので、今日はメキシコ発のパンメーカーBIMBOについて。
みなさん、ご存知でしょうか。
日本じゃ、日本のメーカーとか個人パン屋が強いためか、有名じゃないと思いますが、ラテンアメリカとかメキシコに来たことのある人には、なんだかクスッと笑ってしまう名前で、覚えている方もいると思います。
その名もビンボー。
別に貧乏パンというわけじゃないですよ。
あんまり好きじゃなかったけど、最近砂糖とか使ってないインテグラルのパンにハマってて、結構質もいいかと思います。
今日はそのビンボーについて。
BIMBOの歴史
Lorenzo Serritjeというパン屋の息子が創業者。
青年期から父の家業を手伝って、パンを学びます。
父が亡くなり、家を支えるため、パン屋を継ぐことに。
常に、新しいアイデアや、新しい技術を使って、
革新的なパン屋を作りたい、と考えていました。
叔父の助言やサポートもあり、パン屋を拡大することにしました。
拡大に当たって、何がいいのか。
そこで目をつけたのが、食パン。
当時メキシコシティには、食パンを製パンしている会社はありませんでした。
さらに、このようなパンは家庭でよく食べられていました。
1945年 BIMBO創業
創業当時は34名の従業員に、10台のトラック、
商品はたった4つのラインナップ。
(Pan Grande, Pan Chico, Pan tostada, Pan negro)
1948年 クマのキャラクターが誕生
コマーシャルも大ウケ。
1955年 従業員が700名に
トラックも140台に拡大
1972年 ラテンアメリカ最大の製パン会社に
1984年 アメリカに進出
2006年 中国のPanricoを買収し、アジアに進出
世界中への展開
今現在で、アメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカを含めて32カ国まで展開。
商品ラインナップは10000商品。(買収した会社の商品を含め)
展開しているルートは52000ルート存在。
ここまで拡大するに当たって、例えばアメリカやヨーロッパには
すでに競合は存在しました。
が、企業との共同開発や買収でBIMBO自体の成長に成功。
実際に買収した会社には
Pullman(米)、Saralee(米)、Panrico(西)などがあります。
企業理念
創業者のLorenzoは会社の利益で裕福になることよりも、
常に世界をどうやって変えていくか、ということを考えていました。
彼は常に環境と社会の問題を彼の事業でどうアプローチしていくか、
ということを考えていました。
つまり、この考え方が、今の会社の理念にも繋がっていて、
環境にも優しく、従業員を手厚く扱う。
BIMBOから学ぶこと
①少数のラインナップで集中化戦略
最初は4つのラインナップで、顧客のニーズを確実に掴んで
事業拡大に結びつけて行きました。
つまり、何かを始める時は、一度に多くのことを始めるのではなく、
1個から3個くらいの商品を持って挑むことが重要と説いています。
②質とマーケティングは同等
上記でも述べたとおり、BIMBOはマーケティングにも力を入れています。
①でよりシンプルな商品ラインナップと書きましたが、
そのシンプルな商品の質は平均的にも高く、
ベーシックな商品、ということを売り出していました。
③ビジョン
環境、従業員に優しく、社会に還元する、
パンを通して、これができる仕組みを作っているからこそ、
事業は拡大でき、今も愛される存在になっているのです。
はい、まとめ。
私は日本の食パンが好きです。