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2021 わたし的まとめ 学習編 (もう2月中旬だったと気づいた)
おはようございます。ダイゼン(@daizennnn)です。
まとめシリーズ最後の3本目、どうでもいい個人的まとめですが、フラッとこのnoteを見ていつか参考になった!と言っていただけると幸いです…。今回は学習編ということで使って感動したWebサービス、買って感動したオーダー品、読んで感動した本をお届け。(あれ、もう2月も終わるぞ!)
総括編と娯楽編はこちら。
さて、学習編ということで、誰かの学習にも繋がったらいいなと思っています。だから、「XXな人におすすめ」とコメントも添えて書いていきます。みんながみんな、好きとは限らないので。
ベストオブブック📕
2021年は43冊も読めました!嬉しい! その中でも、デザイン、インクルーシブ、マネジメント、思考法に関する本をよく読んでいたみたいです。
ベストオブムービーと同様、読んだ本も5つ星で評価をしています。 ただ、読みたいと思っている本なので、基本的に外れません。大体4〜5という超偏りのある評価なので、これを読んだ方すべての人に響くというわけではないと思っています。
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なんと、12冊も5つ星があり、その中からベストオブブックを選ぶのは至難の技! 学習本としては、ノミネートさせたい本はあるものの、今回は3冊に絞りました。そのうちの1冊は小説を盛り込んでいます。
ベストオブブック📕 ①トーキング・トゥ・ストレンジャーズ〜「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと〜
この本は、アメリカのコラムニスト、マルコム・グラッドウェル氏の新書。キーワードは、「デフォルトでの信用」「透明性」「結びつき(カップリング)」の3つ。 交通違反で逮捕された普通の女性が3日後に留置所で突如自殺をする。人間は何をするかわからない、ましてや知らない人なんて予測不能。 知らない人とどう付き合うか、オフラインオンラインでも知らない人と、いつの間にか知り合いになる、そんな現代だからこそ、彼の洞察力の結集がこの本に詰まっています。
本書のタイトルにもなっている「知らない人」について、わたしたちはなぜか知ったつもりになる場面がたくさんあります。「XXな動きをしているので怪しい」「XXの見た目だからXXに違いない」など、今までわたしたちの人生の中でつちかった経験から、デフォルトでその経験則に従うという傾向があります。
世界的に有名な事例をベースに、人が犯してしまう「よく知らない人」に対する心理状態や行動について、マルコム氏の洞察から書かれています。マルコム氏の考えではなく、心理学における状態を証明するような事例が世界にはたくさんあり、最後にはタイトルにもなっている「よく知らない人についてわたしたちが知っておくべきこと」として教訓を得ることができます。
事例も政治から事件や事故まで、多岐に渡って紹介されています。本は6800ページもありますが、ストーリーが切り替わるので、退屈せずに読むことができます。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・ユーザーや顧客に対しリサーチをする機会がある人
・先生など教育にかかわる人
・人をマネジメントする人
・採用にかかわる人
人間と接する人、全員に読んで欲しい、つまり人類みんなか!
ベストオブブック📕 ②融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論
タイトルが「デザイン」ですが、表層的なデザインの話ではなく、考え方としてのデザイン。 誰もがデザインを担う存在であり、デザインは身の回りに溢れているということ。
著者は明治大学の講師で、インタラクションの研究者である渡邊恵太さん。ざっくり本の中身について説明すると、「融ける」というタイトル通り、世の中のもの、ハードからソフト、そして身体までもすべて融合するような設計づくりの思想の話。
「もの」と「身体」を、別々のものとして考えているということ、それらを融合するように、自然なように設計をしていくのです。
読み始めキロク。
— だいぜん@🇲🇽/通訳と言葉とデザイン (@daizennnn) May 13, 2021
通訳をユーザー体験に沿ったインターフェースと例えると、わたしは「道具的存在」(意識しないで使える)になることができなかった。
皆話すときは通訳にわかりやすい言葉を使ってくれるので、自然な会話(インターフェース)とは言えなかったのかも。https://t.co/GbW0OyVbDq
通訳の仕事をしていた時は、とてもそれを意識していました。 通訳は言葉を伝える仕事ではないと思っています。これはわたしの考えです。 通訳はコミュニケーションを流暢にするための「ツール」であり、スマホでいうとインターフェース的であり、釘を打つときのハンマーのように自由自在に思い通りに使うことができるということ。
このnoteを書こうと思ったのも、『融けるデザイン』を読んだから。 そうしたら、UXライターの方がこんなツイートをしてくださっていて。嬉しい。
自分のnoteにスキしてくれた方のnoteを読んでみたら、めっちゃ良くてうれしかった🥰
— おおつかあぐり (@aguringo) January 16, 2022
私は自分のことをコードや仕様とユーザーのメンタルモデルの通訳だと思ってるので、なんかうれしい。
/通訳は言葉を伝える仕事じゃない|ダイゼンナツミ @daizennnn #note https://t.co/XMrlmoeiBo
この考え方は、「通訳」に当てはめることができました。今の仕事UXライターにもとても影響しています。デザインの本と思わずに、考え方として捉えて読んで欲しいです。見え方が少し変わった気がします。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・伝えることに関わっている人
・デザインする人
・通訳
ベストオブブック📕 ③小説編 アーモンド
ずっと読もう読もうと思ってましたが、ついにAmazonのセールで値下げしていたので、すぐにポチって、すぐに読み終わっていました。読み終えることがとても悲しくなる、ページをめくることに切なさを覚えてしまった本。
扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳のユンジェは、目の前で家族が通り魔に襲われたときも、無表情で見つめているだけだった。そんな彼の前に、もう一人の“怪物”が現れて……。「わが子が期待とは全く違う姿に成長したとしても、変わることなく愛情を注げるか」――出産時に芽生えた著者自身の問いをもとに誕生した、喪失と再生、そして成長の物語。
自分の普通を疑う、ということは何年も前から、20歳で旅行を始めた頃から、常に何かを疑って見たり、違う角度から見たり、違う考え方をもったりするということをしてきました。 しかし、「普通を疑う」ということができる能力がわたしにはあったからそれができたのであって、「普通を疑うことを知らない」や「普通じゃないと言われる」人の視線では考えられていないということに気付きました。
「視点」を教えてくれた本で、一気に読み終えてしまった本。ページをめくるたびにドキドキして、時間の流れを止めてしまいたかった、そんな本でした。そして泣きました。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・新しい視点を得たい人
・教育に関わる人
ベストオブサービス・プロダクト 🛵
新しいサービスを使うことが大好きで、それがイマイチでも使ったエクスペリエンスが大事と思っています。今年は家にいたので、たくさんサービスや新しいプロダクトを使うこともなかったのですが、その中でも特に良かった2つのサービス・プロダクトを紹介させてもらえればと。
ベストオブサービス 🛵Thinx
生理用ショーツが思いのほか良かったので、ここでも書かせてください。以前にもnoteでも書きました。
購入したのが4月で、今このnoteを書いているのが2月。約1年経とうとしていて、このnoteからのアップデートをしたいと思います。
(家に洗濯機がないので)手でゴシゴシ洗っても吸収性の機能は落ちていない
機能はまったく劣らず、血がパンツにつくこともないし、吸水性は落ちてなさそう。どれくらいの周期で買い替えをしないといけないか、そろそろチェックしたいと思います。旅行時以外はナプキンやタンポンの使用量がゼロを継続
旅行時はどこで手洗いができるかもわからないし、人によっては洗濯機の中に入れて欲しくないとか思う人もいそうなので、旅行中はナプキンやタンポンを購入して持っていました。久々に使うと、煩わしさMaxで…。生理が来そうな時に着用したら、もう心配事なし
生理日の予測が今までできなかったのですが、最近は身体の変化に敏感になり、「あ、もうすぐ生理が来そう」と身体が教えてくれるような感覚が身についた気がしています。
だから、そんな日はThinxのショーツをつけておけばOK。冬は寒いので、手洗いが厳しい(毎日放置したくないので、毎日洗います)
最後にデメリット。メキシコでもわたしが住んでいる地域は年がら年中寒いです。 だから、手洗いするのは本当に手に堪える…。
普遍的にいいところは、環境に優しいということ。 1枚あたりのコストは高いものの、未来のことを考えた消費と思うと安いものです。最近の消費は「エシカル消費」と言われるように、企業やプロダクトに共感するから購入するっていう動機が多いかも。
さて、日本にもNagiという生理用ショーツのブランドがあり、ブランディングやプロダクトを含めても良さそう。日本帰国時はこちらにお世話になりそうです。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・環境に良いことをしたい人
・使い捨て生理用品の出費を抑えたい人
ベストオブサービス 🛵 Lookback
ユーザーテストをするとき、どんなサービスを使っていますか?といろんな人に聞いて回りたいです。
Google UX Design Certification というGoogleが提供しているプログラムを受講していて、実際に自分がデザインしているプロダクトのプロトタイプを使ってユーザーテストをするという課題がありました。 しかし、勉強中であるわたしは報酬も出せないし、いろんな人に思い切ったリサーチをお願いすることは不可能でした。手軽にサクッと、相手の時間を最小限にしてリサーチできるものはないかと考えていました。Googleのプログラムでは2つ方法が紹介されており、実際に時間を合わせて、オンタイムでテストを実施するModerated usability studiesという方法と、参加者が自分の好きなタイミングでテストできるUnmoderated usability studiesが紹介されており、2つめのUnmoderated usability studiesを実施することにしました。
しかし、日本語で「アンモデレーテッド・ユーザビリティ・スタディ」と探してもいいサービスはないので、英語で探すとたくさん出てきました(ここはGoogleが推奨するサービスは紹介されていなかったので、自分で良さげなサービスを探しました)
わたしの要件は以下で、ここで紹介しているLookbackはすべてをクリアしていたので、使うことにしました。
無料お試し期間がある
タスクを横に表示しながら使用できる
プロトタイプの操作をタスクを見ながら実施できる
UIを見て、操作が簡単そう
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上記の4つを満たしていそうだったので、お試しで始めました。おかげで、6人の方にユーザービリティテストができたのですが、やはり使用していく中でも問題点はありました。
サービスがすべて英語なのでわからない人もいた
Google Chromeをダウンロードしないと使用できない(Macユーザーの方は比較的Safariを使っていたので、ダウンロードしていただきました。ありがとうございます!)
しかし、使いづらさを少しでも克服できるように、Loomで操作方法を録画して共有しておいたので、すんなりと行っていただいた方もいて、本当に感謝です。
ユーザーリサーチ に特化した、特にUnmoderated test機能があるサービスはなかなかなく、どうしてもZoomとFigmaを駆使して行うのかもしれませんが、このLookbackは、設定しやすさといい、わかりやすさといい、有料でも使いたいサービスだなと感じました。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・デザインに関わる人(ユーザービリティテストを実施する必要がある)
・リサーチをする人
ベストオブプロダクト 🛵 Lomochrome (ロモグラフィー)
3年ほど前からフィルムカメラ にハマっており、デジタルの一眼はひとまず脇において、フィルムのある生活を送っています(笑)。
Canonの一眼を持っていますが、ちょっとしたお散歩や荷物を減らしたいときに、一眼はかさばります。 だから2台目のコンパクトカメラとして購入することにしました。なんたって安かったし、軽かったことが魅力的でした。(サイズ感は以下の写真を)
フィルムも仕入れたので、どこかとか誰かを撮りに行きたい。
— だいぜん@🇲🇽/通訳と言葉とデザイン (@daizennnn) October 26, 2021
フィルムを始めてから白黒の良さに気づき、白黒でコントラストに効果を出せる店員さんの勧めで赤のフィルターをお買い上げ。
あとは、写ルンですのフィルム交換できるverがお気に入り。 pic.twitter.com/9jOhaoV0Ft
フラッシュも簡単にたけるし、夜の徘徊にはぴったり。メキシコで夜歩くのに、大荷物はきついんです。ポケットやカンガルーバッグに入る大きさじゃないと夜は徘徊したくないです。だから。
まだ、現像していないんですけど、Lomographyの公式サイトでの写真の投稿を見ていると高まります。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・夜徘徊が好きな人
・フィルムカメラ とりあえず始めたい人
・フィルムで遊びたい人
ベストオブポッドキャスト 📻
多分、いろんなポッドキャストでも話されているように、ポッドキャスト元年が2020年だとすると、元年から1年経って、多くの充実したポッドキャストがあったように思えます。 エンタメ系から仕事に役立つものまで。たくさんあるので、日々の選択には困りますが、最近は固定化しています。ベストを決めるとダントツでコテンラジオ(テーマによっては4回くらい聴いているものもある)、Off Topic(アメリカのテックについて語るポッドキャスト)なんですが、2021年新しく発見したポッドキャストについて書いていこうと思います。
ベストオブポッドキャスト 📻 Writer in Tech
「Writer」とありますが、すべてのライターというよりは、テック系プロダクトやサービスに関わる人たち、特にコンテンツストラテジー、UXライター、コンテンツデザイナーなど、コンテンツやライティングに関わる人たちにむけたポッドキャストです。
UXライターをやっていると、日本語だけでは業界の情報があまりないので、英語で情報収集しないと、事例などが見つからないので、コンテンツやライティングに関わる人、すべてに聴いて欲しいですね。
ポッドキャストは、毎回テック業界で活躍するデザイナー、コンテンツデザイナー、UXライターなどをゲストに読んで、ホストのYuvalさんと業界についての話をするという内容。 内容は、UXライティングのプロセス、入社した時の話、会社でのUXライターのポジション、キャリアチェンジなど、まだその仕事についていなくても、とても参考になるお話がたくさんです。
すべて英語なので、3回くらい繰り返し聴いていますが、同じ業界にいると、理解できる言葉もたくさんあり、英語の勉強にも役立っています。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・コンテンツを作ったり、テキストに関わる仕事をしている人
・UXデザイン、UXライターなどUXに関わる人
・上記の職種を目指している人
ベストオブポッドキャスト 📻 ゆる言語ラジオ
名前の通り、ゆるーく言語学について知ることができるポッドキャスト。 言語学って何なのかを考えたことがないわたしでも、普段「言語」を使っているので、すべてのテーマが専門的だと印象を抱いても、主宰の水野さんが言語学を話し、堀元さんがツッコむという立ち位置であるため、その掛け合いから、リスナーは誰でも最後には理解できるというところまでいきます。
言語学を学んだわけではないですが、海外に暮らしていると、言語の不思議さや日本語について改めて向き合う機会があると思っています。ましてや、通訳やってUXライターやってるから余計に。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・身の回りに疑問があふれている人
・ライティングや言語に関わる仕事をしている人
・好奇心が旺盛な人
また、主宰のお二人が世の中を斜めから見ているのも面白い、ぜひ。
ベストオブポッドキャスト 📻 煩悩飯店
かわ、ゆる、共感!のポッドキャスト煩悩飯店。
「何か共感できるような女性のポッドキャストってあまりないよね〜強いていうなら煩悩飯店はおすすめ」と友だちから教えてもらって聴き始めました。 愛の形、言葉の定義、人を選ぶことについての話など、実はみんなが心のうちに秘めているであろうテーマを扱っています。
好きなところは、どのテーマも賛否があるようなことだったり、譲れない意見を持っていたとしても、最後はきれいにおさまってしまう。そして主宰の3人の話し方が共感を呼ぶような、まとまりのある話なので、ついつい小話に笑いながらも、うんうんと頷きながら聴いています。
そして、3人とも、ゆるいんですけど、知識の引き出しがすごい。ぜひ、こちらも。
👩👧👦 こんな人におすすめ
・何か枠から解放されたい
・学びと笑いを求めている
・スタンダード・普通という言葉に違和感を持つ人
ベストオブデザイン🎨
やっとこさ最後! これを設けたのは、良いデザインを見る目を養うために毎日デザインの観察をしていました。わたしはデザインの勉強を大学でしたわけでもなく、すべて独学でやってきたので、デザインを学んだ同居人から、たくさんデザインをみた方がいいと言われ、始めることにしました。
最初はグラフィックやアプリのUI中心に観察していたのですが、次第に言葉もデザインなのか、と思うようになり、観察を続けていくと、嫌な言葉使いだなとか、すごく言い伝え方だなとか、そんなことの見分けがつくようになりました。というか、身の回りのデザインにも意識が向くようにもなりました。
道端を歩いていても、この広告、誰に伝えたいんだろうとか、数百メートル離れていても見える広告や伝わるモノは、素晴らしいと同居人に言ったり、普段の生活でもインプットアウトプットするようにもなりました。
ということで、多くのデザインを毎日見続けて、さらに見たことや感じたことを言葉にしてみることは案外効果的だったということです。言葉にすることが大事で、書いているうちにたくさんの疑問が浮き上がってきます。それを後から解消するということにも繋がります。ここで出た疑問は、案外仕事でも使えたりするんですよね。
さて、ベストオブデザインは3つに分けてご紹介します。そして、デザインの観察でメモした内容も一部公開します。(視点がずれていたら、コメントなど指摘をもらいたいです!)
ベストオブデザイン🎨 見た目のかっこよさ編 Impossible Foods
2021年の4月22日のアースデーで公開された、Impossible Foods の特別サイトです。 これ見て嫉妬をしました、というのがファーストインプレッション。
毒々しいイラストに、奇抜なカラーリング。中は地球温暖化について、植物性の肉を食べようというもの。
わたし自身、ご存知のとおり、ベジタリアン(間接的には卵や乳製品の入った製品を食べている時もあるので)なので、こんな形での啓蒙活動には痺れました。もちろん、Impossible Foods 宣伝でもありますが。
子ども向けなので、コンテンツの英語も簡単。カンタンに難しいことを伝えることが、いかに難しいか。それをうまく表現しているサイトだったので「見た目のかっこよさ編」としてノミネートしました。
👉 デザインの観察でのコメント(一部)
・情報の区別が文字をみなくてもブロックでわかる(コンテンツには区切り線があったり、メニューは文字間行間をかなり開けている)
・色盲でも黒と黄色だとコントラストがはっきりしているのでわかりやすい
・わかりやすい英語(子ども向けでもあるため)
・カーソルの場所に合わせてカーソルの絵が変わるのが楽しいし、どこがリンクかわかりやすい
・リンク一つ一つの導線がわかりやすい(購入ならBUYなど)
ベストオブデザイン🎨 ユーザビリティ編 Slackメール送付画面
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メールアドレスに認証メールを送りましたという挙動を取り入れているサービスはたくさんありますが、身近な例で、意識して気づいた、Slackのメール送付完了画面。
タスクが多いと、めんどくさい、後でやろうという気持ちになります。うっかりして、認証メールの確認期限が切れたことがたくさんあります。 しかし、Slackはそのままメールアプリに飛ぶ導線を設けており、わたしたちユーザーが行う動作は「この画面をみる」「タップする」だけ。勝手にメールアプリが開いてくれるので、Slackの設定導線からシームレスにタスクを完了することができるのです。
👉 デザインの観察でのコメント(一部)
・外部アプリのメールを確認するという動作をアプリを一回 閉じずにできずにできるフロー
・「Open Email App」でユーザーがアプリを閉じて、メールアプリを開く動作を省いて、「登録しやすい」ようにしている。(Prompt)
・メールを送った」というメッセージがこの画面だけでわかる。
・「Open Email App」にメールAppに飛ばすようなアイコンか絵文字、もしくはボタンのBGカラーの色をハッキリした色にしたりして、視認性をあげてもいいのかも
ベストオブデザイン🎨 ライティング編 Mailchimp サービス案内画面
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Mailchimpはニュースレター配信ができるサービスで、UXライティング界隈でも、Mailchimpのスタイルガイドは必ず取り上げられるとてもいいお手本なのです。
さて、この画面は、CSSやJSでの装飾なんて一切なし、ただただ読んでくださいと言わんばかりのMailchimpのサービス案内画面です。 この画面はMailchimpを利用してニュースレター配信をしている企業や組織、団体やグループのメールの下の方にあるリンクをクリックすると現れます。
サクッと書かれていることをDeepLで訳しました。
You probably found this page because one of our subscribers used Mailchimp to send you an email campaign and you traced a link in the email back here to investigate.
このページをご覧になったのは、当社のサブスク登録業者がMailchimpを利用してメールキャンペーンを行い、あなたがそのメールに記載されたリンクを辿って調べた結果だと思われます。Mailchimp is a marketing platform that serves millions of companies of all shapes and sizes, from all over the world.
Mailchimpは、世界中の様々な規模の企業にサービスを提供しているマーケティングプラットフォームです。We send more than 1 billion emails every day, and we help our customers comply with spam laws and best practices so they can get their campaigns into their subscribers' inboxes.
私たちは毎日10億通以上のメールを送信しており、お客様が購読者の受信箱にキャンペーンを届けることができるよう、スパム法やベストプラクティスに準拠した支援を行っています。Love What You Do
自分の大好きなことをやり、自分のすることを愛しなさい。
2ちゃんねる系のゆるいおさるのイメージから、まともにサービスの説明が書かれています(笑)。そして、最後の締めの言葉は、(英語だと特に)簡潔でシンプルで個性をピリッと出していて、「らしい言葉遣い」がされていて、おおお!と感動しました。
👉 デザインの観察でのコメント(一部)
・ブランドイメージを崩さないよう、丁寧でありながらかつ、猿をモチーフに入れている
・構成は「なぜこのページに来たのかという理由」「自己紹介」「メッセージ」。ユーザーからすると、なぜこのページに飛ばされてしまったのか?と疑問を持っているので、まずはその不安を解消させる。そして、Mailchimpが何者なのかを丁寧に説明している。
・サービスのメール購読者がMailchimpを認知していない可能性も高いので、まずはMailchimpを認知してもらうために、このページを作ったのかと推測できる。
・企業からのキャンペーンを受け取り、ユーザーが「らしく」生きるためにサポートしますというメッセージが最後の「Love with you do」に込められている。
・作成不要なページでありながらも、あえて作る。Mailchimpのさらなるユーザー認知の獲得であり、すでに認知しているユーザーはさらにMailchimpのことが好きになる。
まとめ
あれ、これを書いていたら、知らない間にもう2月も中旬です(笑)。というのも1月はプライベートでやることが盛り沢山で、書けなかったということを理由にしたいのですが、2022年版を書くときは、もう少しボリュームを抑えて、余裕を持って書こうと思います。
今さら「2021年のまとめ」なんて書いている人いたら呆れますよね、仕事でも「大丈夫か!」となってしまいそうですが、あくまでわたしの自己満であり、2022年の目標に向かって着実に事を進めております。
さて、3本に渡ってご覧いただきありがとうございました。もう2月も終わってしまいますが、ダイゼン をよろしくお願いいたします。