クラウディア・リョサ監督『悲しみのミルク』ペルーの人間ドラマ
<作品情報>
<作品評価>
65点(100点満点)
オススメ度 ★★★☆☆
<短評>
おいしい水
白人裕福家庭に入り込む原住民のメイドという設定や雰囲気は『ラ・ヨローナ〜彷徨う女〜』を連想させました。実際近いものがあると思います。
落ちてバラバラになったピアノや真珠など印象的なシーンも多く、搾取される原住民というモチーフもありがちではありますが、興味深く観ることができました。
吉原
冒頭、「膣の中にジャガイモがある」という衝撃的な一文でどんな物語が展開されるのかとワクワクしましたが、その後、母親を街で埋葬するために白人のもとでメイドをする主人公の様が90分間ずっと描かれていました。
ペルーの映画は恐らく初めて観たし、この国の歴史も全く知らないので、舞台設定はよくわかりませんでしたが、何個か好きなシーンもありました。
特に真珠を雇用主と2人で拾うシーン、特に何でもないシーンだけど「いい絵だな」と声が漏れるような魅力がありました。
先にも述べましたが、舞台設定の知識がある程度必要なので、前提知識を入れた上で2回目を観ると味わい深いのかもしれません。
<おわりに>
ペルー映画と言うだけでも珍しいですよね。地味ながら独特の味わいがある作品になっています。
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