「抗体詩護符賽」ドイツ銀行と私
ドイツ銀行と私の間には何の繋がりもない。私は数年前までドイツ銀行という存在すら知らなかったし、ドイツ銀行の関係者は勿論誰一人として私のことを知らないだろう。ドイツ銀行と私の間には全く関係がないのだ。しかし私の中には一つだけドイツ銀行に関しての強烈な記憶が存在する。あれ以来私は一方的にドイツ銀行に対して特別な気持ちを抱いている。
あの日、私達はニューヨークはクイーンズのマンションの一室でKが買ってきたマクロビ弁当を食べオレンジジュースを飲んでいた。Kには何かの迷信かわからない