『殺しの烙印』 パロマガス炊飯器の米に欲情する殺し屋。荒唐無稽さを肯定できる観客は面白いと思える。
割引あり
評価 ☆☆
あらすじ
殺し屋の花田五郎は、妻の真美とタクシーに乗っていた。運転手が五郎に仕事を依頼する。ある組織の幹部を護送するというもの。殺し屋ナンバー3と評価されている五郎の腕を買い、500万円の報酬を提示する。仕事後、五郎は相棒の春日と幻の殺し屋ナンバー1について話をする。噂だけの存在だと、五郎は春日に言う。
鈴木清順映画の中でマイルストーン的な作品となっている『殺しの烙印』。1967年公開で、監督は鈴木清順。出演は宍戸錠、南原宏治、真理アンヌなど。この映画をしっかりと評価している評論にあまりめぐり合えたことない。「難解だ、という理由で日活を退社させられた」とか「裁判にまで発展した」というような、周囲の状況に関する説明はいろいろとあっても、作品自体の評価は聞かない。
ここから先は
931字
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?