🇻🇳旅行記EP1.『ベトナムに行く理由』
A「、夏休みどっかいくの?」
僕「海外行きます!」
A「え、どこ行くん?」
僕「🇻🇳です!」
こんな会話の中でベトナムと言うと、決まって人は微妙な反応をした。「え、何でベトナムなん?」「ベトナムって何があるん??」って感じ。でも自分の中で、「ベトナムのここに関心を持っているから、ベトナムに行くんだ!」何てものもない。理由は単純。「何もかもが安い」からだ。
一般的な大学生の僕のお財布事情からすれば、「航空券が安い」、「現地の物価が安い」、「滞在費が安い」。この3点が極めて重要になってくる。
航空券はLCCの、ベトジェットエア。
行きは関西国際空港からベトナムの首都ハノイ、帰りはベトナム最大の商業都市ホーチミンから同じく関空へ。ベトナム国内のハノイからホーチミンへの移動も飛行機で。3つの航空券合わせて4万円いかないくらいだったかな。とにかくめっちゃ安かった。
9日間の日程の中で、ハノイに5日間、ホーチミンに4日間の滞在。滞在場所はどちらもゲストハウス。お金の無い大学生にとっては最大の味方だ。理由はドミトリーなら1泊1000円程で泊まれるから。休息の取れるベットと適度な清潔感さえあれば、他は求めない僕にとって、これで十分なのだ。綺麗で大きな部屋に置かれたダブルベッド、隅には机とランプ、TV、そして出迎えにいるドアマン、朝食は日本でも食べれるようなバイキング。こんな物は半ばバックパッカーのような僕とは全くの無縁である。
ハノイのノイバイ空港に着くのは18時半で約6時間に及ぶフライトだった。夕飯は何食べよっかなーなんて考えている内に、気づけばフライトの殆どを機内で寝ていた。着陸のアナウンスで目を覚まし、機内の窓から景色を眺めると、そこには赤い屋根の密集した住宅街と、一本の大きな道路、そして豊かな緑が広がっていた。
<次のお話>