キャンプとエメラルドグリーンのお湯と
9月の三連休、初日は戸隠イースタンキャンプ場。
コロナ禍でキャンプ場は予約制になっていて、
台風の影響で張り出した前線の動きで予約数はじりじりと減っていき、
さてこれはキャンプはなしかが濃厚にになった2日前、
長野北部、特に戸隠の界隈に雨雲の空白地点を発見。
それでも予報では場所によりかなり強い雨がありそうということで、
急遽空いていたバンガローに予約変更。
実際来てみれば雨は小雨、テント張れたねなお天気。。。
タープだけ張って焚き火三昧となりまた。
ここ1~2年のキャンプ場の料金、うなぎ上りのありさまで、
それでも空前のキャンプブームなので予約も取りづらいこともあってか、
キャンプ場はとても強気の料金設定になっている所が多い。
少人数だと下手したらゲストルームのが安い。。。なんてところもあって
さらに細かく区画をわけて、区画サイトなのにイモ洗いにしか見えない
なんてところも。。。
我家としては高規格な設備は全くいらないので、大自然の中でほったらかしが一番いいんですけどねえ。。。
幸いにもこちらは数年前の料金と変わらず、バンガローも良心的価格と思う。特に、予約ありのテントサイトだと8時から入れるのがいいです。
(バンガローは13時からです)
私達の移動手段は車なのですが、長野界隈までだと下道を使うことが多いです。
高速も楽ちんですが、車窓の風景の味気なさや寄り道がSAだけというのもつまらない。
下道も信号や幹線道路の混雑といった難点もありますが、やはり下道ならではの風景は捨てがたいものがあります。
特に長距離ですから夜明け前に出ることが多いので、日の出の時間は美しいなあと感じることができるし、
朝方の冷気にしっかり目覚めることもできます。
まあ、普通に高速でいけば4h30を7hかけていくんで、そこは物好き、いや好き好きということです。
というその朝は。。。
御殿場界隈でものすごい風雨に遭遇します。
篭坂峠、御坂峠と抜けて、甲府はいつも通りの薄靄のかかる朝。
南清里の道の駅に着くころには青空も時折覗く天気です。
この界隈の高原の雰囲気が大好きで、お天気にも感謝。
R141沿いの高原のパン屋さんで朝ご飯を買って、中部横断自動車道の無料区間をちゃっかり利用します。佐久北ICで降りるのを忘れずにね。
上田から須坂を抜けて戸隠へ、長~いw
こちらとお向かいの戸隠キャンプ場、共に広いフリーサイトになっており
芝生の心地よさと自然の只中の居心地がとてもいいです。
戸隠イースタンキャンプ場の方が利用時間が長い分若干高め、戸隠キャンプ場は設備と戸隠山の展望がいいです。
板張りのバンガローはそこそこ清潔で、照明とコンセントがあります。
持参のタープは3×3mと小さいですが、二人なら十分です。
バンガローの前も広めなので、隣ともそこそこの距離があって、目線を気にすることがないのはよかったです。
昼間はコーヒーばかり飲みながら、読書三昧です。
自然の中で椅子に腰かけ、木漏れ日を受けながらゆったりと過ぎていく時間
ストーブで沸かすやかんからの白い湯気が風景に溶け込んで
そしてコーヒーの香りがあたりに漂います。
ああ、幸せ時間!
2日目は戸隠神社奥社まで往復4kmの散策へ。
雨上がりの涼やかな中を歩きだします。
随神門からはいよいよ杉木立の幽玄な参道がとても心地いいです。
ラストの石の階段で、ほぼ電池切れでひ~は~
でも樹幹から時折望める戸隠山の山頂がかっこよかった。
そして戸隠蕎麦を頂いてから志賀高原までひとっ飛びの下道で熊の湯ホテルへ向かいます。平床大噴泉に近づくと更に硫黄臭が強まり、白い湯気が立ち上ります。
今回はのんびりぐだぐだしたくて、あらかじめ宿の方には布団を敷いておいてもらうように頼みました。
ほんとに敷いてあるかね~ですが敷いてありました(失礼な
お部屋は10畳間でテーブル椅子のある板の間で、テーブル脇に布団を敷いてあっても余裕でした。
さっそくお風呂へ
期待いっぱいなエメラルドグリーンのお風呂です。
硫黄の香りとエメラルドグリーンのお湯です。
源泉は63℃のやや熱めのを43℃まで下げています(最低限の加水あり)
湧出量は72L/分で単独の温泉にあっては十分です。
ホテルであって、循環、消毒をしてないことがとてもありがたいです。
熊の湯キャンプ場のお客様も時間内であれば何度も入浴できるようで
チェックイン後の時間はキャンプのお客様で少し混みあうようです。
浴室に入ると、数人が入浴中でした。
木造りの浴室が湯治場のようで、雰囲気があります。
湯舟は温泉成分ががっちり張り付いているので、側面はちょっと痛いかも。
シャンプー、リンス、ボディソープはそこそこいいです。
泉質は、含硫黄-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉で
pH7.5の弱アルカリ性 低張性 高温泉です。
アルカリ性のやさしみのある温泉がとても素肌に心地よく、
炭酸水素塩とくれば、お肌つるつる
硫酸塩温泉で保湿効果ばっちりと、美人さんになっちゃいますね~
この日の女湯の露天風呂は竹垣に囲まれて狭め、男湯の方は滝が流れていて若干開放的です。日替わりで変わるようです。
部屋の戻ると布団が敷いてある、最高でした!
食事後の温泉では、湯舟には人がいなくて独泉でした。
人がいないと、チェックイン後の人がいた時よりも、さらにエメラルドグリーンのお湯の色がより深くなって、お湯がシーンとしてそこに湯口から出るお湯が広がっていくさまがとてもいいんです。
思わず見とれてしまいました。
夕食は食事室でいただきます。
宿泊料金が税込み¥10100ととてもリーズナブルだったためそんなに期待してなかったのですが、必要十分な量で味付けも薄味で丁度良かったです。
根曲がり竹の料理が普段は食べられないのでよかったです。
天ぷらが温かいともっとよかったかな。
日本酒は志賀高原の麓で作られる、縁喜(えんぎ)という地酒でした。
地元の美山錦から作られるうま口のお酒です。
これ結構和食に合ういいお酒でした。
ちなみにこちらの酒蔵、玉村本店は志賀高原ビールも作っています。
上林温泉にTHE FARMHOUSEという直営ビアパブもあるので、ぜひどうぞ。
朝食はバイキングスタイルでご飯も美味しく頂きました。
リーズナブルだし、お湯もいいし、スタッフさんの感じもよく、部屋も清潔
食事の量も多すぎず丁度いいし、
とてもよい宿に当たったなあという感想です。
*熊の湯の画像は公式HPよりお借りしました