歴史ある山の出湯でお湯に溶けそう…
昨年、日帰りでやってきてここはぜひとも泊りたいと暖めていた温泉、やっと1年ぶりで宿泊です。
キャンプ場を後に時間つぶしに山田旅館よりさらに奥にある鎌池を散策してみます。紅葉の時期には大混雑な盛況ぶりみたいですが、盛夏の折駐車場もまばらな入りです。
ぐるっと一周30分位の丁度いい散策路でブナの自然林が美しい。
水の色が神秘的ですが、夏場はどうしても緑の葉が白っぽくくすんで写ってしまうのが頂けない。
頸城山塊が雲に隠れて見渡せなかったのは惜しかった。
紅葉から初冠雪の季節ならすばらしいだろうなと。
ぐるっと一周したところで急に驟雨が襲ってきて、ずぶ濡れ寸前で車に飛び込んだ。車窓から前が見えないほどの降りっぷり
すぐ下にある雨飾高原キャンプ場は雨飾山の登山口だけど、相当降られてしまった人がいるのではないかな。
いい時間になったので宿に向かう。前回も確か少し降られた気がする。
受付は江戸時代の建物で、傘を右側の土間で干してもらえた。
ありがたいサービスですね。
スリッパに履き替えて大正新館2階の部屋に通されます。
うちの車が止めてある真上だったw
部屋はすでに布団が敷いてあって、マットレスと布団重ねなのでふかふかです。手前に座卓があります。トイレ、洗面は共同でとてもきれいです。
まずは前回入れなかった元湯に行ってみます。
建物のすぐ裏手が自然湧出の源泉ということでとても新鮮。150/分の湧出量は規模に見合った湯量で掛け流されています。
なんと100年前と変わらぬ湯舟のようです。
ボディソープはなくて石鹸とリンスインシャンプーのみで、掛け湯用の桶にお湯がザバザバ溜まっているので、それで体を洗って流すようです。
湯舟の右隅の上からは滝のようにドバドバ源泉が出てくるので、打たせ湯もできますね。さりげなく置かれてる石の枕はトド寝用でしょうか。
誰もいなかったので試しにトド寝をしてみます。お湯がサラサラと流れていくので気持ちがいい。
やや熱めのNa-炭酸水素塩泉はやさしくまろやかなお湯でした。
私はこの風情のある元湯が好きだけど、相方は開放感のある外湯がいいそうです。若干外湯の方が温めです。
食事は別館1階で廊下の突き当りにスタッフさんがいて案内してくれます。
写真の料理がセッティングされていて、あとから茄子のチーズ焼き風なものがやってきます。
お酒は大雪渓だったかな。
やっぱり新潟の白飯はおいしい!と思っていたら、山田旅館て長野なんですよね。
朝食はご飯おかわりしました。
いただきました。
喫茶室があって寄ってみます。
カセットコーヒーのセルフで¥300でした。この喫茶室も落ち着く。
部屋に冷蔵庫がなくて聞いてみると、湯治用の台所に案内されて、そこの冷蔵庫を使わせてもらいました。
湯治は2泊からで1泊¥6050(税込)からだそうです。台所もきれいで設備もそろっているので湯治もいいなあ。
好きな泉質なので、もう何度も入って体がふやけそうでした。いいお湯でした。