2024夏、北海道旅行23日目
寝苦しい夜も開け、今日はいよいよ帰路の一大イベントです。
どこにも立ち寄りません。一路目的の地へまっしぐらですw
「日本秘湯を守る会」のスタンプが10個たまってまして、招待宿泊の宿を虎視眈々と狙っていたわけですが、この夏休みの北海道の帰路にそのチャンスは巡ってきました。
是非にと狙っていたのは、宮城蔵王-青根温泉の不忘閣です。
お風呂の佇まいのすばらしさ、お湯の浴感のすばらしさ、料理の繊細さ、
国指定文化財の建物、部屋のしつらえ、どれをとっても一流のおもてなしなのに気取りがない、けれどもしっかりとした品格があるそんな宿なのです。
前回の不忘閣はこちら
フロントで受付を済ませ(ご招待ありがとうです)急な90段の階段を息を切らして登り詰めてやっとお部屋です。伊達家ゆかりの殿舎よりも高い所にありますからね。仙台の街の灯もちらちらと見えます。
さあ、取るものもとりあえず、お風呂へGoです。
下りはあっという間ですよ~
今回は新湯と倉湯のみが貸し切り仕様になっています。
新湯が新しく改装されていたのが空いていたので、まずはそちらから。
昨年は新湯はまだ使用不可でした。湯舟は多分、新湯ができた時のままの佇まいかと思われます(底が新しい?)
周りの壁が板張りと漆喰で、この風情はどこかで見たことがあるな…
鉛温泉-藤三旅館の白猿の湯に似てるかな。
私の記憶違いでなければ、倉湯と同じ源泉だと思うのだけど、こちらのが少し硬い感じがする。そこそこ熱いのでささっと切り上げる。
次は男女別の御殿湯へ、ここだけSR、BS、シャワーありです。
男湯の方が広めで時間で交代制です。
こちらのほの暗い湯舟が結構好みで、倉湯も大湯もそうなのだけど、光の使い方がほんとうにうまい。
単純泉の優しい肌触りの湯舟で、私は女湯の狭い方が好き。
大湯は今回は男女別の時間制になっていた(前回は貸し切り制)
とても広い湯舟にお湯がジャンジャン掛け流されている風情は壮観で、湯気の作り出す怪しい揺らめきがなんとも幻想的です。
最後は倉湯です。ここが一番好きという人は多いのではないかしらん。
倉の中という独特の雰囲気と檜の奏でるやさしい香りと肌触りにとても心が癒される。ここは是非一人でゆっくり浸かりたい。
さて、ささっと書いていますが、このお風呂たちに入るたびごとに、もれなく片道90段の階段地獄も待ってますから、心してお入りなさいなのです。
しかしそれを押してなお、言葉に尽くせない良きお湯なのです。
お風呂の後は、休憩所でコーヒー、お茶、お水と冷酒。。。え、冷酒!!!
を頂くことができます。(前回と同じリアクションしたったw)
温泉三昧していると、そろそろ夕食の時間です。ここの食事はほんとに美味しい。品数がとても多くてかなり苦しいのだけど、野菜をかなり意識的に使っているので、私の好みでもあります。
お腹もいっぱいで、更に温泉に浸かって至福です。
朝食もご飯をはじめ美味しくて満足です。
ご招待で、こんな贅沢をさせてもらって感謝しかありません。
また、ここのお湯を身体が欲する頃に来たいなと思います。
2024.8.9(金) 雨