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北へ向かって。那須から福島へ[5日目〕
いよいよ最終日となりました。
もう少し温泉巡りでもでしたが、昨晩の雪が割と積もっていたので、山間部の交通に若干不安があります。ここはR252を平和に会津若松まで向かいます。
宿に会津七観音巡りというポスターがあったので、行った所を除いて通りすがりのお寺を回ってみることにします。
初めにR49沿いの恵隆寺というお寺です。
会津コロリ三観音のひとつだそうです。仁王像の立つ山門をくぐると正面は本堂かと見まがいますが、観音堂のようです。本堂は多分右奥の建物のようで、三重塔を含む、かなり大きな寺院だったのだろうと想像されます。
この観音堂の中に目指す木造千手観音立像、別名立木観音がいらっしゃいます。¥300の拝観料を支払って中に進みます。すぐに抱きつき柱があって、ころりと逝くようにおすがりします。
そして正面には立派なカツラの木の根付き一木造で高8.5mの立木観音がその厳かな佇まいを放ちます。観音を守る御帳がすぐ際まで掛かっているので、なんとも観づらいのですが、ほぼ首を垂直にして見上げます。
観音を守るのかけち臭いのかの意見は分かれる所です(罰当たりな…
大きいのでもう少し後ろから拝見したいのが本音です。
この立木観音と茅葺の観音堂が国の重文となっています。
そして立木観音の両脇には二十八部衆と風神、雷神合わせて三十体の木造仏像がその姿をとどめています。人間と同じ高さがあるにもかかわらず、立木観音が大きすぎるので小さく見えます。すべて揃っているのはめずらしいそうですが、やや傷みが進んでいるように思えます。
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こちらを後にもう一ヶ所は、弘安寺 中田観音堂です。
静かすぎる佇まいと思ったら寺用でお休み…
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十一面観音にお会いしたかったのに残念です。
”きんつば”の案内があったので、久しぶりなので買っていこうかと入ったら、何と今川焼のことでした。今川焼は全国いろいろな呼び名があるみたいですが、きんつばは初めてです。刀のつばをイメージしているようです。
とてもおとなしい猫ちゃんがいます。
最後は伊佐須美神社です。昨日寄った蕎麦屋さん花扇のすぐ近くです。
崇神天皇の御代に大毘古命とその子 建沼河別命の出会った場所が相津であり
“会津”地名発祥の由来の地で、この二柱と伊弉諾尊と伊弉冉尊の二柱をお祀りされているという由緒ある神社だそうです。
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何十年かぶりにおみくじを引きました。大吉
今年は道だそうです。自ら道を切り開き新しい仕事も舞い込むそうですが、
これ以上もう仕事したくないんだけどw
おみくじを読むと、晴れ晴れとしてなんだかやる気が湧いてくるような不思議なパワーがみなぎりますね。
会津の米どころは霧に包まれて幻想的になりました。
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いよいよ会津と別れを告げてR121を南下して那須塩原を目指します。
さまざまなお湯を楽しめる那須塩原の虜なので許してくださいw
場所は那須塩原古町温泉の民宿本陣です。
民宿と銘打っていますが、ほぼ旅館としての内容で
1.料理がおいしく、都度都度出てくる
2.日本酒の種類が半端ない
3.温泉は掘削自噴の自家源泉で、加温加水消毒なしの癖のないお湯
4.シャンプーバーあります、アメニティもしっかりあります
5.トイレは共同ですが、女性専用トイレもあり、細かな気遣いがあります
6.客室も少ないので落ち着く、温かいおもてなし
7.元、真田家の別邸を新築復元した由緒ある佇まい
8.なのに料金抑え気味
日本酒好きにとっては最高のお宿ではないでしょうか。
その品ぞろえは・・・
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これらの利き酒セットは3種類で¥1000と¥1650の二種類。
而今とか十四代とか普段ほとんどお目にかかれない日本酒もあって驚き。
私は一白水成のササニゴリ、田酒の特別純米、山形正宗の辛口純米を頂きました。一白水成のササニゴリがお気に入りになりました。フレッシュでやや甘目で食前酒にいいかも。
他にもワインやビールにもこだわりありそうです。
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利き酒はおつまみとセットです、牡蠣のポン酢漬けがお酒に合う。
のっけから居酒屋状態
続いて前菜とあえ物とお刺身
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次に茄子のグラタンはチーズがすごくいいの使ってて伸びとコクがとってもよくておいしい。
茶碗蒸しも出汁が効いていて絶品です。ともに写真なし
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ここまででかなりお腹いっぱいなんですが、最後に鶏肉のソテーが出ました。皮はパリパリで身はふっくらです。
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そして朝食が素晴らしかった。
ほぼ手作りでこの品ぞろえです。麹や麦などを使った料理が今まで出会ったことのないもので、想像力を掻き立てます。
これにご飯と具だくさんのみそ汁がつきます。
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締めのコーヒーも美味しく頂きました。
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今回はスタンダートコースなので高級な食材という訳ではないんですが、手が込んでいて滋味深く、野菜の味が良く引き出されていて素晴らしいです。
今回はいきなり食事からレポに入りましたが、お風呂もコンパクトですが、
お湯がふんだんで、滑らかなお湯が飽きが来ません。部屋から近いのもいつでも入れて良きでした。
二人で余裕の湯舟と一人用の二つの湯舟がありました。
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肩肘張らないのにお料理がめっぽうよくて、もちろんお酒も最高で、よい宿に泊まったなあという気持ち。
今回の旅はどちらの宿も、それぞれに特色があってマンネリじゃなかったのがとてもよかった。つるの湯の自炊棟も清潔だしお湯もよし、中の湯の素朴なお料理もお湯も最高だった。
会計を済ませて外に出ると、旦那さんと女将さんが外まで出てお見送りしてくださった。中の湯もそうだったけど、寒いのにわざわざ申し訳ないし、でもとても温かい気持ちになれたそんな旅でした。
おまけ
帰路の渡良瀬遊水地に寄り道、コウノトリがいましたよ。
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2023.1.8~9