2022夏、北海道旅行[上陸15日目]
兜沼公園キャンプ場からサロベツ原野へ向かう。
昨晩、この界隈で大きな地震があったことをニュースで知り大変驚いた。
更には青森や秋田での豪雨災害も帰路で宿泊もした場所なので、大事に至らないことを祈るばかりです。
サロベツ湿原は日本一の高層湿原で、豊かな植生と鳥たちの集団渡来地としても知られている。
でね、いままで高層湿原っていうの、高山にある湿原だとずっと思ってたんですよ。たとえば苗場山とか尾瀬とか。。。
でもサロベツ湿原センターで紹介映像を観ていたら、まず湿原というのは、水分の多い場所で、枯死した植物が低温のため分解されずに堆積していって泥炭地になっていて、その堆積物の積み具合で低層~中層~高層湿原となっているそうな。
(もちろん尾瀬も泥炭が積み重なった方の意味の高層湿原ですが、ややこしい)
そういう場所なので、かつては泥炭の採掘が行われていた時代もあったようです。
やっぱり基礎知識を入れて散策するのとしないのとでは、その自然への理解が随分違うと思うので、ぜひ紹介映像を観ることをお勧めします。
1.5kmだったかな?の自然散策路はまずその広さに心奪われます。かつては海とつながる大きな湖だったところが6000年の長い年月の間に湿原になりました。なので地平線のはてまで原野が続きます。その先には利尻島が大きく聳えてかっこいい!
多分一番の見所期は、6月下旬から7月上旬にかけてのエゾカンゾウ(本州だとニッコウキスゲ)の咲く時期で、あたり一面オレンジの花が広がる様は圧巻のようです。枯れたエゾカンゾウの茎を見ながら思いを馳せます。
今の時期だと、タチギボウシ、サワギキョウ、ノリウツギ、ナガボノシロワレモコウ、ハンゴウソウあたりが最盛期でした。
鳥さんもそれなりに発見
さあさ、お勉強の時間はもう飽きちゃいましたねw
お風呂に向かいますよ~
サロベツ原野からすぐ豊富温泉ふれあいセンターです。
こちらは温泉の中に石油やタールの油分が混ざるので肌にやさしく、
メタホウ酸は消毒作用があるので、皮膚疾患の人の湯治治療の温泉としては最適だそうで、
近くには数件の温泉旅館と安価な豊富町温泉保養宿泊所 湯快宿もあって、
実際、湯舟にはアトピーと思しき方もいらしてじっくり浸かってましたよ。
受付でいろいろと説明されたのだが、熱い湯と温い湯の浴室があって、私達は温い湯に入った。廊下でかごを取ってから浴室に向かう。
たぶん、熱い湯より温い湯の方が成分的にも強烈で、こちらは2つの湯舟があって、微妙に温度が違う感じ。女湯の方は左側の湯舟は多分ヨウ素が含まれていない方、右側の方がヨウ素が含まれている感じで、黄色味が掛かったモール泉という風情。
まず入って目につくのはカランも床も椅子もベビーバスも見事に黄土色に染まってます。
しかし、唯一染まっていない物体発見!
それはケロヨン洗面器、当たり前ですね、もともと黄色いんだもん。
タオルも染まります。
泉質は、含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(高張性弱アルカリ性温泉)とナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性弱アルカリ性低温泉)の2種です。
湯舟に浸かると、滑らかなお湯が肌にまとわりついて、
ううん、10代のお肌!という気分にさせてくれますが、息をするたびに、鼻から石油臭の直撃を受けます。が、決して嫌な感じはしない。
で、その後ですよ。車の中が2~3日石油臭、もちろんテントの中もで
臭い的には中々強烈でした。
ここからは南下の旅、そう一歩づつ、いや歩いてないからなんて言うんだろう?復路ルートに入ります。
今日の泊り場は岩尾内湖白樺キャンプ場です。
天塩川上流域にあるダム湖のほとりにそのキャンプ場はあります。
ほんとに北海道の真ん中の奥の奥、人家など何もない所にあります。
こちらも無料で利用できるので、ほんとにありがたい。
カレーは具のないシンプルなのが好きなんですよ。
今回の旅での困ったちゃんは、こちらのキャンプ場で、発電機を作動させていた人がいたこと。(ポータブル電源じゃないのです)本来発電機のようなうるさい音の出るものは禁止のはず。たとえ禁止の表示がなくても、隣近所の迷惑を考えて普通は使わない。
ってか、キャンプ場で使ってる人を初めて見たよ。それも中高年。。。
本人たちもうるさいのだろう、コードを伸ばして私達のテントのすぐ近くに置いてきて、あったまきたです。
相方は、この状況でもがっつり寝てるし、私だってね、文句言う勇気なんかないですよ。
寝る前、トイレ行くときに斜め45度視線でぎろってやりました。
トイレからでたら、あら不思議?発電機はしまわれて、静かになってましたwww
目力そんなに強かったかなあwww
ありがとう士別市!