アニメや映画で伸びる能力とは?
アニメや映画も勉強になるからたくさん見てもいい。
こんなことを言うと、勉強をしたくない人の言い訳に聞こえてしまうと思います。
確かに、アニメや映画を見ているだけでは学力は上がりません。
しかし、アニメや映画もどのように見るのかにより、勉強になると思います。
具体的にどのようなことが学べるかというと、アニメや映画から「EQ」を学ぶことができます。
それでは、EQについてとアニメや映画からどのように学んでいけるのかを紹介していきます。
ちなみに、今回の記事は、トラヴィス・ブラッドベリーさんとジーン・グリーブスさんの「EQ2.0」を元に書いています。
EQとは
そもそも「EQ」って何?
「IQ」なら知っているけど「EQ」は知らないという方も多いと思います。
僕も「EQ」という言葉は聞いたこともありませんでした。
EQとは、心の知能指数のことです。
つまり、知能を数値化したIQの心バージョンです。
また、EQとは自分自身と他者の心の働きについて理解をして、それを他者とのコミュニケーションや人間関係にマネジメントする力でもあります。
IQは生まれつき決まっている能力ですが、一方で、EQは生まれながらに高い能力をもった人もいるが、誰もが後天的に得ることができます。
オーストラリアのクイーンズランド大学経営大学院で行われた研究では、EQが低く仕事の成果が上がらない人たちも、訓練によってEQを上げるだけで優れた同僚に追いつけることができました。
EQは、自己認識・自己管理・社会的認識・人間関係管理の4つのスキルから成り立っています。
なので、EQを高めるためにはこれら4つのスキルを伸ばす必要があります。
EQが高いと良いこと
私たちが社会で難題に出くわした時に優れた判断を下すためには、事実に基づく知識にみではなく、自分を知り、心の動きをコントロールすることが必要です。
そして、それができる人ほどEQが高い人なのです。
また、EQは仕事の成功にものすごく影響します。
EQとその他の33のスキルを検証したところ、ほとんどのスキルはEQに含まれることがわかりました。
つまり、EQは意思決定・時間管理・ストレス耐性・コミュニケーション力・自制心・柔軟性などの様々なスキルの土台となっています。
なので、あらゆる職種において、成果の58%はEQによって生み出されています。
また、著者が調査した人々の中で、仕事で高い成果を上げている人の90%はEQも高く、反対に、仕事での成果が低い人たちの中でEQが高いのは20%だけでした。
他にも、EQのスコアが1ポイント上がるごとに年収が1300ドル上がるといったデータもあります。
理性と感情をバランスよくコントロールできる人(EQの高い人)は、素晴らしい成果を上げることができるのです。
アニメや映画とEQの関係
残念ながら、アニメや映画だけでEQを構成している自己認識・自己管理・社会的認識・人間関係管理の4つのスキル全てを上げることはできません。
しかし、アニメや映画で自己認識力と社会的認識力は鍛えることができます。
まずは、自己認識力を鍛える方法を紹介します。
アニメや映画で自己認識力を高めることができる理由は、アニメや映画の中に自分では言葉にできなかった自分の感情を見つけることができるからです。
アニメや映画を見ていて、印象に残ったキャラクターいたら、それは、そのキャラクターが自分の考え方や感情に似ているからです。
また、映画やアニメの場面の中に自分と同じ感情を見つけることもあるかもしれません。
なので、アニメや映画を、自分の感情や考え方に注意しながらじっくりと見ることで、自分自身を知ることの手助けになります。
次に、社会的認識力を鍛える方法を紹介します。
アニメや映画で社会的認識力を鍛られる理由は、アニメや映画の中にはEQスキルの実践例が様々な形で表現されているからです。
社会的認識力を高めるためには、他者の心の中で、何が起きているのかを読み取る練習が必要です。
なので、アニメや映画を見るときに、登場人物の人間関係に注目したり、ボディー・ランゲージに注目して、登場人物が何を感じているのかを観察しながら見たりするのは、社会的認識力を鍛える良い練習になります。
また、アニメや映画は自分が当事者ではないので感情的にならずに済む上に、木が散ることもないので良い方法です。
まとめ
高いEQを持っていれば仕事などで良い成果をあげやすくなります。
そして、アニメや映画はEQを高めることができますが、アニメや映画をただ見るだけではダメです。
しっかりと自分の感情を意識したり、登場人物をよく観察して登場人物の感情を読み取ることが大切です。
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