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君が飛び降りてしまう前に
目まぐるしく過ぎ去る日々、気が付けば穏やかな秋をとうに超え、体感はすっかり冬である。寒暖差で身体の節々が縮こまっている気がしてくる。愛する皆様、元気にしていますか。私は踏ん張ったり落ち込んだり、なかなか賑やかな毎日です。
書き溜めた下書きを消化できず、自分という人間に向き合っては目を逸らす日々だった。当たり前だけれど、他人は自分ではなくて、自分は貴方でもなくて、難しかった。例えば、上手くいか
息を呑むような美しい光が雲間から差している
一枚の絵画のような線描が胸を刺す 群がる鳥 煌々とした夕暮れ
雨上がりの匂いが街を包み
今僕の目の前に広がるオーロラを昭然たるものにしている
無力であることを知り、そして無知を恥じた
暗殺も暴力もきっと他人事なんだ。
街の騒めきを肌で感じた、午後2時。献血を呼びかける声が耳を刺す。決して目に見えるような情報ではなく、気とか気配といった感覚的な、不確かで信じ難い、故に説得力のあるそれだ。その騒めきが、自分を含めたそこに居る人々がどこかで感じている、そこ知れぬ不安や恐怖、悲しみから来ているものだと気づく。
ストーリーは恐ろしいほど正常で、タイムラインは異常だった。南国の景