セクシー田中さん 日テレドラマ叩きの件※閲覧注意※

「セクシー田中さん」に思い入れのある方は、不快に感じるだけかもしれないので、お読みにならない方がよろしいかと思います。どうか自衛なさって下さい。ただの一ドラマ好きの独り言です。

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2年くらい前、アプリであれこれ無料漫画をあさっていて、面白い作品を見つけては紙版コミックも購入していました。
その時、確か1巻分無料作品の中に「セクシー田中さん」があったんです。
正直、微妙なタイトルだと迷いましたが、オススメにあったので、読んでみる事にしました。

ぼんやりした記憶なので、間違っていたらゴメンナサイなのですが。会社でお局的ポジションの、パッとしない外見の田中さんの裏の顔がベリーダンサーで、それに憧れて心酔する部下の女のコとの話だった気がします。
絵柄が好みじゃなかったのと、個人的には話も面白くなかったので、そのまま忘れてしまいました。

そして昨年、ドラマ化を知りましたが、当時はドラマが苦手だったし、勿論見ませんでした。その後、あの事件です。

未だに日テレのドラマの視聴率が思わしくないと「セクシー田中さん」の同枠は勿論、別枠のドラマでも引き合いに出して叩かれますよね。ネットニュースは勿論、ドラマのレビューサイトの個人のレビューなんかでも見かけるし。

ドラマ「セクシー田中さん」の件で(原作改変含めて)ドラマの出来の良し悪しについて、あれこれ言われるのは仕方ないけれど、原作ありなし問わず、他の日テレドラマを「セクシー田中さん事件の日テレドラマだから」と叩くのってモヤモヤします。

「セクシー田中さん」事件、確かに人の命は重いし、日テレも関係したスタッフ他関係者も、慎重に受け止めるべき件だとは思います。でも日テレだけが、叩かれるべき件でも無いと思うんです。

私からすると、二次元のコミック(小説でもそうですが)を三次元の人間が演じる自体、全く忠実に実写化なんて無理な話です。ビジュアル面だけでも絶対無理な注文だし、1時間枠の決まった話数で完結させなくてはいけなくて、予算も制限があります。だから、ある程度、ドラマは別物という理解が必要ですよね。
それが嫌で本当に原作が大事なら、実写化を断るという選択肢が作者にはあります。無理矢理、脅迫でもしてドラマ化するなんて犯罪ですし不可能です。ドラマ化を承諾したのは作者でしょう?

ドラマ化すると、作品の知名度が上がります。ドラマ版を気に入った方や、キャストのファンなどに読んてもらえるチャンスが増えます。多かれ少なかれ原作コミックの売上も確実に上がる筈です。メリットも多いです。
「セクシー田中さん」の原作者には該当しなそうだけど、映像化に好意的な原作者なら、自分の作品が実写化する楽しみもあります。

そうは言っても、原作者と日テレとの間にどのような約束があったのか、それが守られなかったのか、例えば原作改変の塩梅や、原作改変以外の問題があったのかなど、わかりませんし、わかりたいとも思いません。当の本人がいないのだから尚更です。日テレ側と原作者(あとは出版社くらいかな)の問題ですから。

ただ、厳しい言い方になるかもしませんが、社会人としての大人が、思うようにいかないからとこういう方法を選んでしまったのを、日テレだけのせいにするのって、疑問を感じます。裁判起こすとか方法は他にもあったと思えてなりません。(身内じゃないから言えると言われたらそれまでですけど)

この事件後も日テレドラマは原作付きの実写化をしています。漫画原作の『アクマゲーム』『降り積もれ、孤独な死よ』『先生さようなら』(放送中の『放課後カルテ』『高杉さん家のおべんとう』)小説原作の『花咲舞は黙ってない!』など。

大プロジェクトなのに数字がふるわず、面白半分、何かとネットニュースにされた『アクマゲーム』は「7話だけは楽しめなかった」というXでの原作者のポストだけを取り上げ、原作改変について叩かれたりしていましたが。
原作者のメーブ先生は基本的に実写化にとても好意的な姿勢ですし、特別に指摘した7話以外は、毎回、ドラマ『アクマゲーム』ファンも楽しめるポストをあげて応援しておられ、ドラマを楽しみにものすごく見返している事も公言なさっていました。
劇場版が間近の現在も相変わらずで、アクマゲーム関連のイラストもポストなさっていて、私を含めてそれを楽しみにしているファンも多いです。

『降り積もれ、孤独な死よ』これは原作が完結していないので、後半は最初からドラマオリジナルになると発表されていました。ドラマ放送中の記事ですが、原作者の先生が「こんなアイディアがあったのかと、漫画に使いたいくらいだった」というような発言をなさっていました。原作の雰囲気を生かしつつオリジナル部分も素晴らしいドラマでした。 

『花咲舞は黙ってない!』これはもともと原作者の池井戸潤先生がとても実写化に好意的な方なのもありますが、原作にない「料亭花咲」を気に入って、撮影見学をその撮影シーンの時にしたり、主演の今田美桜さんの舞を絶賛なさっていました。これも楽しいドラマでした。

別スタッフとはいえ、日テレ、楽しいドラマをたくさん作っています。いつまでも、「セクシー田中さん」を引き合いに出して、日テレのドラマ作りを叩くのはやめてほしいです。叩くなら単純にそのドラマの良し悪しを叩くので良くないですか?
(私だってドラマ『若草物語』や『GO HOME』の感想はバシバシ厳しい意見書いています)

一ドラマファンとして、これからも、楽しいドラマが見たいです。それだけです。
私はこれからも日テレにドラマを作り続けて欲しいです。(何ならバラエティ枠つぶしてドラマ枠増やして欲しいくらいです)




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