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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【9月25日㈬~10月1日㈫】

全国順次公開中の『本日公休』はおかげさまで引き続き好調。ネット上には「じんわりと心が温かくなった」、「人と人との繋がりの大切さを教えてもらった」、「台湾に行きたくなった」等々、好意的なご感想が溢れています。現在上映中の新宿銀座立川横浜梅田心斎橋京都神戸福岡に加えて、今週末からはいよいよ名古屋札幌いわき小山和歌山鹿児島での上映が始まります。ぜひアールイさんの家庭理髪を訪れて、忙しい日常から一歩離れて癒されて下さい!

10月6日まで、日本橋にある誠品生活日本橋『本日公休』公開記念のパネル展を開催しておりますので、東京、及び近郊にお住まいの方は、ぜひお立ち寄り下さい。大画面で予告編も流して頂いていて、「あぁ、この映画知ってる~」などと言って画面に観入るカップルを目撃したりして、「おっ、情報届いてる!」などとニヤニヤしながら撮影する私なのでした。

これだけ大きな画面で流して頂けると、目に止まりますね。ありがたや。

誠品生活日本橋、オープンして今年が5周年、ということですが、私はこの度初めて寄らして頂きました。1989年に台北で誠品書店としてオープンして以来30数年、大きく発展を遂げたチェーン。台北に旅行に行った方なら、洗練された店構えを目に留めて、お土産を買ったり、お茶したりするのに立ち寄ったことがある人も多いと思います。

誠品生活日本橋の入っているコレド室町テラスの2階は、フロア全体がオシャレ台湾炸裂!という感じ。誠品生活内の文具や小物のショップに加えて、台湾コスメのブランド店や、台湾茶サロンが軒を連ねていて、「台湾行ってきましたー」と言って、ココで調達した品をお土産として渡してもバレないのではないかと思います。わざわざウソつく必要は無いですが(笑)。

その誠品生活日本橋5周年イベントの一つとして、書店の一角にあるイベントスペースで、9月28日㈯に映画評論家/エッセイストの秦早穂子さんとル・シネマ渋谷宮下の中村由紀子さんの「映画ーあなたとわたしと」と題したトークショーが開催されたので、パネル展のチェックと同時に、こちらもしっかり拝聴して参りました。映画館での上映後のトークイベントというと、せいぜい30分が良いところなのですが、この日はトークのみなので、予定されていた時間は90分、とたっぷり。秦さんがフランス映画買い付けのためにパリに就いていた1959年頃のお話(有名な『勝手にしやがれ』買い付け、邦題が決まった経緯から、ブレイク前夜のアラン・ドロンと初めて会った時の印象など)から、時代と共に変わっていく映画興行を巡る状況のお話など、無料で参加させて頂くのが申し訳ない(定員登録制でした)、貴重なお話をいろいろ伺うことが出来ました。

『夜の外側』を応援して下さった秦さんと、上映して下さったル・シネマ中村さんのコンビ

秦さんのお話が、私のような映画配給業界の末席にいる人間にとって特に面白いのは、作品そのものを論じる映画評論家としての視点はもちろんなのですが、ご自身も映画の買い付けをしていた方なので、配給会社の宣伝スタッフの視点もお持ちになっている、ということろ。トークショー中、中村さんが秦さんから良く言われる、とおっしゃっていた「良い映画だけど、これは売るのは難しいわよ」という言葉を、ザジの歴代宣伝スタッフも何度かけられたことでしょう。なので、困難さを乗り越えて、堅調な興行となった『夜の外側』については、大変喜んで下さいました。

そうそう、トークの最後には中村さんからとっておきの情報がもたらされました。TOKYO FM「Yuming Chord」(毎週金曜日11:00a.m.~11:30a.m.)という松任谷由実さんの番組に、秦さんが、10月4日から複数週(おそらく2週)に渡ってゲスト出演されるそうです。秦さんVS.ユーミン。一体どんなお話が飛び出すのでしょうか?これは聴き逃せません!そこで一足早く、11月にル・シネマ渋谷宮下で上映される弊社配給クラシック作品の情報も解禁される、という噂なので、こちらも要チェックです。

イベントの後は、トークを聞きに来た同業他社の皆と合流して、同じフロアにある台湾料理店、富錦樹台菜香檳 (フージンツリー)に突入。私はここももちろん初めてだったのですが、台北の松山空港近くにある隠れ家的レストランの、日本初進出店だそうでした。写真撮り忘れましたが、何食べても美味しかった!いつか本店にも行ってみたいです!

さて。先週末、公開決定リリースが流れた12月13日㈮公開の次回配給作品『お坊さまと鉄砲』ですが、先週の情報解禁には間に合わなかった予告編がやっと昨日完成しました。今週の通信、トップ画像は都内スタジオで昨日の朝行われた予告編制作の仕上げの模様です。最近は、限りなく完成版に近い形のものを、スタジオでの仕上げ作業前に、オンラインで観ることが出来るので、ナレーターを招いてナレーション撮りをする場合を除けば、実際出向いて立ち会う必要は無い、と言えば無いのですが、私の場合はここに立ち会わないと、スタートを切れた感じがしないというか(昨日も、モニター画面で予告を見て、OKを出すだけだったのでスタジオには10分もいなかったけど)、公開に向けての一種の儀式のようなものだったりします。

その予告編のネット解禁は来週以降の予定です。一時は方向性が定まらずに迷走しそうな気配もありましたが、昨日はディレクターと「最終的には良いものが出来ましたね!」と言い合いました。楽しみにしていて下さいね!

texte de daisuke SHIMURA

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