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至福の午後1時
こんばんわ。
2/18、ちょっと空白な時間帯です。
朝の坐禅から始まるZAZEN home FMです。
今日も麺の話です。
つけ麺をまた紹介しようと思ってましたが、ここはグッと和風で「蕎麦」の話をします。
みなさんどんな蕎麦が好きですか?
素敵な蕎麦前(おつまみ)でビール小瓶、お銚子一本。
長居はせず、もりを2枚で締めて帰る。
こんな感じが蕎麦の正しい食べ方だと思います。
朝の忙しい時間に朝ご飯を食べ忘れて、仕方なく駅の立ち食いそばをズババババとかきこんで仕事に行くっていうのもよくある話です。
蕎麦は元来、食事ではなくスナックのようなものでした。
江戸時代に「蕎麦切り」という現在の蕎麦が生まれて、街角でちょいと腹に空きができたら邪魔するよ!と蕎麦屋に入ってもりをするするたぐってごっそさん!っていうのが正しいそばの在り方です。
くちゃくちゃくっちゃべりながら四方山話をしながら食べるものではありませんでした。
実際江戸の蕎麦屋は「麺の輪が3つ4つ」で、「隙間を蝿が通れる」ぐらいしか盛られてなかったそうです。
そんな前口上があって、本題ですが僕の地元にはとてもエライ蕎麦屋があるのです。
しかも自宅からとても近い。
店の名前は「志美津や」と言います。
住宅地の中にひっそりとある蕎麦屋で、しかも蕎麦切りの技術で難しいとされる「十割」を出す蕎麦屋です。
「十割」というのは蕎麦粉だけで作られた蕎麦で、一般的な「二八」と違いつなぎを使わない分蕎麦切りにするのが難しく、技術がいる蕎麦です。
その分、そばの香りと喉越しが素晴らしく新蕎麦の季節は混雑する店です。
お値段はそれなりですが天ぷらから蕎麦がき、そば味噌、板わさとそば前が揃いまくっており、また店主の選ぶ酒も素晴らしいものばかりです。
「十割」のもりそばは角がピンと立っていて、ツユにちょいとつけてスッと啜ると日本人でよかった!と実感できます。
僕はいつも十割か粗挽きをスナック感覚で食べに行きます。
粗挽きは売り切れ仕舞いなので行ったら「粗挽きある?」と聞きます。
ツユもカエシが効いた江戸前のツユでとても美味しいです。
僕は江戸っ子なのですぐ食べ終わってしまいますが。
だいたい午後1時ぐらいに来店すると人も程よくはけ、じっくり蕎麦を楽しむ通なお客さんが残ってます。
僕も負けじとビール🍺と板わさで一杯やって、もりそばで締めて帰ります。
本当に新蕎麦の時期はいい蕎麦が入るので嬉しくなります。
季節のメニューは月に一回ぐらいのお楽しみですね。
今の時期だったら「牡蠣蕎麦」の季節です。
ぜひ行ってみてくださいね。
ちょっと最寄りの駅から歩くし、わかりにくい店ですが隠れ家的な名店です。
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