ゲーム理論的アンガーマネジメント
今回のお話
緊急事態宣言が解除されていくなかでリモートワークからオフラインに戻る企業もいれば、完全リモート継続な企業もあるでしょう。
バランスよくという企業もあるでしょう。
WFHの難易度を考えた時にwiz kidsが比較的難しいものだと認識しています。
父親、母親か子供の年齢に応じて難易度が変わります。今までにない働き方であることの方が多いため、ストレスフルな状況かもしれません。
今回は、ストレスフルな状況を緩和することについて考えていきましょう。
感情の前に理性を挟み込む
人はストレスが溜まると怒りとして発散します。
人によって閾値は変わるものの「怒り」の感情が起きた結果、さまざまな行動に変換されます。
ため息であったり、怒鳴ったり、ニキビが増えたりなど身体的、精神的なものがあります。
個人的にはアンガーマネジメントは非常に苦手です。反射的に出してしまうことがあります。
ただ、最近心掛けていることとしては、「理性を挟み込む」というプロセスを踏むことです。
怒りの構造を分解してみると以下の様になります。
①怒りの閾値を超える事象の発生
②怒りという感情の発露
③怒りの閾値を下げるための行動
この順番で実行されるプロセスが怒りだと思っています。
この一連の流れの中には、理性は存在していません。いわゆるシステム1の思考によって直感的に行動をします。
そうすることで相手を不要に傷つけてしまったり、最悪のケースでは犯罪にもなります。
他人の不利益は巡って自分の不利益となるため、避けられるものは避けるべきでしょう。
そのために、理性を挟み込むという行為を入れます。
理性を挟み込むというのは、どういうことかというと、怒りの根本原因である事象に対する行動が自分にとって最適な手段か検討するということになります。
例えば、相手に嫌なことを言われてムッとするケースを考えてみましょう。
この時、感情的に同様に嫌なことを言い返すことをしたとしましょう。
その場合、相手にとっても自分にとってもマイナスな感情を溜めてしまいます。
そこで行動を起こす前に、事象に対する行動を列挙します。例えば、嫌なことを言い返す、受け入れた上で丁寧に返事する、その場は流して相手が収まったタイミングでフィードバックするなど。
その上で相手、自分共に最適な行動を選択するということです。ある種ゲーム理論的な思考です。
これが、理性を挟み込むという所作になります。改めて理性を挟み込む際のプロセスをまとめてみると、以下になります。
①怒りの閾値を超える事象の発生
②怒りという感情の発露
③理性を挟み込む
④怒りの閾値を下げるための行動
どうしても怒りを収めることができないと思っていてもこのプロセスを一つ意識的に組み込むこと行動変容を起こすことが可能になります。
その際には、行動によって怒りの根本原因がコントローラブルか、アンコントローラブルなものかを判別することも重要です。
最後に
怒りというのは個人の正義に依存する感情だと思います。
自分はこれが正しいと思っていることに対して正しくない現象がある際に、閾値を超えると怒りに変換されます。
もちろん個人の正義は、人それぞれであるために、絶対的な基準はその人にしか存在しません。
ただその事象に対して相対する人が存在する場合はその人の利益を考慮してあげることが大切です。※利益はプラスもマイナスもある。
どんな事象であっても大多数の利益のために少数の利益を下げることは正しくはないし、その逆も然りです。
自分の正義と理性を使って全体の利益がそれ以上良くならないという状態を想定した行動を取ることが、一番効率的なのかもしれません。
それでは、また。
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