緩やかな自殺願望
ある事に悩んでいた頃。
最近あの頃を思い出すと、悩んでいた時期の僕は異常だったんだなぁって実感する。
ずっと死にたかった。
中学くらいから自覚なくその緩やかな自殺願望はあって、大学生になってからもずっと、抱えたままだった。
でも死ぬ勇気もないから、自殺することはなかった。
ここまでだらだらと生き続けているなと思いながら生きてきた。
周りも同じだと思ってた。
みんな言わないだけで実は死にたいと思ってるんでしょ?生きてるの辛くない?って本当はずっと思っていた。
違った。
死にたいってずっと心のどこかで思い続けてる状態は、きっと異常だ。
でも、最近気がついたらその願望は少し薄くなっていた。
きっと、その悩みに対してある程度吹っ切れたからだと思う。
悩みを人に言えないって、心に大きな負担をかける。
少し前まで、悩みは一人で抱えるものだと当たり前に思っていたから、気づかなかった。
とてもバカだと思う。
これは他人から見れば辛くないんじゃないかとか、余計なこと考える必要なんかなかった。
誰かに辛い、助けてって、言って良かったんだ。
でもあまりに辛いと、その真理にも気づかない。
自分が辛いことそのものを自覚できない。
だから、辛くはないけどちょっと苦しいなって思ったら、吐き出そう。
その緩やかな自殺願望は捨てる必要はないけど、真っ正面から抱えている必要もない。
苦しかったら、誰かを頼る。
誰でもいい、僕にでもいい。
僕もまだ小さな自殺願望は持ち続けてるし、その火種になっている悩みはきっと一生燻り続ける。
でも、あの頃に話を聞いてくれた友人のように、僕も辛い気持ちを抱える誰かの力になりたい。
僕では役不足かもしれないけど。