【読書感想文】Youtubeはなぜ成功したのか
200705「Youtubeはなぜ成功したのか」室田 泰弘
Youtubeはプロアマチュア関係なくアイデア才能を発揮する舞台として設立された。利益ではなく目的のためのサイトとして成功したのだ。
この本で気になる点が一つあった。当時のYoutubeの動画は数十秒、長くても十分前後だったという。筆者は短い動画コンテンツこそYoutubeをメディアとしてみたときの本質だという。しかし、今自分のホーム画面の動画を見てみると20分の動画というものが数多く存在している。最も多い動画は5分ほどでありとても短い動画とはいえないだろう(当時と比較しての話であり、当時は"ビデオハイク"と呼ばれていた短い動画群が中心だったそう)。その理由として私は投稿者のブランド化がそれを引き起こしたのではないかと考えた。
昨今話題となっているYoutuber。その動画を見るためにTV番組から離れ、20分の動画を見る。コンテンツに時間を割く価値を持つのはそれ以前はタレント業などだけだった。それがYoutube上で可能になったことは起業者の意図、誰もが才能を発揮できる場所づくりが成功したことを示しているだろう。
ところで短い動画群は敷居の低さがウリとなっている。作成者はすぐに作れる、視聴者はすぐに見れる、その容易さがプロアマチュアを問わない要因の一つだろう。その敷居の低さはTwitterやtiktokにも共通して言える。特にTiktokはスマホのカメラ一つで自分自身がクリエイターとなって発信できることが若年世代の心を掴んだ。Youtubeの用意した舞台は次に向かいつつある。
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