ずっと諦めないでいられたら、クライマックスは続く。B'z「イルミネーション」
B'zって、僕にとって欲しい時に欲しい言葉をくれる存在というか。
水とか空気みたいな存在になってるんだなーって、今回の曲を聴いて実感しました。
TVサイズが公開された際に、簡単なレビューは書いたんですけども。
本日フルでの配信もスタートしたので、早速聴いてました。
やっぱりというか、フルで聴くと刺さるフレーズがたくさんありましたね。
2番は、言葉の乗っけ方を微妙に1番と変えることで捻りを生んでいるのが上手いと思いました。
この曲、メロディが非常にシンプルなのでともすれば単調に聞こえがちだと思うんですよ。
こういう時に、稲葉氏がよく使うテクニックがメロディから言葉をこぼすこと。
この「イルミネーション」においては”わからないのがなんか嬉しい”というフレーズがそれに当たります。
一番では、同じメロディに”歌を聴きながら進もう”という歌詞が載っていて。こちらが12文字であるのに対して、”わからないのがなんか嬉しい”は14文字。
同じメロディに2文字分多く言葉をはめているんですね。これが非常にうまい。
よくよく聴くと続く”君だけがただ一個の”というフレーズも1番の”暮れ残る空の下”より微妙に文字数が多く、かなり工夫されていることが分かる。
シンプルだけど、すごく励まされるフレーズ。
2番Aメロの歌詞と合わせると、未開の地であっても勝手知ったる仲である”君”といれば楽しいし、心細さが勇気になるんですね。
この曲の主人公にとっては”君”も人生を照らしてくれるイルミネーションのひとつ、ということなのかもしれませんね。
TVサイズで聴いた時はてっきり1番の歌詞のアンサーとして最後のサビが存在しているのかと思ったんですけど、ここでもう「ホントにあるんです」なんですね。ここはちょっと驚き。
これも、1番と変化をつけるための工夫なんですかね。
この落ちサビの歌詞が、もうほんとたまらなくて。
今、僕自身が一番求めていた言葉なんですよね。
人生、当然落ち込む時もうまくいかない時もあるんですよね。
でも、それを噛み締めて飲み込んで、諦めないでいればクライマックスは続く。
クライマックス=最高潮、ということは説明する必要もないと思うんですけども。
なんかやっぱり、人生って肉体的にも精神的にもピークがある気がしちゃうじゃないですか。
衰えと共に、クライマックスは終わっていくような気がするんですよ。
でも、彼らはそうじゃないよ、と歌ってくれる。
自分の気持ちや生き方次第でクライマックスは続くよ、人生のイルミネーションは灯り続けるよ、って。
ほんと、これが僕がB'zから離れられない理由というか。
誰もがぶつかる普遍的な壁に、押し付けがましくない程度の言葉をくれるんですよね。
2024年の後半は、この曲の歌詞を頭に思い浮かべながらトレーニングする日が始まりそうです。
朝ランとかにもぴったりな曲調ですしね。