ロクでもない街だけど、やっぱり新宿が僕の青春だと思った。

別に好きでもなんでもないんだけど、何故か切り離せない縁がある場所ってありませんか。

僕の場合は、それが新宿駅。
何故か縁があるし、ついつい立ち寄ってしまう。

人はバカみたいに多いし、うるさいし。
TOHOシネマズが入って少しマシになったとはいえ、歌舞伎町の近くはきったねえし。
掃いて捨てるほど店があることとどこからでも来やすいこと以外、そんなに良いとこがある街じゃないんですよ。

でも、多分。
店がたくさんあって来やすいからこそ、色んな思い出がここにあるんですよね。
それこそ、他の欠点を補って余りあるくらいに。

思えば、友達同士で集まるのも女の子と遊ぶのも、一人でぶらつくのも新宿だった。

20代の頭、就職活動が終わった後はいつもここで夜行バスを待った。
東京に出てきたばっかりの頃は、友達同士で終電過ぎても飲んだりもしたし。
今は至るまで、買い物も死ぬほどした。
映画館もたくさんあるから、一人で映画を観に来ることも多かった。
思い出してみれば、東京に来て初めて恋に落ちた場所も新宿だったな。
マッチングアプリで会ったヤバい女を無理やり改札に押し込んだこともありました。
新宿には、本当に僕の青春が詰まってるんだな。

今日も、暇になると何となく新宿に来てしまって。
人酔いしそうになるぐらい混雑してて空気も汚いのに、何故か新宿の喧騒の中にいると少し落ち着く自分がいるんですよね。
渋谷だと、何故か絶対こうはならない。不思議なものです。

ロクでもない街だけど、何故か嫌いになれない。
僕は、今後もずっと新宿に通い続けるんだと思う。
やっと見つけた新宿のスタバの空席でこの文章を書きながらそれに気付いた34歳、土曜日の夜でした。