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失恋日記

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基本フィクション、時々ノンフィクション。
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#短編小説

届かなかった想いって、どっかに消えちゃうのかなぁ。

「届かなかった想いって、どこかに消えちゃうのかなぁ」 彼女はそう言いながら、持っていたビ…

oil
8日前
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僕と彼女と小さなウソ

「浮気のラインって、どこからだと思う?」 そんな風に彼女が聞いてきたので、僕は少し考えて…

oil
2か月前
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さよならの5分前

恋人と別れる時って、中々気が滅入るものだ。 振る時も、振られる時も。 そんなことを考えな…

oil
8か月前
23

言えなかった気持ちは、ため息に変わって消えた。

「何飲む?」 僕がそう聞くと、彼女は食い気味に答えた。 「ビール!」 その勢いに、思わず…

oil
1年前
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君のいない毎日

仕事帰り、よくコンビニに立ち寄る。 ここで雑誌を立ち読みして、明日の朝食を買って帰る。そ…

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1年前
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君は僕に掴めない星

星は、多分手が届かないから綺麗に見えるんだと思う。 だって、星は近くで見ればただのガスの…

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2年前
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ストーリー・オブ・ファーストキス

「まだ着かないの?海」 こういう時は、大体言い出しっぺが一番最初にボヤき始めるものだ。 街灯が、僕ら4人の歩く影を地面に照らし出している。 「1時間かかるって言ったじゃん」 大学から歩いて1時間で海に行ける。 それを聞いて、最初に行きたいと騒ぎ始めたのは啓介だった。 にも関わらず、こいつは身勝手にも表情を曇らせる。 「財閥の息子だから歩くの苦手なんだよ。ヘリ呼んで、ヘリ」 「お前んち豆腐屋だろ」 悪態を突く啓介に、先頭を歩く潤一がツッこんだ。 こいつの会話における

【短編小説風】僕らの指輪物語

「いけると思ったんだよな…」 ジョッキを置いた蒼介は、そう言ってため息をついた。 今日だ…

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3年前
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【短編小説風】吊革を掴んだ後、手を繋ぐのはやめて

「電車の吊革を掴んだ後で、手を繋ぐのはやめて」 初めて彼女にそう言われた時、意味がわから…

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3年前
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