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夢を諦めた日を覚えていますか?

「お金と人のないしょ話」を聞いてすごい勢いで過去のことを思い出しました。

奥飛騨の超限界集落でデジタル&アナログで筆文字書きをしているザスユカです。

今日もPodcastを聴いてどうしても何か書きたくて書いた作品です。

今回は「お金と人のないしょ話」の第39回です。
(有料サービスで配信されている音声ですが、10日間だけ無料で聴けます)

今回のテーマは「自己投資の失敗」だったんですが、パーソナリティのお二人がその時目指していた仕事に対して「これじゃないな」と思ったきっかけと、そこにまつわるお話がとても興味深かったんです。

とある職業に就くことを志した時、自分が提供側に移ったときのリアリティを持てるかどうか、違和感がないか、を感じてみることで、本当に自分がやりたいことかどうかを肌感覚でわかる。

ゲームをするのが好きな人がゲームを作るのが好きとは限らない、入院して看護を受けた人が看護師として奉仕をすることに喜びを見いだせるとは限らない。

そのジャンルの中でどこが自分の欲しているところなのか、好きなことなのか、は本当に大事。

そんな内容のお話をされていました。
(私なりの要約なので、ぜひ本編をお聴き下さい)

私は自分の夢を諦めた日のことを覚えている

私は自分が明確に夢を諦めた日のことを覚えています。

小学生のころから声優を志し、中学、高校と演劇部に入っていました。
部活に明け暮れ、卒業したら声優養成所に通いなぁと思いつつも担任にも親にも進学後にしたらどうか、と言われて悶々としていた高校生のある日、演劇部の3年生の先輩が声優養成所に通い始めてレッスンを受けている話を聞きました。

「あの演技の上手い先輩が本気で今から学んでいる場に、自分は絶対敵わない」と衝撃を受けて、親に反対されても諦めなかった夢を、そこで完全に諦めました。

でも多分、本当の理由はそこにはなかったんです。

自分がそうやってレッスンを受ける立場になることを全く思い描けなかったことが一つ。

もう一つの理由は、私が演劇の道に入ったのは自分が大嫌いだったから。

「自分以外の人間になりたかった」という理由だけで、実は演技することや演劇が何よりも好きなわけじゃなかった。
エンタメは好きだったし、小劇場演劇にハマってからは毎週のように劇場に通ったけれど、そこから受ける感動を味わうのが好きだっただけで、提供することに対しては、好きではあったけれど好きなだけだった。

命を燃やせるほどの情熱は持てなかった。

そんな根本的なことに気が付いたのはほんの数年前のことでした。

もし、あの時の違和感を無視して、養成所に通って声優を目指していたら、私はどこに辿り着いたのかな、と今は思います。

少なくとも、高校時代には感じていた「私は別に演技も上手くないし、好きでもないのかもしれない」という違和感を抱えたまま、居所を無くしてしまっていたのではないかな、と空恐ろしい気持ちになります。

夢を叶えやすくするモチベーションを上げる方法は諸刃の剣だった

よく、勉強のモチベーションを上げるために通いたい高校や大学に通う自分をイメージしてみましょう、というがあります。

おまじないのようで、心理学的にも役に立つ方法ではあるんですが、それをやってみることによって違和感を覚えたり、全くリアリティを感じられなかったりすることがあれば、その選択は心のどこかでは「これは違う」と思っていることなのかもしれません。

それに気がついてしまったら最後、疑心暗鬼になって今の選択を疑い、モチベーションを上げるどころの話ではなくなってしまいます。

けれどそれでいいのかもしれません。

本心から望んでいない選択からはキッパリと早急に離れて、本心から望む方向に歩いていく軌道修正が早いうちからできるのですから。

人生は、疑いながら恐る恐る歩いていけるほどには多分長くはないのです。

根っこにある願望・欲望から目を逸らさないで自分の「好き」と向き合っていかないとな、と思わされたPodcastでした。

iPadで筆文字アート書いてます

今回の作品はAdobe frescoだけで仕上げました。

デジタルの利点を活かして、レイアウトを変更してみたり、言葉遣いを直したりしながら書いています。

もちろん、アナログに紙と筆で書くこともあるんですけど、デジタルはデジタルで面白いですね。

Instagramにはアナログで仕上げた作品もアップしてあるので、よかったら見てみてください。

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