地元を愛することと、地元を離れることは両立していい
村の学校の子どもたちが、自分自分の住む地域を存続させるために移住者に来てもらおうと奔走している。その姿は私に、この土地にまったく縁もゆかりもない私たち夫婦を温かく見守って迎え入れてくれた人々に、恩返しをしたかったことを思い出させた。それと同時に、自分の生まれ故郷を置き去りにしてきたことも思い出した。
「私の生まれ故郷は京都だ」
どこから来たのか問われて答えると「そんないいところから、どうしてこんな何にもない田舎にやってきたの?」と幾度となく言われた。ここには生活に欠かすこ