見出し画像

泰然自若


目覚まし時計をとめ、髪をまとめ、服を着替え、お手洗いへ行く。

この流れは季節問わず同じだが、12月に入って少ししたあたりから、着替えとお手洗いの間に「居間にあるストーブの電源を入れる」が埋め込まれた。



動線上にはないため、これは冬季限定の新たなルート。


ナビで勝手に記されていく「軌跡」が分岐するイメージが浮かぶ。お手洗い後のルートは無数の点々で道が太くなっている。


***


今年も順当に寒い。雪もどっさり降った。


しかし昨年に比べてどうか、と言われるとわからない。体感でもさっぱりだし、ニュース等で「例年よりも○○」と耳にしても、はえー、そんなもんだっけ……と実感がわかない。


対して、夏は「昔は〇度でも暑いって言ってたよね」という話をここ数年は毎年している自信がある。さすがに30度で驚きはしなくなったものの(嫌だけど)、27度でもげんなりだった日々のことは一生忘れないだろう。あの頃、北海道はほんと北海道してたよね……。


***

この夏/冬の感じかたの違いを考えたとき、ここ数年の夏の劇的変化はもちろんだが、「冬に対するある程度の諦め」もひとつあるのではないかと思い至った。



北海道に生まれ育ったがゆえ、冬=寒いもの。そして雪は積もるものである(地域によって差はあれど)。

その点、夏に対しては「北海道なんだから、少しくらい涼しくないとつり合いが取れない」と思っている。つまり、まだ諦めきれていない。


ここ数年は確実にその均衡が崩れていて、北海道の旨味が薄くなっている。憤懣やるかたないが、いちいちぷんすかしていても仕方がない。そんなことしていたら無駄に体温が上がる。


あるがままを受け入れる、泰然自若が目標である。



***

それでいうと、冬は怒ったほうがいいんだろうか。怒ることで体温を上げていく作戦。泰然自若、諦念で静かにしていたら、益々凍えてしまうから。


私は「カロリー怖い(そのままの意)」である故に現状ガリガリらしいので、熱の生成・保持力に乏しい。よおし、怒りの炎で温めていくぞ!


……その前に風邪ひきそう。


怒ってないでホットミルク飲もうかね。冬限定の4.0牛乳、1回くらい奮発してみようかしら。










いいなと思ったら応援しよう!

三谷乃亜
最後まで読んでくださり、ありがとうございます(*‘ω‘ *) よかったらスキ・コメント・フォローをお願いします! もしもサポートをいただけるのなら、私が気になっていた食事やおやつを食べる金額に充てさせていただき、記事にしようと思っています✏

この記事が参加している募集