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クッキーバニラは明治の優しさ


スーパーカップずんだ味の熱狂から約2ヶ月後の10月下旬、新たなフレーバーのちょい出し情報が公式Twitterより発表された。




ヒントは、「最後の文字は『ラ』」。


私は一縷の望みをかけて「パンプキンショコラ」と予想したが、結果はあえなく「クッキーバニラ」だった。


くす玉の絵文字と共に発表され、超人気フレーバーという触れ込みのもと大々的に発表されたわけだが、私は正直こう思った。



……ふつうじゃん。


もちろん、常にトリッキーであれ!とか、ただのフレーバーには興味ありません、とまでは言わない。


しかし前回がスーパーカップ史上初、かつユーザーの意見を取り入れたという特別要素マシマシだったがゆえ、急に落ち着いたなあ……という思いが沸き起こってしまったのである。




パンプキンは8割方諦めていたが(信じてやれよ)、秋の深まりと冬の訪れを思わせる濃厚なショコラ系が来ると思っていた。


秋は「食」との結びつきが強い。なのでフレーバーに関しても旬や気温にマッチしたものを設定しないと、もったいないような気がしてしまう。



***


しかしこのガッカリ感は、私がクッキーバニラに対してあまり思い入れがないせいかもしれない。


公式等の記事タイトルには「超人気フレーバーがたっぷりの容量で登場」とある。


たっぷりの容量で、とわざわざ書いてあるとおり、ミニカップの定番商品としてこのフレーバーは普段から販売されているのだ。



しかし私はスーパーカップに限らず、ミニサイズを基本的に買わない。だって、小さいと物足りないから。それに、常備しちゃうと無くなるまで食べちゃうから。


普段からクッキーバニラを常食している人にとっては、きっと吉報だっただろう。80mlだと足りない、でも2~3個一気食べするのは罪悪感がある。その点、200mlサイズなら1個だからセーフ!的な。確かにそれはそう。個数って結構心にくるものがあるから。


***

しかしここで少し思ったのは、「今存在しているスーパーカップのフレーバー数が減ってしまってはいないか?」ということ。


200mlサイズがクッキーバニラである期間中、ミニカップが別のフレーバーに変更されているわけではない。クッキーバニラを好きなサイズで選べるオプション機能が追加されたという意味ではアップデートだが、いろんな味がある状況よりも得なのだろうか。


……待てよ。これはただのオプション追加ではなく、スーパーカップの戦略かもしれない。



目的は、「ミニサイズを冷凍庫に常備してもらう」。

そしてターゲットは、「スーパーカップは好きだけど、普段200mlサイズしか買わない層」。


この層はおそらく、よほど好みが合わないという場合を除き少なくとも1回は購入する。少なくとも私はそうだ。


もちろん買いました。


さらにクッキーバニラのメリットを挙げるとすれば、次のフレーバーにバトンタッチしても、ミニカップでなら食べ続けられるという点。


気に入ったときの「なんでレギュラー化してくれないんだよ……」が、今回はないのだ。


もしかすると、ずんだ味のときのような悲しみを味わわせまいという公式の優しさなのかもしれない。


クッキーのたっぷり具合も優しさ。





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