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今になって「もこ」シリーズの魅力を知った
セブンイレブンのスイーツの定番商品の1つに「○○もこ」があるではないですか。上の写真からわかるように……ってパッケージのみで恐縮だが(出したら即食べちゃった)、シュークリームに似たビジュアルの子である。
初めて出会ったのは、「もこ」が産声をあげて比較的日が浅い頃だっただろうか。シュークリームと何がどのくらい違うのか、名前と見た目の情報のみでは掴みきれぬまま口にしたのだが、一瞬で気がついた。これは、シュークリームじゃない……。
中にクリームが入っているという点は同じである。シュークリームにおけるカスタードクリーム及び生クリームのこだわりや、「もこ」に見られる季節などに合わせたバラエティ豊かなフレーバーという、細かな違いはあるが、それよりも大きく異なるのはクリームではなく、生地だ。
見た目からわかることと言えば、商品名そのままに「もこもこ」としており、シュークリームよりも厚みを感じる。手に取ってみたときのことは覚えていないが、今回のピスタチオ~でいうと、指が生地に食い込みそうになるくらいのぽよぽよ感。もちもち食感を好む消費者の需要に応えるために開発されたのかしら……と思うのだった。
しかし、当時の私はその生地に良い印象を持てなかった。私がそこまで「もちもち」推しではないのは事実だが、それだけが理由ではない。先ほど、感触の記憶が無いと書いたが、それは食べたときに感じた「ふがふが」というイメージの方が強かったからなのではないかと思う。
そこまで歯切れが良いわけでもなく、厚い皮だなあ、と思いながら食べた記憶……そんなファーストコンタクトだったため、以降、溢れるクリームを食べたいときはシュークリーム一択となっていた。
それから幾年も過ぎ、過去の因縁(?)を知らない夫が現在発売中の「ピスタチオもこ」を買ってきてくれた。正直そこまで期待せずに口にしたのだが、ひとたび噛んで驚いた。ふがふがしてないのである。もにもに、ムチムチといった感じで、しっとりしている。
途中でバージョンアップされたのか、最初の1個が新しくないものだっただけなのか、今となってはわからない。後者だとしたら、これまで出てきた様々な味を見送ってきたことになるのでもったいなかったし、申し訳ない気持ちにもなる。勘違いしてきてごめんよ……。
しかし、遅ればせながら今やロングセラーの「もこ」の魅力に気づけて良かったと思う。生地よりもクリームを浴びたい派なのでシュークリームになびくのは変わらない気はするが、今後は積極的に選択肢に含めさせていただきたいと思う。
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