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みるく≠たまご
セブンにはあると聞いていた、たまご饅頭。
5店舗目でようやく発見できたのだが、そんなに人気ない?
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見つけたとは言っても、前回と同じ製造元。味も前回と大きく違う感じはしなかった。いや、正直なところ小さな違いもわからなかった。
そんなに突飛な材料を使っているわけでもないし、黄身あんという点で独自性もちゃんとある。どら焼き(小豆あん)、栗饅頭(白あん)、たまご饅頭という御三家で成立するのに、なぜこうも不遇なのだろう。
しかし、ここで諦めてはいけない。だってまだスーパーとコンビニしか見てないんだもの。結論を出すのは、和菓子屋さんに行ってからである。
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黄身あん、かつ鳥要素があった2種を、思い切って両方お迎えしてきた。
「北海道たまごのふわり」は、生地がソフトクッキーになっている。正直、私が求める薄皮生地ではない。
しかし、あんに「ゆでたまご」を入れているという説明書きを見てしまったら最後、購入不可避である。
形も見た目もイメージとは違うが、これも立派な「たまご」饅頭なのだ。
中のあんは、北海道産の白手亡豆の自家製しろあんにゆでた卵の黄身を裏ごしたものを使った芳醇な香りと口当たりの良い黄味あんです。
一方の「ことりの詩(うた)」。
意図しているかわからないが、たまご→ことりという流れが素敵ではなかろうか。ストーリー性を感じてしまったら最後(以下略)。
こちらは私好みの薄皮生地のような見た目をしている。ふむふむ、卵・バター・練乳が入っているのね。
ふと顔を上げると、この商品のミニポスターが目に入った。
その説明文はプライスカードのそれとは少し異なっていたため、新たな情報がないか丁寧に読み込んでいく。
冒頭:「しっとりした黄身あんのみるく饅頭です。」
……みるく饅頭??
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つまり、だ。
たまご饅頭は栗饅頭のように完全に確立されたカテゴリーではなく、みるく饅頭の一種、または別名ということ?
待て待て落ち着こう。まず、みるく饅頭の定義を検索してみようではないか。
みるくまんじゅうとは、白あんにさらに牛乳や練乳、バターなどを加えて練ったなめらかな「ミルク餡」を使用した西洋風の和菓子で、「乳菓」と呼ばれることもあるおまんじゅうのこと。
トップに出てきたのは、なんとnoteの記事。そして「るゆにつ」様、本気すぎてすごい。全国から10万円費やして取り寄せてらっしゃる……。
同じお店で2個いっぺんに買っただけでちょっとドキドキしてる私の小ささに恥じ入ってしまった。
それはそれとして、上の説明を見るに、たまご饅頭=みるく饅頭ではないっぽい。完全に別物なのか? みるく饅頭の一種がたまご饅頭なのか?
ラインナップのなかに黄身あんがいるかもしれない。「黄身あん」という文字列がないか注意しながら読み進めていくと――
ちなみに筆者の地元である名古屋といえば「なごやん」というお菓子も有名なのですが、こちらは「黄味あん」を使用しておりミルクまんじゅうではなく、惜しくも選考対象外となりました。
K(黄味あんまんじゅう)-1グランプリの開催が待たれますね。
あっ、別物っぽい。そして開催が待たれているだと……?
……
……
……いや、もりもともまだ買えてない段階で、私の器じゃないですね。
そんな言い訳をゴニョゴニョ呟きながら、裸足で逃げだす三谷なのであった。
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