順番で変わる味わい
最近、夫とモナカジャンボを半分こするのがプチブームになっている。
しかし、1個を2人で食べるのではない。バニラモナカジャンボとチョコモナカジャンボを半分ずつにして、ハーフ&ハーフの1個にして食べるのである。「今日は絶対バニラモナカ!」といった日でない限り、1度に2つの味が楽しみる、ワクワクお得な方法だ。
ここで大事なのが、「どちらから食べるか」ということ。結局全部食べるんだからどちらでもいいじゃないか、という話もあるが、なかなかどうして、その順番によって味わいが変わって感じられるのである。いちごを食べた後にトマトを食べると超酸っぱい、みたいなことがモナカジャンボ間でもきちんと起こるのだ。
私が好きなのは、チョコモナカジャンボ→バニラモナカジャンボの順番である。
あれ、これだとチョコの味でバニラモナカがぼやけてしまうのでは……と思われた方もいらっしゃるかもしれない。しかし、実は逆なのだ。
それぞれでアイスの種類が違うのは既に知られているかもしれないが、バニラモナカジャンボの「アイスクリーム」は、チョコモナカジャンボの「アイスミルク」に比べてかなり濃厚でミルキッシュになっている。意外にも、食後感はチョコモナカジャンボのほうがさっぱりしているのだ(※個人の見解です)。
そのため、あの分厚い板チョコを食べた後でもバニラモナカは霞むことなく、むしろその濃厚さがより際立つのである。実際、今日食べたときも、「わ、バニラモナカジャンボのアイス、美味しすぎでは……」と改めて感動してしまった。
これだと、チョコモナカジャンボがそうでもない、みたいな感じになってしまっているが、決してそうではない。あの御方は、モナカジャンボを食べる直前のワクワクを一手に引き受けるような、ガツンとした強さがある。板チョコのバキッとした食感とチョコチョコしい味わいは、オープニングを飾るにふさわしいし、比較的スッキリしたアイスは、逆に口の中をアイス仕様に整えていくのにぴったりとも言える。
それに、最後にバキバキを楽しみたいとか、アイスミルクのさっぱり感で〆たい、という場合に後半にまわしたとしても、ちゃんとその役目を果たしてくれる。いわばオールラウンダーなのか……。
じゃあバニラモナカジャンボは先になると輝かないのか……って、この調子だといよいよ話が終わらなくなりそうだ。なので、それは各自食べ比べてみてください、という逃げ口上を使って締めさせていただこうと思う。
ちなみに、先でも美味しいです(結局言っちゃう)。