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ミルクレープに翻弄される
年中無休でかぼちゃタルトを提供してくださっている素晴らしいカフェ、ドトールコーヒー様。
なんと期間限定メニューでもかぼちゃケーキを販売されたとのこと。これは何としても行かねばなるまい!
かぼちゃへのご愛顧に感謝したいという気持ち、そして間違いなく美味しいだろうという絶大な信頼感が私をドトールへと向かわせたのである。
しかしそれは自分の意思だけではなく、見えない力も作用した結果だった。
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実はその日、販売期間的にコメダへの訪問を予定していた。しかし、ドアの前に立ってびっくり。「本日、社内研修のため休業」という紙が貼られているではないか。
ちなみに、この日同行していたのは我が母。お店運の悪さ(臨時休業等でそもそも入店できないという意味)に定評がある2人によるゴールデンコンビ(?)である。
しかし、ここ最近は普通に入店できていたので完全に油断していた。珍しく先週から予定を立て、体調もこの日のために整えてきたというのに、そんなピンポイントなことある?
コメダ、もしかしたら行けずじまいかもな……という不穏な予感を頭によぎらせながら、我々はドトールへと舵を切り直したのだった。
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さあさあ、気を取り直して「本日のかぼちゃ」でございます。この時期はリカバリーが効くから助かる。候補が多すぎて焦燥感にかられてしまうくらいだ。
ココア生地にかぼちゃクリームが挟まっており、天面にもモンブランのような形にクリームが絞られている。ドトールのミルクレープも以前から気になっていたので、いっぺんに夢が2つ叶ったようなものだ。
一口目、すぐに「これだよ、これ」と心の中で呟いた。かぼちゃ本来の味を活かしつつまろやかに仕上げた、優しくも主張はきちんとするクリーム。質感は非常になめらか。みんな、これなのよ。
すぐさま目の前にいる母にシェアハピ。食べられる量が減ったとしても、この素晴らしさをできるだけ広めたいのだ。でも、できることならクリームだけをカレースプーンですくって食べたい。そんなオプションできないかしら(できません)。
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かぼちゃの話から逸れて恐縮なのだけど、ミルクレープって難易度高めなんすね?
下までフォークを入れてもなかなかスパンと切れてくれず、なめらかなクリームによって生地がどんどんズレていく。最初の数口はなんとか保てていたものの、最終的には扇形のようになってしまった。
食べにくいケーキといえばミルフィーユだと思っていたのだが、ミルクレープのほうが手強いかもしれない。だって、ミルフィーユのようにパイを手で取り外してクリームをつけつつ食べる、みたいなのができないんだもの。
ミルクレープの上手な食べかたをご存じであれば、ぜひご一報ください。そして、その技術を遺憾なく発揮して、ドトールのかぼちゃミルクレープをご賞味くださいませ。
しかし、私のようにうまく食べられないかたも大丈夫。どんな食べかたであっても、かぼちゃミルクレープはきっとあなたに寄り添ってくれることでしょう。さあ、ドトールコーヒーへ、いざ行かん!
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卓上が黄色くなりました。
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