ブールドネージュという響き
「じゅ」という響きが好きだ。
例えば名前だと「じゅね」「じゅり」「あんじゅ」。響きとはズレるが、漢字表記で使用されがちな「樹」もゴツくてカッコいいなと思う。あんじゅに関しては私の好きな杏も加わって向かうところ敵なしだ。
じゅ。口をすぼめながらそっと発音するところに、どこか妖艶さを感じる。第二外国語を習ってからはフランスのシャレた雰囲気を感じるようにもなったが、それ以前から「『じゅ』の付く名前っていいなあ」と思っていた。まあ、自分の名前が1番ですけどね(謎マウント)。
そんな声に出して言いたい「じゅ」という発音は、お菓子にもある。そしてこれこそ、正しくフランスの風が吹いているのだった。
ブールドネージュ。
フランス語で「雪の玉(ブール・ド・ネージュ)」を指し、丸く成形されたクッキーに粉砂糖がまぶされている。名前負け知らずの繊細さと美しさが光るお菓子と言えよう。
今回購入したブールドネージュはドーム型だったが、これはこれで「かまくら」のようで可愛いらしい。それに、雪合戦で敵同士だった子たちが今度は協力して作ったかまくらだと思うと、胸にジーンとくるではないか(?)。
(画像検索してみたところ、かまくら型も結構あった。確かに作るなら完全球体よりもやりやすいもんね。友情の証がそこかしこに……ジーン)
砂糖が付くのも構わずひょいとつまんで口へ運ぶ。
シャクシャク、ザクザクという心地良い食感と舌触り。
アーモンドの香ばしさが効いていて、後から粉砂糖のなめらかな質感と甘みに包まれていく。そして喉に送り込みかけた頃にふわっと立ち上ってくるかぼちゃ。
すべての要素が順番に発揮されていく奇跡の三段構え。厚みもあってクッキーとしては大ぶりの部類かもしれないが、もうペロリである。できることなら山盛りで食べたい。
***
今回は前置きで触れずにさりげなく登場させてみたが、このブルドネージュ、かぼちゃ味なのである。
友人から「○○というお店、かぼちゃ味の商品がいっぱいあったよ~」との情報をもらい、翌日即直行。そこで待っていたのがブールドネージュだった。
そもそもブールドネージュが好きなので、このコラボはかなりアツい。お土産分も含めて2パック購入し、かぼちゃ商品売上上昇作戦も遂行させていただいた。これで来年も内定確定だ。
……さすがに2パックは心許なさすぎるし、そんなことよりただただ美味しかったので、また買いに行きます。
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