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2023/09/08 『クリープハイプの日 2023』(名古屋国際会議場センチュリーホール)

 あの日から半年近い月日が経ったらしい。そうは思えないくらい一瞬で通り過ぎていった。受験生としての生活を終えた日、今通っている大学の合格が決まった日、18年と少しの時を過ごした街を旅立った日、クリープハイプに会いに行った日。どれも今でも鮮明に覚えているのに、もう取りに帰れないくらい遠ざかってしまっていた。それからの半年間、知らない街での知らない生活に慣れなくて、特に成長できないまま流されるようにして中身の無い日々を送っていたら、行き着いた先は9月8日「クリープハイプの日」でした。

 昼下がり、会場の名古屋国際会議場に到着すると既に物販の待機列には夥しい人間が並んでいました。販売開始まで2時間以上あるにも関わらず、です。僕が愛してきたクリープハイプというバンドがどれほど多くの人々を魅了し、救いとなってきたのかを見せつけられる形となりました。物販でTシャツとタオルを購入した後も開場までは時間があったので、建物の中を1人で歩いていると、平日開催ということで制服を着た高校生が徐々に増え始めました。そんな彼らを見ていると若さが羨ましく思えて、"あたしってもう若くないんだ"って気付かされました。もう制服なんて与えられていないし。あの煌びやかな日々はもうどうやったって取りに帰れないんだよ。あとは歳を取る一方。高校時代にお世話になっていた世界史の先生にいつも添削をお願いしたり部活の話をしたりしていたのですが、その度にほぼ毎回"若いって羨ましいね"って言われて、当時はあまりピンと来てなかったけど、今はもうその境地に至りつつある気がしています。若いって羨ましい。ほんとに何の話だこれ。話を戻して、17:30を過ぎてホールに入るとやっぱり夥しい数の人が入っていました。当たり前だけど、ここにいる全員がクリープハイプを好きでいるってことなんだよね。なんか軽く奇跡みたいな話です。どんなに少なく見積もっても、この空間にいる人間は"クリープハイプが好き"って言う意味で味方ってわけです。当然ながらこの会場にいる人だけじゃない。そう考えてみれば、ソロ参戦だけど全然孤独なんかじゃない。なんかこうやって座席に着いて開演を待っていると、半年前の記憶やその一年前の記憶が蘇ってきます。それだけじゃなく、クリープハイプに救われながら過ごしてきたこれまでの生活の断片が過ったりも。クリープハイプに会うのはこれで3回目。時間が経つにつれて、飽きるどころかより一層好きになっている。きっと今日のライブが終わる頃には、クリープハイプに対する"好き"のニューレコードを叩き出すんだろうなとか、よく分かんない事を考えながら時間の経過を数えていました。

 会場の照明が一斉に消えて、歓声が湧き上がる。この場所にいるのはみんな、クリープハイプに会える日を待ち望んできた人たちなんだ。それも今回はツアーではなく、一年に一回しか訪れない「クリープハイプの日」。そんな特別な日に、クリープハイプに会うことができるってだけで、その前やその後にどんなに辛いことがあったとしても、その1年は幸せな時間だと言い切るには充分過ぎるほどだと思っています。一年に一回の特別な日だからこそ、普段は遠く離れた地でクリープハイプに救われながら生きている人たちも、今日だけはこの名古屋という街に集っていると思うと、その"クリープハイプに救われながら生きている人たち"の1人である僕にとっても、他でもなく一番大切な日だと強く感じて、この空間で立っていられる幸せを噛み締めておきたいと思いました。

 そしてステージ上にはクリープハイプの4人が順に登場。ステージに光はなかったけど、確かに姿は見える。本当に同じ空間にいられているんだって。この感覚は何回目になっても慣れないし、慣れてしまいたくないなって思います。4人の姿を確かに捉えることができたからこそ気づく。ba.長谷川カオナシがキーボードの前に立っている。と言うことは、一曲目はあの曲で間違いない。"思わず止めた最低の場面 出会った夜に言ったセリフは"———青の光に包まれたステージの上、vo.尾崎世界観(以下、尾崎さんって言ったり祐介って言ったりすると思います)が丁寧に言葉を繋ぐ。そして、何度聴いても色褪せないあのイントロ。"最高の場面を焼き付けよう 雨に濡れた帰り道は風で乾かそう"。疑う余地もなく、世界で一番幸せな空間はここに在ります。濃淡様々な青色の照明が斑点のように映し出されるステージは本当に星空のようで幻想的でした。そうして「ナイトオンザプラネット」で幕を開けた「クリープハイプの日」。続く「キケンナアソビ」では、この夜をクリープハイプと過ごすことを選んだ全てのクリープハイプ狂信者たちに"火をつけて"くれます。この曲が始まる度に理由は分からないけど、日常の中で感じるどれとも違う種類の緊張感が走るのです。ライブでは殆ど毎回披露される定番曲ではあるけど、どのタイミングでこの曲が訪れるか分からないからいつも不意打ちを食らったような気になっています。

 2曲を終えて、ステージは明転。尾崎さんは"始まったら、終わるから。"と話します。僕もライブに参戦する度に、そればかりを感じてしまいます。幸せな時間ほど一瞬に感じてしまって、終わってしまうと喪失感の方が長く居座ってくる。今日のこの幸せだって、どこかで絶対に終わりを迎えてしまう。そんなことは分かっているけど、尾崎さんの"大事にやりたいと思います。"って言葉を聞くと、せめてこの空間にいる間くらいは幸せを抱いていられるように、この時間を大事にするしかないと思えました。

 MCを挟んで、少しの沈黙を破るように鳴り出したのは「一生に一度愛してるよ」。近年のライブではアルバムでの曲順と同じように、「しょうもな」と続けて披露されることが多かったこの曲、実際に僕が過去に参戦した2回でもこの二つの楽曲は間髪入れずに連続で披露されていました。でも、今回は「しょうもな」は披露せず。僕はこの並びが何よりも好きだったので寂しさはあったけど、MCで一度リセットされた空気を切り裂くように、爆音のドラムから始まる「一生に一度愛してるよ」も、過去に聴いたそれに負けず劣らずかっこよかったです。やっぱり、この曲もいつになったって褪せない。「ナイトオンザプラネット」や「キケンナアソビ」と並んで、今のクリープハイプのライブにおいて代替のない役割を果たしてくれます。次に披露されたのは「かえるの唄」。同じカオナシ曲で言うと、いつもなら「月の逆襲」が披露されていそうな位置でありながら、今回はいつもとは違った角度から攻めて来ました。その後の「身も蓋もない水槽」や「社会の窓と同じ構成」では、尾崎さんが生きている中で感じているあらゆる憎悪を全てぶつけるように歌い、いつまでもクリープハイプは尖ったままだと証明してくれます。「社会の窓と同じ構成」の途中、"幸せになる確率10%以下"でサウンドが止まり、少しずつ歓声が上がる。前回の時となんか似てる。この現象は、どうやらクリープハイプのライブでは定番となっているらしい。祐介が"こっちは一年に一度の大切な日を名古屋に捧げてるんだけど?"と煽ると歓声は最大値に達します。やっぱり尾崎祐介よりかっこいい人間を僕は知らない。わざわざ名古屋を選んでくれてありがとう。僕の為なんかじゃないことくらい分かってるけど、今日だけはそう思わせていただきます。そして"なんか似てる"のコールアンドレスポンスの後は、お待ちかね"セックスしよう"のお時間です。何人いるのかも分からないくらい大勢の観客たちが一つになるあの一瞬は、クリープハイプのファンとして生きることを選んでよかったと思わせてくれます。

 会場が一つになったところで再びMCに移りました。"ファンがいるから今日もやれてる"と、一人一人のファンに向けて感謝を伝える尾崎さん。毎回のことながら、感謝しなければいけないのは僕の方です。自分でも信じられないくらい、クリープハイプに縋り付いて生きている。一瞬たりともその感覚が消えることはないけど、ライブで生のクリープハイプを見る度にそんな確信が強くなっています。"久々の曲もやるんでしょ?"とカオナシさんに問い掛ける尾崎さん。2人は今日のセトリを考えるにあたって歌ネットでクリープハイプの楽曲を改めて調べてみたところ、自分たちでさえ忘れていたような楽曲もあって、自分たちが作ってきた楽曲の多さを実感したそうです。そして尾崎さんは、"今日の記憶だって全て持ち帰ることなんてできない"と語ります。何だか、今日の祐介は僕の脳内を見通しているみたい。奇遇ですね、僕も常にそんなことを考えています。どんなに幸せと思える記憶だって時間につれて薄らいでいく。実際、過去に参戦したライブの記憶だって、細部はちょっとずつ忘れてしまっているし、それが寂しくて時の流れを恨んでみたりもします。それでも、祐介は"幸せな記憶は何となく残ってるくらいの方がいい"と続けます。"忘れる"ということは不可抗力に近いものなのかもしれないけど、"忘れたくない"と思える時間があることもまた、ある種の幸せと呼べるものなのでしょう。なんか、クリープハイプと居ると"幸せ"という得体の知れない存在について考えてしまいします。それくらい、その時間だけは幸せを実感してるってことなんだろうね。その実感は、何となくでもいいからずっと残しておきたいな。

 ここまでの7曲は「かえるの唄」を除けば、昨年の「クリープハイプの日」や前回のツアー「本当なんてぶっ飛ばしてよ」でも披露された、定番曲と言って差し支えない楽曲ばかり。でも、定番曲だけでなく、普段は滅多に披露しないレア曲を聴けるのが、この「クリープハイプの日」の魅力です。カオナシと祐介がパート毎に交互にリードボーカルを務める「目覚まし時計」はサブスク未解禁だから初めて聴いたけど、一日の終わりの消耗した精神や新しい朝を迎えることへの憂鬱を歌うこの曲も、嬉しいことなんて起こらない気がしている僕の毎日に寄り添って味方になってくれそうな楽曲でした。そして桜色の光が優しく照らすステージから聴こえてきたのは、"少しエロい春の思い出"と弾き語りから始まる「四季」。僕の中でこの曲は、クリープハイプの楽曲の中でも特に大好きな一曲で、今回のライブで聴けることを心から切望していた楽曲の一つでもあります。自分語りになりますが、僕のSpotifyにおける再生数では2021年は3位、2022年は2位と2年連続で高順位につけており、それでいて2023年になっても変わらず聴き続けているくらい、この曲がリリースされた2021年4月以降、最早僕の生活に欠かせない存在となっています。この半年間、思い返せば空虚に過ぎてしまっているような気がして。何かを成し遂げることもできていなければ、楽しい日々を送っているわけでもないような、ただ消去法的に生きているような感覚がずっとあって、何もできずにいる自分のことは嫌いだけど、自分自身のことだから見捨てるわけにもいかないし。本当は無理にでも自分を肯定して愛してやりたい。そんな自分のことすら愛してやれないような僕なんかに対しても祐介は優しくて、ずっと近くにいてくれる気がするから大好きなんです。"年中無休で生きてるから"。祐介がかけてくれる言葉が、僕のどうしようもない現状を変わらないままで肯定してくれます。そんな「四季」を披露してくれることを願って会場に向かったけど、本当にやってくれるとは思ってなかったから、歌い出しで既に涙が溢れていました。祐介は、僕を救う為に歌ってくれている。季節を追うごとに色を変える照明。ひたすら優しいサウンド。春で始まって春で終わるこの曲、最後には歌い出しと同じように、"少しエロい春の思い出"の弾き語りで終わりました。本当に、心の底から大好きな曲です。次の「ATアイリッド」では黄色と紫色の優しい灯りが、夢の中のような妖艶な雰囲気を醸していました。「月の逆襲」や「火まつり」だけじゃない。長谷川カオナシが織り成す楽曲はどれも、尾崎世界観が歌う楽曲たちとは違った空気を齎してくれます。

 ここから30分ほど、太客倶楽部の会員に向けた生配信が始まります。会場に足を運ぶことが叶わなかったファンたちと、この空間の幸せを分かち合うことができる。それだけで僕にとっては幸せです。尾崎さんは9/8「クリープハイプの日」と2/10「太客倶楽部の日」を記念日申請したと発表。尾崎さんの"記念日があるっていいね"という言葉は、自分だけの特別な記念日を歌う「燃えるごみの日」への布石かと思いましたが、違いました。「燃えるごみの日」も大好きな曲だったので聴きたかったけど。配信を通して、会場にいないファンにも届くように「ラブホテル」「リバーシブルー」「ボーイズENDガールズ」「イト」と4曲続けて披露。"夏のせい"にしてしまう「ラブホテル」と、(MVの冒頭で)"夏が嫌いです"と言い放つ「リバーシブルー」。どちらも夏フェスで披露されることが多かった楽曲ではあるものの、僕にとってはライブで聴くのは初めてで、もう過ぎ去ってしまった夏を取り返したような気分でした。配信は終盤に差し掛かり、尾崎さんの"言葉にすると馬鹿みたいだけど、本当にいつもありがとうございます。"の言葉に大拍手が巻き起こり、先日リリースされたばかりの新曲「I」で配信を締め括りました。

 配信が終わると、このライブはこの会場にいる人だけのもの。この空間に居られる時間をちゃんと大切にしたい。そんなことを思っていると、次に披露されたのは前回のツアーのタイトルにもなった「本当なんてぶっ飛ばしてよ」。やっぱりこの曲のサウンドはかっこいい。音楽的な知識はないからサウンドのことは語れないけど、とりあえずイントロから大好きな曲です。「チロルとポルノ」を演奏した後、尾崎さんはメンバーに対して突如、"ごめん、曲変えたい"と言い出します。会場に驚きが広がる中、披露されたのは「大丈夫」。この曲もずっと聴きたかった一曲でした。本来は何をやる予定だったのかは気になるところですが、僕にとっては嬉しいセトリ変更となりました。「大丈夫」に続くのは「さっきの話」。"大丈夫、一つになれないならせめて二つだけでいよう"。"大丈夫だよ、君は君がいいから"。「大丈夫」も「さっきの話」も、リスナーの全てを肯定してくれるような優しい歌で、僕の中ではこの2曲をセットで聴くことが多かったので、連続で披露されたことが嬉しかったです。黄色やオレンジの暖かい光に彩られたステージは、「さっきの話」にぴったりでした。そして、幽霊の出囃子(?)みたいなドラムが鳴って、「幽霊失格」が披露されます。2020年9月、コロナ禍でライブができない中で生まれたこの曲。アルバム「夜にしがみついて、朝で溶かして」を引っ提げて開催されたツアー「今夜は月が綺麗だよ」でも、本作に収録されたデジタルシングル5作(「幽霊失格」「モノマネ」「四季」「しょうもな」「ナイトオンザプラネット」)のうち唯一披露されることがなく、リリースから3年間、一度もセトリに組み込まれたことがない楽曲でした。そんな不遇の名曲が、3年の時を越えて遂に初披露となったこのステージに立ち会えたことは、やっぱり幸せと言っても差し支えないのではないでしょうか。"成仏して消えるくらいならいつまでも恨んでて"なんてフレーズ、どう考えても祐介にしか書けないよ。そして「イノチミジカシコイセヨオトメ」のイントロが聴こえると、もうこのライブの閉幕が近づいていることに気づきます。いつもそう。楽しい時間は思いの外早く過ぎ去ってしまう。"明日には変われるやろか"と歌うこの曲は、同じように今日までの日々に絶望を抱きながら明日に投げやりな期待を向けて生活している僕の感情を揺さぶってくれます。

 「I」から「イノチミジカシコイセヨオトメ」まで7曲、突然のセトリ変更はありながらも殆どノンストップで駆け抜けた後、ステージは明転し、尾崎さんは"今日は本当にありがとう"と重ねて感謝を伝え、"当たり前にライブができるのはお客さんがいるから"と言ったかと思えば、すぐに"どうせそんなこと言うとまた丸くなったとか言われるんだよ"と毒付いて、ファンを安心させてくれます。そして、苦汁を舐め続けた日々を思い返しながら、今ある幸せを噛み締めるようにして、クリープハイプが辿ってきた軌跡を話してくれました。バンドを始めた当初、バイト先で嫌いな客に頭を下げて漸く稼いだ少しの金でライブをやったところで、ライブハウスのフロアには客が全然入らなくて、そんな日常への怒りや憎しみをぶつけるようにして曲を書いては、ガラガラのフロアに向けて歌っていた。そんな、尾崎さんが言うには"汚れ物の塊みたいな曲"たちが、奇跡的に誰かの心に届いて、次第に客が入るようになり、今ではクリープハイプを聴いてくれる人たちに向けて曲を書いている。だから、丸くなるのは当然だし、いつまでも初期の尖り方で在り続けてる方がおかしい。そんなことを語った後、尾崎さんは、"それでもクリープハイプはこれからも尖ったまま、人間の心に刺さる曲を書いていきます。"と宣言して、最後の一曲「二十九、三十」を披露。半年くらい前に参戦したツアー「本当なんてぶっ飛ばしてよ」も、「イノチミジカシコイセヨオトメ」と「二十九、三十」で終わりましたが、やっぱりクリープハイプのライブを締め括るのはこの2曲が一番だと僕は思っています。尾崎さんが本質としてネガティヴな人間だから、クリープハイプにはネガティヴな感情を綴る曲が少なくないけど、そんなネガティヴな感情を抱えたままであっても"前に進め"と歌い、リスナーをそっと勇気づけてくれるのが「二十九、三十」という楽曲なのです。昨日までに対する後悔も明日からに対する憂いも拭えないけど、それでいい。そう思えるのは、確かに幸せと呼べる時間が微量でも存在しているからでしょう。誰かみたいな幸せは持ち合わせていなくたって、そんな微かでも自分だけの幸せをちゃんと拾い集めていれば、今が確かに幸せだって思い込むことくらいはできる。何となく、そんな気がしています。最後に歌われるのが「二十九、三十」だからこそ、"明日から何か凄く良いことが起こりそう"みたいな前向きな期待は生まれなくても、"まあ明日からもどうにかやれそう"くらいには思えてくるのです。他人と比べれば何もかも物足りないし幸せとは程遠い毎日を過ごしているけど、それくらいの方が僕にはちょうど良いのかもしれない。年中無休で生きてるんだし。あんまり幸せじゃない方が、クリープハイプの曲が刺さってくれるから寧ろそれが幸せなんじゃないなとすら思います。いつもだったら不幸せなことばかりが目立って見える所為でそっちにばかり視線が向いてしまうけど、そんな僕に"幸せ"と感じさせてくれるのは、やっぱりクリープハイプしかいない。何回だって言うけど、クリープハイプに出会うことができて、僕はきっと誰よりも幸せです。

 クリープハイプのライブにはアンコールは無い。だから、彼らがステージを去ってしまえば、この時間はもう帰ってこない。手離してしまうと二度と取りに帰れないから、何処かに行ってしまわないように大事にしまっておかないと。メンバーが1人ずつ一礼してステージを去っていく。最後に残った祐介も観客に向かって丁寧に頭を下げて、"また必ず会いましょう。"と言って帰っていきました。言われなくたって、どうせ必ず会いに行くよ。だって僕の方がそれを望んでいるんだから。

【セトリ】
1.ナイトオンザプラネット
2.キケンナアソビ
3.一生に一度愛してるよ
4.かえるの唄
5.身も蓋もない水槽
6.社会の窓と同じ構成
7.HE IS MINE
8.ホテルのベッドに飛び込んだらもう一瞬で朝だ
9.目覚まし時計
10.四季
11.ATアイリッド
12.ラブホテル
13.リバーシブルー
14.ボーイズENDガールズ
15.イト
16.I
17.本当なんてぶっ飛ばしてよ
18.チロルとポルノ
19.大丈夫
20.さっきの話
21.幽霊失格
22.イノチミジカシコイセヨオトメ
23.二十九、三十

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