チャンスのその先
日常に潜む、快感チャンス。
気持ちよくなるために自発的に生み出すのではなく、偶発的に生まれる気持ちよさ、を見つけるのにハマってます。
無理にそれを探すのもまた違って、本当にたまたま「あっ」ていう気づきの瞬間が好きです。
今日は車を運転していました。
bgmは垂れ流しで、全曲フォルダからランダムで選曲されるので、いつもその気まぐれに身をゆだねています。
さて、私が人生のテーマソングにしている曲があります。
something elseのラストチャンスです。
この曲が車で流れると、自然に口ずさんでいる私です。
今日も今日とて流れたラストチャンス。人生で何回目のラストなのかわかりませんが、あいも変わらず私は口ずさんでおりました。
右折待ちの長い信号。ウィンカー出しながら歌います。いつも通りに気持ちのよい私なのですが、今日は何故か、いつも以上に気持ちよくなっていることに気がつきました。なんでかはわかりません。
何故だろう、何故か気持ちいい。めちゃくちゃ気持ちいい。
口ずさみながらその理由を探すのですが、わからん。
サビがきます。
「あっ」
気持ちよさ、わかりました。
この曲のテンポ、車のウィンカーのリズムと全く同じだったのです。ウィンカーのカッチカッチがサビの「ぎ~ぶみーあちゃーーーんす」と見事にシンクロしたのです。
さながらメトロノーム。まるでsomething elseのリズム隊リーダーのようなそのカッチカッチの見事なまでのシンクロに気が付いたとき、脳汁ドバドバでした。
私の声も、気持ちよさのあまり結構なボリュームになっていたと思います。もはや口ずさむどころではない、熱唱。熱唱チャンスでした。
改めて、この曲の歌詞はとんでもなくいいですね。
昔は、このラストチャンスに懸けよう、っていうシンプルなメッセージかと思っていたのですが、歳を重ねると少し受け取り方が変わってきました。
この曲、最後に「明日」のことをうたっているんです。
ラストチャンスと言いつつも、必ず明日はやってくる。
決してラストではない。失敗しても大丈夫だよ。あきらめないでね、というメッセージが込められているのではないでしょうか。
そんな励ましの言葉を、これから右左折するたびに思い出すことでしょう。
人生の右左折はこれから何度もあるでしょうが、ウィンカーを出しながらきっとこの歌を口ずさんでるんでしょうね。