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100個モノを捨ててみて変わったことと変わらないこと。

日本でも、世界でも共通の話題の一つではないかと思う「お片づけ」。
私も例に漏れず片付けに悩まされている一人で、長らく身の回りの多くのモノをどうにかしたいと考えてきました。

親が他界した時、その物の多さに驚愕し片付けでかなり疲弊した経験から、自分がこの世を去った後、残された人たちに私が残していったもので苦しんでもらいたくない、と思ったのもきっかけの一つでした。

が、そんな風に強く思ったところで作業は遅々として進みません。

知り合いが収納スペースの小さな家に引っ越したことで強制的に断捨離をしたという話を聞いて、それくらいじゃないと自分もできなそうだと思いましたが、今の所引っ越す予定もありません。

そこで、”我が家の部屋の一室を誰かに間貸することになった” という謎設定を作って片付けてみる、というプランを考えたこともありましたが、残念ながらそんな妄想なんかで片付けが進むほど私はピュアな人間ではありませんでした。

でも、ついに、絶好の片付けのタイミングがやってきました。
自粛生活、ステイホームです!

家で過ごす時間が長くなり、その時間をより快適にするために片付けをしたとか、通勤時間がなくなって、その空いた時間を断捨離に当てたとか素敵な体験談を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

私も、そういう自分を思い描いていました。
が、結局パンデミック元年の去年は、特に片付けが進んだという事実はありませんでした。
進んだのは、断捨離や片付けとか整理整頓に関する書籍を何冊か読んだことくらいです。

でも、流石にこのままじゃダメだと思い、今年は「捨て活」というのを始めました。

いくつか読んだ本の中で紹介されていたんですが、「1日に一つ、必ず何かを捨てる、何かを手放す、お別れする」という活動のことで、強制的に毎日物と向き合うことでモノを減らしていくという方法です。
捨てるものは本当に何でもよくて、財布の中のレシート1枚でもミッションクリアです。

これならなんとかできそうだと思い、また、せめてこれくらいしないと本当に自分の意識も行動も変わらないという危機感を抱き、重い腰を上げて始めました。

今日まで100日以上続いていて、つまり現在までに100個以上のモノとお別れしてきたのですが、分かったことは、まず、100個くらいものが無くなったところで部屋のカオス具合はほぼ変わらないということです。
ちょっとがっかりしてしまう事実ですが、もちろん良い側面もあります。

それは、意識が変化していること。
「不要なものを家に持ち帰らない」という意識ができている気がします。

「迷ったら買わない」とか「”Take free”や”Buy 2 Get 1 Free”みたいなお得なものに飛びつかない」とか、そういう小さいことですが、私にとっては大きな一歩です。
「これ、多分いつかゴミになっちゃう」みたいなことを具体的に想像ができるようになったのは大きいなと思います。

先ほど、100個くらいモノが無くなっても部屋の様子は変わらないと言いましたが、それでも、やっぱり少しはスッキリします。

キッチンの収納に隙間ができたり、収納ケースが一つ空になったりと、パッと見はそんなに変わらないけど、ギューギューにモノが押し込まれていたクローゼットに風が通るようになった、程度の変化は色んな所で起こっているとは思います。

同じ場所も、一度要らないものを間引きながら片付けて、そしてまた時間が経ってから見てみるとさらに不要なものが見つかったりするので、1日何か一つのモノとお別れするという儀式が大きな意識の変化をもたらしていると実感しています。

私は、SNSに捨て活のためのアカウントを作ってお別れしたものをPOSTしています。
毎日投稿するという習慣が、毎日不要なものを見つけるという習慣となってちょっとした強制力を持って迫ってくるので、なんとなくやめられなくて中断することなく続けられています。

これまでにお別れしたものを見返すこともできるので、同じような購買行動をしないという戒めにもなり、いい感じで作用している気がします。

今はまだ意識的にモノを判別して捨てていますが、続けていると、無意識的にできるようになるのかもしれないと期待しています。

そしてモノがある程度少なくなってきたら、きっと「もっとミニマムに生きたい」とかいう欲望が湧いてきたりとか次のステージに上がれると信じて、しばらくはコツコツ捨て活を続けていきたいと思います。

お片づけや断捨離でお悩みの方がいらっしゃれば、スッキリした部屋と自分を手にする日を夢見て、共に頑張りましょう!

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MiHo O'Hara / Mihowell
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