ちびあき子ちゃん その791『なかよしの集いとビニール傘』の巻
もうすぐ梅雨ですね!
梅雨のじめじめした時期、カビ問題は憂鬱ですよね。
でも、雨が降らなければ困ることもたくさんあります。
恵みの雨と感謝しつつ、乗り切っていきましょう!
突然ですが
私はちびまる子ちゃんが好きです。
その中でも特に好きなエピソードの
「なかよしの集い」という話について書こうと思います。
「なかよしの集い」は
一年生と六年生、二年生と五年生、三年生と四年生がペアになり、一年間、仲良く二人で色んな行事の度に協力するという集いです。
すっぱい思い出
このエピソードでは遠足に行くのですが、まるちゃんはペアの人と折り合いが悪く、一人きりでお昼を食べる事になります。
その時のまるちゃんの気持ちが心に響くのです。
『おかあさんがつくってくれた
うめぼしのおむすび・・・
みんなと楽しく食べるとおもって
いっしょうけんめい
したくしてくれたんだ・・・・・・
ひとりぼっちで食べてるなんて知ったら
おかあさん悲しい顔するね
すっぱい・・・・・・』
切なすぎます。
遠足の行く先は海です。
海を見ながら一人で食べる、うめおむすび。
思い出すと泣けてきます。
何故、急にこのエピソードを書いたかと言うと
梅雨のこの時期に
壊れたビニール傘を見ると、この話を思い出すからです。
?????
うめおむすびとビニール傘・・・
びっしょりな思い出
私は学生の頃
何度もビニール傘を壊していたんです。
その度に、新しい物を買うのですが、
(物を大切にしなくてすみません。)
たまに母が買ってくれている事もありました。
ある朝、朝練に向かう為、早めに家を出て学校へ。
この日は雨が降っていて、いつも通りビニール傘をさして向かっている途中、強風が私に襲い掛かってきたのです。
雨に濡れまいと傘を強く握り、呼吸を確保する為にも、必死にビニール傘に隠れて自分自身を守りつつ、この強風に真っ向から挑んでみました!
が案の定、あっという間に骨が折れてしまい
ビニール傘VS強風の勝負は、こちらの完敗。
結局、壊れてしまった傘を手に、無様に濡れながら学校に着きました。
傘は新品、使い始めて10分足らずで、この有様。
あんなに抵抗しなければよかったと後悔しつつ、壊れた傘を見て、心がモヤモヤ。
まあ何度も壊しているし、いつもの事なのですが
何故かこの日は言葉に出来ない程悲しく、友達とまた壊れちゃったよと笑い話にする気にもならず。
その時、気付いたのです。
まるちゃんの気持ちと同じだと!!!
『お母さんが買って来てくれた
ビニール傘・・・
無事に学校に行って
楽しく過ごせるように
支度してくれたんだ・・・・・・
こんなすぐに壊れたなんて知ったら
お母さん悲しい顔するね
ごめんなさい・・・・・・』
その日の帰り道に、雨は止んでいましたがビニール傘を買い、母に悟られない様にそっと傘立てに戻しました。
母から
「朝、風強かったね。大丈夫だった?」
と聞かれましたが、何食わぬ顔で大丈夫だったと答えた事を覚えています。
こうして私は壊れたビニール傘を見ると
まるちゃんのこのエピソードを思い出します。
物を次々と使い捨てる時代
壊れては捨て、飽きては捨ててを繰り返す事が日常の我々
ふと立ち止まり、改めて周囲を見回すと、当たり前のようにある物の中で
大切な誰かが、自分の為に用意してくれた物
名も知らぬ誰かが、名も知らぬ誰かの為に心を込めて作った物が
あるかと思います。
それに気づき、その物の背景を考えてしまうと、愛おしいと思うのと同時に
切なくなる事があります。
なので、物の背景を考える事は推奨しません。
BGM
おどるポンポコリン/B.B.クイーンズ
ちびまる子ちゃんと言えばこの曲!!!!!
♬ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパラパ